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2020年11月21日(土)大阪城ホールにて『RIZIN.25』が開催される。
大会に向け、RIZIN公式YouTubeチャンネル等で、メインイベントの予想を選手・関係者らに取材しているRIZIN初代公式アンバサダーのくるみが、自ら柔術を始めたことを公開した。
格闘技を「見る」ファンだったくるみはいかに「やる」ことに興味を持ったのか。そして、選手取材から感じた、今大会の見どころを語ってもらった。
サトシ選手の動きを見たのがきっかけでした
――RIZIN初代公式アンバサダーとして、今大会の見どころを選手や関係者に話を聞いてくるみさんですが、いま格闘技に取り組んでいると。
「はい。柔術を今やっています。めっちゃ楽しいです」
――なぜ柔術をやりたいと思ったんでしょうか。
「2月の浜松大会でエキシビジョンマッチを見たんです。それで、ちょっと面白そうと思って。あと、その前に去年の大会のインタビューを年末にしていたときに、たまたまビデオを撮ってくれていたスタッフがアメリカ人だったんですけど、その人たちがめちゃくちゃ格闘技に詳しくて、試合を見ながら、『キムラ、キムラ。もうすぐキムラ(ロック)だよ』とか言ってて、最初は“何を言ってるんだろう?”と思っていたんですけど、見ているうちに“ああ、そうか、これ技が分かったらめっちゃ楽しいんだろうな”と思っていて、柔術を始めるきっかけになりました」
――でも、実際にやってみると合う人・合わない人もいます。くるみさんの場合は?
「私はもうバッチリはまりました。めちゃくちゃ面白くて、気持ちいいです。技が極まったりとかすると、気持ちいいなと」
――ブラジリアン柔術を基礎から実際にやることによって、相手の足を1本越える難しさや、どちらが有利なのかなど、少しずつご自身の中で試合展開が見えてくるようになったのではないですか。
「そうですね。ちょっとずつですが、分かるようになってきました。あるいは何が分からないのかが、分かるようになってきたというか。最近もホベルト・サトシ・ソウザ選手が木村フィリップミノル選手とコラボした動画を見て、サトシ選手が木村選手の動きに付き合いながら、この技をやるんだろうなと思ってみていたら、まったく違う動きでタップを奪ってみたり、すごいと思って。感動しました。やっぱりいなし方とかも上手くて」
――そのサトシ選手は、今回の大阪大会で、同じボンサイ柔術のクレベル・コイケ選手らと柔術デモンストレーションを行います。
「そうなんです。元KSWのチャンピオンのクレベル選手もついにRIZIN登場なので、今後の活躍を占う意味でもお披露目に注目です。それに私、サトシ・ソウザ選手を見て、柔術をやりたくなったので、ちょっとボンサイ柔術に1回行ってみたいんです!」
――それは直に見て、体験すべきじゃないですか。出稽古になりますね。
「私が柔術を教えてもらっている女子柔術家の石黒遥希さんが、もともと柔術を始めた頃に教えてもらっていたのが、サトシ選手のお兄ちゃんのヨシオ・ソウザ選手なんです」
――マルキーニョスことマルコス・ヨシオ・ソウザ選手ですね。くるみさんの師匠がボンサイ柔術と関わっていると。その石黒選手は10月の「KIT」でもミレーナ・サクモト選手に判定勝ちしています。
「はい。そうです。だからすごい繋がるんだなと思いました」
――人から人に受け継がれる、格闘技の面白いところですね。さて、いまはRIZIN初代公式アンバサダーとして、さまざまな選手にインタビューしています。今大会はどんなところを楽しみにしていますか。
「なんといっても今大会はメインの朝倉未来選手と斎藤裕選手の初代RIZINフェザー級(66.0kg)王座決定戦ですね。チャンピオンが決まる試合で、今回はRIZINの公式YouTube企画でも選手・関係者の方々に話を聞いて、いったいどんな試合になるんだろう? とワクワクしています。
それにバンタム級もとても好きなので、今回バンタム級で扇久保博正選手と瀧澤謙太選手が対戦しますよね。バンタム級もすごい選手たちが集まっているので、そのなかで新たに加わって来た瀧澤選手を“四天王”の扇久保選手がどう迎え撃つか。
キックでも注目選手がいて、大雅選手が復活なるか。そろそろ勝ってほしいんですよ。というのも大雅選手は、YouTubeの『榊原社長に呼び出されました』シリーズに出ていただいた時に、1回一緒に出演したことがあって、めちゃくちゃいい人だったんです(笑)。すごいナイスガイでした。だからそろそろ……。
キックでも、テコンドー全日本9連覇の江畑秀範選手が初参戦ですし、それにストライカーでは、萩原京平選手にも注目しているんです。今回は内村洋次郎選手とMMAで対戦するのですが、スタンディングに注目です。萩原選手は試合を見てて、まだちょっと足りないところはあるのかもしれませんけど、でもなんか魅力がある。引きつけられるというか」
――MMAのストライカー対決として注目されています。
「そうですね。二人ともストライカーですけど、内村選手は元々キックボクシングされていて、キックボクサーの打撃ですけど、萩原選手とはちょっと違いますよね。なので、同じストライカーでもスタイルが異なるのでどんな展開になるか楽しみです」
とりあえず広報のN野さんと1回戦おう!
――くるみ選手……「選手」と呼んでしまいました(笑)。キックボクシングもやっているのですか。
「いや、やろうと思ってるんですけど、まだ本格的にやっていなくて、ジムを教えてほしいと思っています」
――柔術とキック、いまは両方教えるジムもたくさんありますね。それこそトライフォース赤坂も。
「トライフォース赤坂といえば、未来選手に浜松大会前にあえて、コンディションについて聞いたら、苦笑しながらちゃんと答えてくれて、意外と……というか優しいなと思いました。それに、海選手も本当にいい人ですね。前回の横浜大会のときは、インタビューのときに『あ、堀口ファンのくるみちゃんじゃないですか』って言いながらも(笑)、やっぱりちゃんとニコニコ受け答えしてくれて、プロだなと思いました。それに試合前も試合後もキャラクターが変わらない」
――海選手から「柔術始めましたか?」って言われてましたね。
「はい。言われてました。そういうのもちゃんと見てくれて。トライフォース赤坂にも機会があったら行ってみたいと思っています」
――誰もが最初はビギナーです。そういった視点からも格闘技の面白さ、奥の深さを伝えていただければと思います。そしてRIZINのことですから、来年の年末はエキシビション参戦ということになりそうですね(笑)。
「あはは(笑)。じゃあ、とりあえず中野さん(広報)と1回戦おう(笑)。笹原(圭一)さん(広報)からそう言われました!(笑)」
――柔術経験者でもあるN野さんこと中野広報と対決! それは関係者がザワつきそうなカードです。シークレットマッチで年末にさっそく……。
「(同席した中野広報に)お願いします!(笑)」
中野広報「えっ? えっ!?(苦笑)」