2020年11月14日(日本時間15日)米国・ネバダ州ラスベガス「UFC APEX」にて「UFC Fight Night: Felder vs. Dos Anjos」が無観客&ライブ配信で開催された。
DEEPメガトン級王者のマルティネスはMMA15勝6敗2分の34歳。RIZINではジェロム・レ・バンナに一本勝ち、ミルコ・クロコップにはヒジ打ちによるカットでTKO負けを喫したが折れないハートとハードワークの試合で日本のファンの支持を得ている。グァム在住で、9月に急遽のオファーを受けてオクタゴンデビューも、モルドバのMMA11勝無敗の新星アレクサンダー・ロマノフに2R 肩固めで一本負けしている。
対するメイエスはMMA7勝4敗。身長198cm、リーチ206cmの体躯を誇り、アマチュアでも8戦して無敗の戦績を挙げている。育成大会コンテンダーシリーズから、2019年10月にUFC入りも、シリル・ゲーン、ホドリゴ・ナシメントに連敗。白星を掴みたいところ。
▼ヘビー級 5分3R○ドンテイル・メイエス(米国)262lbs/118.84kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×ロッキー・マルティネス(グアム)244lbs/110.68kg
1R、ともにオーソドックス構え。一回り大きなメイエスの圧力にマルティネスは右フック。メイエスはマルティネスの右ローに左ジャブを合わせる。長身のメイエスに対し、ガードを上げるマルティネス。メイエスはサウスポー構えにスイッチする。
ワンツーで踏み込むマルティネス! メイエスは縦ヒジで飛び込むが、ブロックするマルティネスは後ろ蹴りを腹に突く。右前手で牽制するメイエスは組んで金網まで押し込み四つから小外がけでテイクダウン! ヒジを落とすがマルティネスはハーフガードで凌ぐ。
2R、ワンツーの右で入るマルティネス。さらに右ボディストレート。サウスポー構えのメイエスは左ヒザ、左ストレートも詰めるマルティネスはボディ打ち! 一瞬動きが鈍くなるメイエスだが、ワンツースリーで前進。がっちりガードするマルティネス。しかし金網まで詰めるメイエスがガード上から左右を打ち込み右アッパー、ヒザ蹴りも。
ストレートから右で差して押し込みシングルレッグからハイクラッチでテイクダウンを狙うマルティネス! ケージの上に手がかかりそうなメイエスは、バランスを保ち倒されない。
3R、形成逆転の打撃が欲しいマルティネス。オーソからワンツーで右に回るメイエス。追うマルティネスも左ミドル、右のダブルのフックで前に出ると、シングルレッグに来たメイエスにギロチンチョーク狙い! いったん腰を落としながらも首を外したメイエス。なおも右で差して押し込むマルティネス。体を離すメイエスを追いかける。しかし、そこにメイエスもその場跳びのヒザ蹴り! さらに走り込んでのヒザ蹴りも。それを受け止めながら前に詰めるマルティネスだが、ゴング。
判定3-0(30-27×2, 29-28)で、的確な打撃を入れたメイエスがマルティネスを下し、UFC初白星。マルティネスはオクタゴン2連敗となった。