2020年12月6日(日)東京・後楽園ホール『REBELS.69』にて、77.0kg契約BLACKルール3分3R延長1Rで小泉竜と対戦する吉野友規。剣道(高校3年生時に国体で優勝、大学4年生時には団体戦で全日本選手権3位)からキックボクシングに転向し、デビューから5戦5勝4KOとまだ負け知らずで、豪快なパンチは毎回会場を沸かせている。前戦では初めて連続KOが止まったが、その修正はしっかりとできているという。そんな吉野の意気込みが主催者を通じて届いた。
やられてもやり返す、気持ちでガンガンいくスタイル見せたい
──今回の対戦相手、小泉竜選手とは10月のカード発表会見が初対面だったと思います。印象はどうでしたか?
「静けさの奥に野心があるというか、会見では『目立ちたくない』なんて言ってましたけど、実はすごく勝負に貪欲な人なんだろうなというイメージはありました。ああいう風に言っててタイトルも獲ってるし、11戦して7勝してるわけじゃないですか。結果を出してる選手なんだなというのはありました」
──では、あの発言を信じて油断してはいけないと?
「自分は、あれは正直、キャラとしか受け取ってないので。どちらかというと戦績の方を気にする方なので、勝負になったら強いんだろうなと感じてます」
──試合映像は見ましたか?
「1年ぐらい前の、チャンピオンになった試合だけ拝見させていただきました。身長が高いですし、距離を取ってリーチを使った戦い方がうまかったですね」
──小泉選手とはほぼ同身長ですが、それも珍しいですよね?
「ですね。デビュー戦の相手は同じぐらいでしたが、それぐらいで。実際に対面するまで、あそこまで背が高いとは思ってませんでした。実質、自分よりちょっと大きいんじゃないかとおもったぐらいでした」
──どう戦おうと思っていますか?
「もともとミドル級で戦っていた方なのでテクニックがあると思うんですけど、僕はそれを壊していくような、ガンガン攻める戦い方をしたいですね。ここぞという時に思いっきり殴りたいです。前回の竜矢戦(9.13『KNOCK OUT』)でもそれを意識はしてたんですけど、ちょっと気負いすぎたというか、ガッチガチの試合になってしまったので。でも僕はまだ全然テクニックがないですし、やられてもやり返すというか、気持ちでガンガンいくというスタイルを見せたいですね」
──その竜矢戦はケガからの復帰戦でもあり、相手がちょっとトリッキーなスタイルということもありましたが、思うような試合はできなかった?
「そうですね。相手が思った以上に身軽で、僕の方は当てたい当てたいという気持ちが強すぎて、どうしても大振りになってしまって。竜矢選手は顔をよけるだけでかわすぐらいうまかったんですけど、僕は勝ちたい気持ちが強すぎて冷静に戦えていなかったですし。肩が上がらなくなって力が入らなくなってからパンチが当たり出したので、次は最初から肩の力を抜いて、練習したことをしっかり出せたらいいなと思います」
──その試合でデビューからの連続KOも4で止まりました。次への教訓になったのもその部分ですか?
「そうですね、やっぱり力まずにパンチを当てること。その教訓を生かした練習は、今回できていると思います。当たればKOにはなると思うので、またここからはKOしていきたいです」
──今回、77.0kg契約ですね。そこについては?
「問題ないです。前回までは80kgでやってましたが、それならもっと下でやった方がいいなと思いました。77kgよりも下でやったことがないので正確には分からないですけど、75~77kgぐらいがベストなのかなとは思います」
──今回、T-98vs松倉信太郎の一戦が73.5kg契約なんですが、松倉選手は「75kg級を作りたい」と発言しています。
「僕なんかが相手してもらえるか分からないですけど、その階級が活性化するのであれば加わりたいというのはありますね。僕の場合は毎回契約体重でやってたので、75なら75っていう階級ができて、将来的にタイトルもできるというのであれば、しっかりした目標もできて励みになると思います」
──今回の試合の先、来年に向けては?
「今、コロナの感染者がまた増えていて、どうなるか分からない状況ですよね。だから何とも言えないんですが、格闘技ができる環境をできるだけ整えていただいて、その中でも吉野が呼ばれるという、必ず名前が挙がるような年にはしたいなと思います。僕のことは山口元気代表が育ててくれたようなものなので、『REBELS』『KNOCK OUT』のリングでしっかりと輝ける存在になりたいなと思ってます」
──今回の試合、最終的に見せたいものは?
「もう、倒すところですね。KOをお見せしたいと思います。しっかりとKOして、今年を納めたいと思います」