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【REBELS】ボブ・サップ戦を目指すT-98「今回はアグレッシブにいって派手に勝つしかない」

2020/12/04 14:12
【REBELS】ボブ・サップ戦を目指すT-98「今回はアグレッシブにいって派手に勝つしかない」

日本人大物同士の対戦に燃えるT-98 (C)REBELS

 2020年12月6日(日)東京・後楽園ホール『REBELS.69』(夜の部)にて、WPMF世界スーパーミドル級王者・松倉信太郎(TRY HARD GYM)と73.5kg契約3分3R延長1R BLACKルールで対戦する元ラジャダムナン認定スーパーウェルター級王者T-98(クロスポイント吉祥寺)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 T-98は“ムエタイゴリラ”の異名を持ち、パワーと頑丈な身体を活かした戦いぶりでこれまで数々のタイトルを獲得。2016年6月には日本人5人目となるラジャダムナンスタジアム王座を奪取した。また、同年10月にはタイのラジャダムナンスタジアムに乗り込み、KO勝ちで日本人初の現地での防衛にも成功。同王座は2017年5月の2度目の防衛戦で失ったが、その後も精力的に試合を続け、今年1月にはピーター・アーツの愛弟子イリアス・ボカユアを破っている。しかし、9月の『HEAT』で松島勲也にヒジ打ちでTKO負け。今回が再起戦となる。

パワーでも負ける気はしないので、階級差とかは問題ない

──本来ホームリングのはずのREBELSに、久々の出場ということになりました。

「試合は久しぶりだったんですけど、後輩の試合があったりセコンドについたりもしていたので、いつも会場には行ってましたけどね。ただ、REBELSはやっぱり独特の雰囲気があるので、自分が出るというのは久々に楽しみですね」


──チャンスがあれば出る用意はいつでもあると。

「そうですね。まあ、僕の階級はもともと選手が少ないというのもあるし、今はコロナで外国人を呼ぶのも難しいというのも分かるんですけど。実際、今回も自分の適正階級ではなく、73.5kgといういつもよりは上の体重でやりますけど、まあ問題はないです」

──ちなみに、通常体重はどれぐらいなんですか?

「80kg弱ぐらいです。だから70kgでやる時よりは減量はだいぶ楽ですけどね。3.5kgって、ひと階級以上ありますからね」

──今までのキャリアでは一番重い契約体重ですか?

「たぶんそうですね。ミドル級が72.5kg(ボクシングでは72.57kg以下)だったので、それが一番上だったと思います」

──それよりも上なわけですよね。そして相手の松倉選手はもっと上から落としてくるわけですが……。

「向こうがデカいということに関しては、特に気にはしてません。パワーでも負ける気はしないので、階級差とかは問題ないです」


──さらに、今回はBLACKルールですよね。T-98選手と言えば、やはりムエタイのイメージが強いんですが。

「でも、時々やってるんですよ。今年の1月もヒジなしでやってますし(「MUSASHI ROCK FESTIVAL 2020」でのイリアス・ボカユア戦)、中国での試合とかもヒジなしだったので、そんなに久しぶりという感じもしないです。今回がヒジなしというだけですね。逆に、今年2月の試合はヒジで切られて負けたりしてるので、ヒジのことは考えずに前に出られるなと思ってます」

──ただT-98選手のスタイルとして、ヒジというより組みを効果的に使っている印象があります。そこも変わってきませんか?

「REBELS-BLACKルールは組みが全くないわけではないですからね。今回のルールの中での戦い方をするというだけですから」

──ではその中で、松倉選手との戦いで警戒する部分は?

「最近チャンピオンになっていて、ここしばらくは勝ち続けてますよね。だから勢いがあるし、今ちょうど30歳前で脂が乗ってるというところぐらいは注意したいなと。昔から何度も練習したこともあるんですけど、器用でうまい選手ですよね。僕は全然器用なタイプじゃないんで、正反対ですね。僕が器用になると小さくまとまっちゃうと思うんで、今回は本能のままに戦いたいです。テーマは『野生』ですね」

──なるほど。この松倉戦が発表された時に、ネットでもけっこう反響がありましたよね。

「そうですね。10月のカード発表会見で8試合発表された中では、一番反響が大きかったんじゃないですか。まず松倉君が出てきたところで『おおっ!』となって、その相手は誰だとなって僕が出てきてさらに『おおっ!』となって。そういうところは、今までとはちょっと違う風が吹いてるのかなと思います」


──その注目度が高いカードで勝てば、REBELSの中心になれる可能性も高いですよね。

「出るのは3年8ヵ月ぶりですけど(笑)、まだ中心になれるとは思いますね。僕らがやってることは注目されてナンボで、まずカード決定だけでこれだけ注目されているので、これでいい勝ち方をすればさらに注目されて、その次の試合という感じでもっと期待を持ってもらえると思うんで。だから今回はアグレッシブにいって派手に勝つしかないと思ってます」

──そうなった時に、自分がREBELSの顔になりたいとか、先頭に立ってREBELSを大きくしたいという気持ちはありますか?

「そうですね。やるからにはポスターの真ん中に大きく目立ちたいんで。松倉君は名前もある選手で、REBELSには初出場ですけど他のいろんなリングで活躍していた選手なので、REBELSの枠を超えて注目されるカードだと思うんですよね。そういう部分でのモチベーションは高いですね」

──ここで勢いがつけば、来年にもつながるでしょうし。

「その前に年末ですね。ボブ・サップ戦に向けて勢いをつけますよ。とりあえず今は目の前の試合に集中してますけど、松倉君もRIZINに何度か出てる選手でもあるので、いい形で勝てばいいアピールになるのかなと。来年も含めて、松倉戦がカギになってくると思います」

──ここまでのキャリアでラジャダムナンのタイトルマッチ(2016年6月)など、大きい試合もたくさん経験されていますが……。

「僕、そういうのに強いんですよ(笑)。ラジャの時もそうだし、その防衛戦も、『ここぞ』というデカいチャンスの時に勝つんです。モチベーションに左右されるんで(笑)」

──その自覚はいいのか悪いのか(笑)。

「そうっすね、全部集中しろって話なんですけど(笑)。まあでも、今回はモチベーションが高いので。自分で無理に上げようとする必要もなく、勝手にモチベーションが上がるマッチメイクなので、いろいろ考えずにいい状態で臨めます」

──モチベーションも高く、本能のままに戦って、最後は……。

「もちろん最後は倒すのが理想ですね。倒すためにどう持っていくかを試合中に見極めたいと思います。最後、どうやって倒すかはその瞬間の本能の閃きで。思うままにやります。ここで勝つと負けるとでは、今後にも大きな差が出てくると思うので、そのためにも派手に勝たないとなと思ってます」

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