キックボクシング
インタビュー

【REBELS】「僕は自称“格闘家のバックパッカー”」ブラジル、キューバ、カナダなどで修行した津崎善郎

2020/12/01 18:12
【REBELS】「僕は自称“格闘家のバックパッカー”」ブラジル、キューバ、カナダなどで修行した津崎善郎

海上自衛官からオーストラリアでプロデビュー、バックパッカーとしてカナダ、ブラジル、キューバを旅して練習してきたという経歴を持つ津崎 (C)REBELS

 2020年12月6日(日)東京・後楽園ホール『REBELS.68』(昼の部)にて、渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)と71.5kg契約 3分3R延長1R REDルールで対戦する津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 現ラジャダムナンスタジアム認定ミドル級王者・石毛慎也を師に持つ津崎は9月の新日本キックで同団体のウェルター級王者リカルド・ブラボと引き分けている。現REBELS-REDスーパーウェルター級王者の吉田英司(クロスポイント吉祥寺)とは過去3度に渡って激闘を繰り広げており、この渡慶次戦で勝利を飾って、来年は悲願のタイトル奪取を成し遂げたいところだ。戦績は5勝(2KO)7敗2分。

海上自衛官からオーストラリアでプロデビュー

――津崎選手は現在35歳でキャリア14戦ですが、キックを始めたのが遅かったのでしょうか?

「格闘技自体は20歳の頃にK-1、PRIDEが流行っていたので地元の体育館を借りて格闘技好きな友達を集めてやっていました。海上自衛官になり、22歳から25歳までは地上勤務になったことで下関の誠友塾に通い始めキックのアマチュア大会に出るようになりました。本格的にやろうと思って27歳の時に退職し、海外で格闘技をやりたかったのでワーキングホリデーのビザで2年間オーストラリアに行っていたとき、現地のジムに通ってプロデビューしました」

――意外な経歴をお持ちなんですね。

「そうですね(笑)。オーストラリアのキックボクサーといえば、K-1に出ていたジョン・ウェイン・パーが有名だと思いますが、パーのジムの選手とクイーンズランドのスーパーウェルター級タイトルマッチをやらせてもらったこともありました。オーストラリアでは4戦1勝3敗の戦績でしたけど、2度もタイトルマッチをやって、どの選手も強かったし、僕に勝っている選手はみんな今はトップ選手になっています。

 それから帰国して30歳の時に、職場が近かったLAILAPS東京北星ジムに通い始めました。ここからややこしいキャリアがまだあるのですが(苦笑)、LAILAPSには1年間いて、それからカナダに1年間滞在しています。僕はバックパッカーをやっていたので南米を周ったりもして33歳の時に帰国してLAILAPSにまた所属しました」


――バックパッカーの時は観光目的で?

「僕は自称“格闘家のバックパッカー”なので、周っている最中にジムがあれば練習させてもらいます。ブラジルではみんなガチンコスパーを仕掛けてくるので、アンドレ・ジダのジムではUFCのカルロス・ネトBJJ選手(UFC世界フェザー級ランキング6位)や、RIZINに出ているルイス・グスタボ選手とやってボコボコにされました。あと、PRIDEで活躍していたマウリシオ・ショーグンのジムやシュート・ボクセアカデミーに行って、キューバではボクシングジムでも練習しました。カナダでは120kgの選手とやったりと僕は色んな経験をさせてもらったので、今回の渡慶次選手に怖さはありません」

――現在、練習で強化していることはありますか。

「渡慶次選手はサウスポーの選手なのでサウスポー対策をしっかりしています」


――渡慶次選手についてはどのような印象がありますか?

「競技が違えどラウェイの世界王者であるだけに打たれ強く、攻撃力も凄くあるのでそこは気を付けないといけないなと。ミャンマーに学校を作っているので素晴らしい人格の方だと思いますが、キックに関してだと、彼はキック3戦目で僕の方がキャリアはあるので負けてはいられません。11月の『REBELS』で小原俊之選手のヒジ打ちによるカットでTKO負けしていますよね。僕と渡慶次選手は対格差があるので、中に入ってきたところを僕もヒジ打ちを狙おうと思います。彼にとってはデジャヴのような試合になるでしょう。ラジャダムナンスタジアムの現役チャンピオンの石毛慎也会長からヒジ打ちを習っているので自信もあります」

――来年の目標はありますか?

「僕は来月に36歳になるので現役生活は長くはないと思っています。昨年10月の「REBELS-MUAYTHAI スーパーウェルター級王座決定戦」で吉田英司選手に負けてしまっているので、もう一度タイトル奪取を目標にやっていきたいと思います」

――石毛会長は40歳でラジャダムナンのタイトルを獲得していますが、ご自身は狙ったりは?

「今はもう『REBELS』のタイトルだけを狙っています。前回のタイトルマッチは、自分でいうのもなんですが(苦笑)5Rに渡る死闘で燃え尽きた感はありましたが、時間が経つにつれて悔しさがこみ上げてきて、やっぱりあのタイトルは欲しいなと。僕は日本デビュー戦も『REBELS』で、ずっと『REBELS』にお世話になっています。もしチャンスが来たら次こそはベルトを獲るので、そのためにも今回の試合は落とせません」

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