2020年12月13日(日)東京・両国国技館『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』にて、スーパーファイトのスーパー・ウェルター級3分3R延長1Rで藤岡裕平(九州ジム・VLOS)と対戦するK-1 WORLD GP第3代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント準優勝・和島大海(月心会チーム侍)が公開練習を行った。
和島は第1回K-1アマチュア全日本大会優勝など、アマチュア大会で数々の実績を残して2016年7月にKrush初参戦。サウスポーから繰り出す破壊力十分のパンチと蹴りでKO勝利の山を築き、戦績は12勝(10KO)4敗。3月の第3代K-1スーパー・ウェルター級王者決定トーナメントではアワターン(タイ)、城戸康裕を破って決勝へ進出するも、木村“フィリップ”ミノルに敗れて準優勝。
9月のK-1大阪大会ではムエタイの強豪ラーシーシン・ウィラサクレックを右アッパーでマットに沈めた和島。勝負を決めた右アッパーは「ずっと練習でやっていて狙っていた」という一撃で、和島自身も「ラーシーシン選手は強豪やったんですけどKOで勝てて、しかも新しく覚えた右アッパーで倒せたので自信になる試合でした」と自信を深める内容・結果となった。
これまで蹴りの印象が強かった和島がパンチの技術向上に取り組む理由。それは現K-1スーパー・ウェルター級王者・木村"フィリップ"ミノルに勝つためだ。3月『K'FESTA.3』の王座決定トーナメント決勝で木村にKO負けして以降、和島は「木村選手に勝つためににはもっとパンチのスキルを上げる必要があると思って練習してきた」。パンチ以外にも「フィジカル強化であったり、自分自身のレベル全体を上げる練習を続けています」と木村にリベンジすることを念頭に置いた練習を続けている。
今大会ではK-1初参戦・九州の実力者である藤岡との対戦となったが、木村へのリベンジを目指す和島にとっては絶対に落とせない試合だ。「藤岡選手の試合動画を幾つか見たんですけど、僕の相手にはならないかなって感じやったんで、圧倒して勝ちたい、こんなところで負けていられないと思いました」と言い切る和島は「自分はトーナメントの決勝までいっているし、自分がK-1代表とまでは言わないですけど、K-1ファイターとして初参戦の選手には負けられない」と断言。
さらに「相手は『蹴り合いでは負けない』と言っていますが、蹴りには自信があるし、今回はパンチも磨いているのでパンチでKOしたいという気持ちもあります」と得意の蹴りではなく、パンチでのKOも見据えている。
両国大会では木村がチャンピオンとしての初陣(スーパーファイト)でアビラル・ヒマラヤン・チーターと対戦する。もちろん和島は木村の試合も意識しており「同じ日に試合をすれば絶対に比較されると思うし、僕がインパクトあるKO勝ちを見せて、木村選手にプレッシャーを与えるじゃないですけど、僕も強くなっているというところを見せたいです。木村選手と再戦するまでは負けられないですね」と木村とのリマッチにつながる勝利をイメージしている。
インタビューの最後には「次の試合は絶対にKOするので応援よろしくお願いします」と短い言葉でKO宣言した。