J-GIRLSでも活躍した関西女子キックボクサーのパイオニア・難波が百花を相手に引退試合を行う
ドージョー・チャクリキは2020年12月24日(木)東京・後楽園ホールにて女子選手のみの大会『日本骨髄バンクチャリティ CHAKURIKI 8 Girls Bravo ~X’mas女子サンタ決戦in後楽園!!~』の開催を発表した。
Girls Bravo(ガールズ・ブラボー)は女子プロレス、女子キック、女子MMA、女子異種格闘技戦などを一つの大会で開催するチャクリキ・ジャパンの過去に前例のない、新たな試み。主催者であるドージョーチャクリキの甘井もとゆき代表は「私がマネージャーを務めさせて頂いておりますアントニオ猪木会長は常々『俺は過去一度もプロレスと格闘技を分けて考えた事が無い』とおっしゃられます。今、猪木会長の側で日々影響を受けながら生きている私にとって、こうした異種格闘技、プロレスと格闘技の同一大会開催への流れは極めて自然に生まれて来た事でした』と大会の趣旨を説明した。
第1試合は85kg契約のキックボクシングマッチで、あんなざん(チーム西島洋介)vsミス・モンゴル(世界プロレス協会)。
西島洋介のマネージャーとして有名な安奈がキックデビュー戦を行う。西島の指導を受け、プロデビューの機会を狙っていたという安奈は、カナダと日本のハーフタレントとしても活躍中。今回は西島がマーク・ハント戦で使用したコスチュームを譲り受けてリングに上がるとのこと。対するは「女版・大仁田厚」と呼ばれているという女子プロレスラーのミス・モンゴル。この試合がキックマッチデビュー戦となる。
第2試合には女子MMAマッチがラインナップされ、KINGレイナと対戦するなど『DEEP JEWELS』で活躍したパインメーカー☆ウエダマオ(UBF)が登場。柔道出身で、元警察官でもあるウエダの対戦相手は、デスマッチから総合格闘技まで、幅広く様々なルールで試合をしてきた唯我(バトスカフェ)。2019年10月にはラウェイのリングに上がり、ユリア・ストリアレンコと対戦している。
第3試合の異種格闘技戦には、2020年6月の『Krush』で高梨knuckle美穂と対戦した真美(Team Immortal)が出場。LINDA(信州女子プロレス)と5分2Rで戦う。
そして第4試合では、チャクリキやJ-GIRLSで活躍してきた女子キックボクサーの難波久美(契明ジム)が、百花(魁塾)と2分2Rの引退試合を行う。
難波は2009年11月にICO認定西日本女子フライ級王座を獲得し、チャクリキ初の女子王者となった。その後、韓国人選手相手に2度の防衛に成功。主戦場を関西から東京に移し、J-GIRLSのリングで戦いを繰り広げた。2017年にアフリカのマダガスカル共和国でISKAの世界女子フライ級王座決定戦が決まっていたが、その前年に交通事故に遭い、世界タイトルマッチが流れてしまった。また、その交通事故で背骨を痛めた後遺症から手に痺れが起こり、復帰後数戦したものの、ドクターから試合の中止勧告。現在はキックボクシングの指導者として後進の育成に努めているという。
甘井代表は「今回、チャクリキ初の女子大会を開催するに当たって、真っ先に考えたのが難波久美選手の引退試合、引退式でした。後楽園のリングで、約10年間チャクリキの王者として頑張ってきてくれた難波久美選手の栄誉を称え、テンカウントで送り出したいと思います。引退試合の相手、紆余曲折ありましたが、百花選手に決定しました。やはりキックの神様は居ますね。一番相応しい相手に落ち着いたかと思います。契明ジムの川田会長が『難波がこれまでにスパーリングで一番多くのラウンドを戦った選手が百花選手』と言うように、難波選手にとって後輩でありながら『盟友』と呼べる存在が百花選手でした。その百花選手も今やミネルヴァ アトム級王者。RISEのリングで世界の頂を目指して戦っております。数え切れない程スパーリングを行ってきた難波選手と百花選手。しかし、この後楽園での引退エキジビション戦が、難波久美選手の現役として最後の試合となります。皆様、しっかりと難波久美選手の勇姿を目に焼き付け、送り出してやってください」とメッセージを送っている。
第5試合には現在女子プロレスラーとして活躍中のマドレーヌ(ワールド女子プロレス・ディアナ)が出場。セミファイナルの第6試合、メインイベントの第7試合では女子プロレスの試合が行われる。また、大会GMを元女子プロレスラーのキューティー鈴木が務めることも決まった。