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【K-1】才賀紀左衛門「離婚して大変だったけれど、やっと格闘技が出来る環境になりました」

2020/11/25 09:11
 2020年12月13日(日)東京・両国国技館『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』にて、第2代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の卜部弘嵩(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と対戦する才賀紀左衛門(PURGE TOKYO)の公開練習が都内所属ジムにて行われた。  試合は2020年3月の『DEEP』以来(MMAルール)、立ち技の試合は2019年2月以来となる才賀は、ワンツーを中心にフォームを確かめるように一発一発をミットに打ち込み、最後はストレート連打でミット打ちを締めくくった。  現在のコンディションを聞かれると「まあまあ良かったんですけれど、最近すげえアレルギーでめちゃ肌が弱くて季節の変わり目で顔が荒れちゃって。それがマジ嫌です」と苦笑い。動きの方は「今まで立ち技から離れてて、総合も我流で練習していただけなので、今はトレーナーに教わってきちんとした練習環境で出来ているので動きは全然変わりますね」と手応えを感じているようだ。  新たに所属することになったPURGE TOKYOは「兄貴(久保優太)とも長い付き合いで、10年以上かな。17~18歳頃からちょこちょこ練習したこともあって、その時から矢口先生(PURGE TOKYO代表)がいて。身体能力とか僕が持っているものは凄く良かったと思うけれど、いいトレーナーに付いてやって来た兄貴と俺は差が出て。格闘技は一人で出来る競技じゃないと改めて思いましたね。格闘技の最後で、自分の納得いかないことは嫌なので、自分の周りでしっかりとしたトレーナーは、格闘技はメンタルスポーツだと思うのでこの日本の中では矢口先生しかいないと思ったので、教えてもらって。格闘技に集中出来る環境を作ってもらってできています」と、格闘技人生最後の挑戦に最高の環境だとする。  記者会見では「今のK-1スタイルに合わせて」と発言していた才賀だが「自分で考えないようにしていて、やれと言われたことをやるだけ」と、矢口トレーナーに全幅の信頼を置いている。  対戦する卜部については「ヒロの印象は、強い。トータルファイターというか。チャンピオンでもおかしくない」と高く評価し、「しっかり勝ってすぐタイトルマッチをさせてもらう気持ちある。最短でベルトが欲しい。彼もそうですが僕も何でもできる。彼の方がK-1のリングは長いので、僕は最初からガンガンぶっ飛ばしに行こうかなと思います」と、元王者を倒してタイトルマッチに漕ぎ着けたいとの野望を燃やす。 「僕がチャンピオンになって今の格闘技業界をもっと沸かせてやりますよ。しっかりベルトを狙って。K-1のリングから離れていて試合感覚を取り戻さないといけないけれど、ずっと(現役を)やってきたのでそこは大丈夫かなと思っています」との自信もある。  感覚は取り戻せそうかと聞かれると「僕の中では昔に戻したいというより、昔を超えられる自信がある。昔のままではダメやと思っています。バージョンアップしていきたい。年齢は数字にしか思ってないんですよ。メイウェザーがオスカー・デ・ラ・ホーヤを倒したのは31歳くらい。それからも無敗でやっていたじゃないですか。もちろん若い方がいいけれど、ベテランの考え方もあるから身体のことを勉強していれば30でも全然できますよ」と、年齢は関係ないとした。  とはいえ、今後K-1では若い選手たちの標的にされることは間違いない。それについては「僕が若い時にも上の選手を“おっさんやん”って言っていて(笑)。懐かしいですね。でもあの時代と今の時代は違う。今の方が身体も技術もメンタルもフィジカルも治療も栄養もよくて、全て今の方がアスリート寿命が延びています。おじさんが若い子たちをお仕置きしてやりますよ」と笑った。  今の才賀を支えるのは「僕の場合はモチベーションは娘なので。僕は格闘技で、シングルファーザーでもこれだけできる、立派なお父さんになれるということを証明したい。娘にカッコいいと思ってもらえるように。僕のモチベーションは家族のことしか考えてない」と、やはり子供の存在が大きい。 「日常生活が変わったんですよね。ここへ来るための準備。プライベートが落ち着かないと、練習できる環境じゃなかったから環境を作りました。離婚して大変だったけれど、やっと格闘技が出来る環境になりました。自分自身がどんどん変わっていくし、考えも変わったら周りも変わっていって、人生がいいものになっていくと自分は思います。以前は練習できる環境じゃなかったし。俺は娘が大好きやから娘のこと全部やってるけれど、今はサポートしてくれる母もいますし、こういう時も母親が娘を見てくれているから安心できてトレーニングに専念できています」と、環境が整ったことも格闘技を続けられる原動力となっている。 「娘は今回は見に来ません。もっと自分自身納得ができる動きができるようになった時に連れてきたいですね。あとは娘の方から見たいと言って来た時に。でも殴ったり蹴ったりしているところを見せたくないのはありますね。だから映像も見せたことがないです。僕が格闘技をやってるのは知っていますよ。家でパンチ、キックをやっているので。まあ、かわいいですけれどね」と顔をほころばせた。
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