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【BOM】パコーンがMMAローキックでNJKF王者に戦慄のKO勝ち、竜哉と朝陽はタイ人に揃ってKO勝ち

2019/04/15 02:04
【BOM】パコーンがMMAローキックでNJKF王者に戦慄のKO勝ち、竜哉と朝陽はタイ人に揃ってKO勝ち

和田竜光がその威力を証明し、MMAで流行しているふくらはぎを蹴るローキックをパコーンが使ってKO

2019年4月14日(日)神奈川・横浜大さん橋ホールにてBOMプロモーション主催のムエタイ大会『BOM -THE BATTLE OF MUAY THAI SEASON 2-』が開催された。2部構成で行われた大会第2部では、名高・EIWASPORTSGYMのルンピニー王座決定戦の他に、タイの現役選手が来襲、名高に続くエイワスポーツジムの新鋭たちの戦いが行われた。

▼BOUT2-05 BOMスーパーファイト 66.68kg契約 3分5R
〇パコーン・PKセンチャイジム(タイ/WMC世界ウェルター級王者、2018REALHERO 67kg王者、元ルンピニースタジアムライト級王者、2013タイ国スポーツ統括局MVP、元プロムエタイ協会ライト級王者、元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王者)
KO 2R58秒 ※右ローキック(カーフキック)
●中野椋太(誠至会/NJKFウェルター級王者)


 パコーンは2008年に17歳でラジャダムナンスタジアムのスーパーフライ級王者となり、以後トップクラスで活躍。2013年にはタイ国スポーツ統括局年間最優秀選手賞(MVP)を受賞した。昨年3月には八角形のリングで、5分1Rで行われるワンデートーナメントの『REAL HERO』に参戦し、67kg級で優勝している。9月にはWMC世界ウェルター級王座も獲得するなど、いまだその実力は健在。

 そのパコーンの牙城に挑む中野は昨年4戦4勝(2KO)で、12月にはNJKFウェルター級王者になった、パンチを得意とするアグレッシブファイター。


 1R、ジャブを多用する中野にパコーンは強い右ローと思い切り振り抜く右のパンチ。終了間際、パコーンの右ストレートがヒットする。

 2Rもジャブを突く中野にパコーンは右ミドル。そして、1Rから蹴っていたパコーンの低い位置(スネの横やふくらはぎを蹴る=MMAでよく見られるカーフキック)を蹴る右ローがカウンターでヒットすると、中野はダウンして立ち上がることができず、パコーンが戦慄のKO勝ちを飾った。

▼BOUT2-04 BOMスーパーファイト 56.50kg契約 3分5R
〇ファーペンヌン・P.Kセンチャイムエタイジム(タイ/ルンピーニースタジアム認定スーパーバンタム級6位、CHANNAL7スーパーバンタム級6位、プロムエタイ協会スーパーバンタム級4位)
判定3-0 ※三者とも49-48
●波賀宙也(立川KBA/WBCムエタイ日本スーパーバンタム級王者)


 ファーペンヌンはルンピニースタジアムを主戦場とする激闘派ファイターで、パンチやローキックを主体としたファイトスタイルのため所属するPKセンチャイムエタイジムのPK会長がBOMに推薦して来日が実現した選手。

 迎え撃つ波賀はタイ人との試合経験も豊富なテクニシャン。昨年1月まで5連敗と不調だったが、その後は4連勝と再び勢いに乗って今回の試合を迎えた。


 1R、ファーペンヌンはサウスポーの波賀に強い右ローを連発し、パンチにつないでいくアグレッシブな攻め。波賀もローで対抗し、首相撲でも負けない。

 2Rは激しいミドルの蹴り合いとなり、首相撲の展開になっても両者ヒザで蹴り合う。アグレッシブなファーペンヌンに波賀も一歩も引かない。


 3Rは首相撲勝負。両者休むことなくヒジとヒザで激しくやり合う。離れ際にファーペンヌンの右ストレートをもらった波賀だが、すぐに同じ技をお返しする。一進一退の攻防が続く。

 4R、波賀がパンチで勝負をかけ、組みに来るファーペンヌンにパンチを命中させる。それでもしつこく組んでヒザを蹴るファーペンヌン。途中からは前蹴りで波賀を突き放す。


 5Rは最初から波賀がパンチで勝負を仕掛けるが、ファーペンヌンはミドルで迎え撃つ。波賀のパンチも当たっているが、突進をミドルや前蹴りで止められ、波賀が組み付くとファーペンヌンは波賀のヒザ蹴りを防御。奮闘した波賀だったが、ファーペンヌンの判定勝ちとなった。

▼BOUT2-03 BOMスーパーファイト 61.00kg契約 3分5R
〇キヨソンセン ・FLYSKY GYM(FLYSKY GYM/WMCインターコンチネンタルスーパーフェザー級王者)
TKO 2R2分23秒 ※ヒジによるカット
●リク・シッソー(トースームエタイシンジム/WBCムエタイ日本スーパーバンタム級王者)


 1Rは様子を見たキヨソンセンだが、2Rに首相撲に持ち込むとヒザ蹴りとヒジ打ちで圧倒。2度目の組みの展開でキヨソンセンがヒザ蹴りからのヒジでリクの右目上をカット。ドクターチェックでストップがかかり、キヨソンセンのTKO圧勝となった。

▼BOUT2-02 ムエサイアムイーサン ミニフライ級(47.63kg)タイトルマッチ 3分5R
●ニュージョーワーン・プンパンムアン(タイ/同級2位)
KO 2R1分45秒 ※右ハイキック
〇竜哉・エイワスポーツ(エイワスポーツジム/WMC世界ピン級王者/挑戦者)


 1R、竜哉に強い右ローを蹴られたニュージョーワーンは、サウスポーから左ストレートを連打して前へ出てくる強気なところを見せる。2R、ニュージョーワーンは竜哉の左フックをもらうとムキになって左ストレートを連打しながら前へ出てくる。しかし、パンチもローの精度も竜哉の方が上だ。竜哉のパンチが次々とヒットし、最後は右ハイキック。竜哉が鮮やかなKO勝ちで王座を手にした。


 竜哉は「朝陽と名高と3人でタイトルマッチに出場するので、僕もベルトを巻かなきゃとの思いで勝ちました」と、第1試合の朝陽に続いての戴冠を喜んだ。

▼BOUT2-01 ムエサイアムイーサン バンタム級(53.52㎏)タイトルマッチ 3分5R
●ナーキー・ソーシリラックムエタイ(タイ/同級1位)
KO 2R2分17秒 ※左フック
〇朝陽・PKセンチャイ(エイワスポーツジム/MA日本フライ級王者、WMC日本スーパーフライ級2位)
※朝陽が新王座に就く。


 1R、しっかりローを当てていく朝陽は顔面とボディへ左フックを連打。ナーキーは右ストレートを直撃させてニヤリと笑う。2R、朝陽は強い右ローを蹴って、左フックを顔面とボディのダブルで打ち込む。早くも朝陽のローでナーキーは足が流れ始め、朝陽が右ローからの左フックでダウンを奪う。


 立ち上がったナーキーにローで襲い掛かる朝陽は、右ローの連打からまたも左フックでナーキーをダウンさせ、KO勝ちした。朝陽は「前回KO負けしちゃってから初めての試合だったので、KOで勝ててよかったです」と笑顔を浮かべた。

▼BOUT2 OPENNING FIGHT02 WMC日本ミドル級(72.57kg)契約 3分5R
●長谷川拓也(レンジャージム/初代WMCミドル級王者)
KO 5R2分15秒 ※右ストレート
〇大輝(フライスカイジム)


 蹴り中心のムエタイスタイルの大輝は淡々と蹴りを放ち、左右フックとボディブローで攻めてくる長谷川に距離を譲らない。3R開始と同時にラッシュを仕掛ける長谷川だが、大輝は全く動じずにハイキックと重いミドルを蹴っていく。まるでタイ人のような佇まいと動きの大輝。


 最終5R、長谷川はラッシュを仕掛けるが大輝は首相撲に持ち込んでパンチの回転を止める。長谷川の右フックに大輝が吹っ飛び、あわや逆転KO勝ちかと思われたが、大輝がカウンターのヒザ蹴りを突き刺すと長谷川は失速。そこへ大輝が右ストレートを連続で放ち、KO勝ちした。

▼BOUT2 OPENNING FIGHT01 WMC日本ライト級(61.23kg)契約 次期挑戦者決定戦 3分3R
〇雅 駿介(PHONIX/J-NETWORKライト級10位)
KO 1R47秒 ※左ヒザ蹴り
●藤野伸哉(RIKIX/第1回INNOVATION全日本選手権ライト級優勝)


 1R、雅が左フックのクリーンヒットからの右ストレートでダウンを奪い、その後すぐに左ヒザ蹴りを顔面に突き上げてダウンを追加。レフェリーが藤野の様子を見てストップし、雅のKO勝ちとなった。

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