2020年11月20日(金)、ONE Championship「ONE:Inside the Matrix 04」シンガポール大会が配信された。バンタム級では、ブラジルのブルーノ・プッチが、韓国のクォン・ウォンイルと対戦した。
プッチは2010年のノーギワールド優勝者。MMA7勝3敗で現在2連勝中。2018年11月にシャオ・シェにギロチンチョークで一本勝ち、2019年1月に朴光哲にリアネイキドチョークで一本勝ち後、グリーンカードの取得のため米国から出国できず、試合から遠ざかっていた。
2019年11月の上久保周哉(TRI.H studio/頂柔術)戦で、1階級下げたバンタム級で10カ月振りに復帰。2019年10月日本大会で勝利した妻のアンジェラ・リーに続き、3連勝を狙ったが、上久保に判定負けを喫した。今回が再起戦となる。
2021年4月21日に、妻アンジェラ・リーは出産を控えており、生まれてくる子供のためにも、再起を果たしたいところだろう。
対するウォンイルは、DEEPでプロデビューし、GRACHANやGLADIATORなど日本でキャリアを積んできたストライカー。もともと1階級上の選手で、1RでのKO勝利を4試合マークするなど、早い段階んでのKOを狙って最初から圧力をかけてくる、好戦的なタイプだ。前戦では、佐藤将光に1R、リアネイキドチョークで一本負けを喫している。プッチと同じく今回が再起戦となる。
▼ONEバンタム級(※65.8kg)5分3R○クォン・ウォンイル(韓国)[1R 2分00秒 KO]×ブルーノ・プッチ(ブラジル)
左右で一気に詰めてヒザ着きのダブルレッグで組んでドライブしていくプッチ。しかしウォンイルは剥がすと、またも真っ直ぐ突っ込むプッチは左で差して、四つで背中でクラッチ。このまま力は持つのか。クラッチを解き、組み直すとシングルレッグへ。そこにネルソンを合わせるウォンイルは、プッチを突き放す。
ウォンイルは左ボディを効かせて右アッパー、プッチを金網まで詰めると、右ストレートのダブル、さらに左から右アッパー、左を狙い済まして打ち込み、レフェリーを呼び込んだ。
生まれてくる子どものためにも、今後のミルク代を稼ぎたかったプッチだが、韓国の新鋭に敗れ、厳しい2連敗となった。