MMA
レポート

【ONE】元UFCリネカーが元王者ベリンゴンを2R TKO!

2020/11/14 01:11
 2020年11月13日(金)シンガポール・インドアスタジアムで事前収録された「ONE: INSIDE THE MATRIX 3」が配信された。  メインイベントでは“石の拳”の異名を持つ元UFCファイターのジョン・リネカー(ブラジル)と、元ONE世界バンタム級王者で同級1位のケビン・ベリンゴン(フィリピン)が対戦した。 ▼バンタム級(61.3kg-65.8kg)○ジョン・リネカー(ブラジル)65.75kg[2R 1分16秒 TKO]×ケビン・ベリンゴン(フィリピン)65.45kg  2019年10月の前戦でオールラウンダーのムイン・ガフロフを判定で下したジョン・リネカー。2Rに拳を骨折しながら強打を振り続けるハートの強さも見せている。  今回の元王者との対戦に「ONE Championshipで世界王者になるためにONEに来た、ということをしっかり証明できると思う」と語ると、現王者のビビアーノについても「タフでハイレベルな柔術スキルを持っているけど、今の僕を止められる選手は誰もいない。僕の方が強いと信じている。バンタム級1位に勝ってチャンピオンとタイトルマッチを出来ないはずがない」と、ONE現王者との対戦を望んだ。  また、ベリンゴンについては、「キックもパンチもとても良い多面的なファイターだ。ベストではないけれど、かなりタフな選手だと思うけど、僕はKOを狙いに行くよ」と語っている。  対するベリンゴンは、2014年12月以降、ビビアーノ・フェルナンデス以外には負けたことが無い強豪だ。前戦では2019年10月の日本大会でビビアーノの2R リアネイキドチョークで一本負けを喫した。再起戦に向け、ベリンゴンは「1年ぶりに試合をするから、とても楽しみだ。自分はパンデミックによる変化にうまく適応し、対応してきた。だから今はいいコンディションだよ」とコロナ禍でも好調をアピールしている。  対戦相手のリネカーを「タフなファイター」と評しながらも「俊敏さ、スピードと蹴りにおいては僕の方が優れていると思う。それが試合の決定打になることもありうる」と、優位な点を語った。 「この階級のトップコンテンダーとして居続ける資格があると証明できるよう、絶対に勝たなくてはならない。勝つことができればベルトに一歩近づくことができる」と、再びベルトを巻くために必勝を誓っている。  1R、ともにオーソドックス構え。左の蹴りで牽制するリネカー。ベリンゴンも右ローを打つ。じりじりと詰めるリネカーは、右ボディ! ベリンゴンも右の関節蹴りを見せる。そこに左右を振って詰めるリネカー。バックステップでかわすベリンゴンは、詰めてバックスピンキック、さらに右のサイドキックを顔に突き上げる!  左フックで文字通り飛び込むリネカー。後ろ蹴りから詰めるベリンゴンを突き放し右ローを当てる。金網に詰めるとガードを固めるベリンゴンに右アッパー!  2R、ともに右ロー。2発目のローを掴もうとするベリンゴンだが、足を引くリネカーはサウスポー構えに。オーソに戻すリネカー。ベリンゴンは頭を下げて左右を打つが、それを見切るリネカーは左ジャブ&右アッパー! テンプルに浴びたベリンゴンは歩きながらダウン。そこにリネカーは左を連打し、レフェリーが間に入った。  UFC時代には2019年4月にコリー・サンドハーゲン(現2位)にスプリット判定負けで苦杯をなめた“石の拳”は、ONE2連勝に「僕は本当にチャンピオンになりたい。ビビアーノ・フェレナンデス、戦おう!」と王者への挑戦をアピールした。 佐藤将光「リネカーは得意な打ち合いに持っていくのがうまい」 「ジョン・リネカーはUFCのトップファイターでいい試合をする、強い選手という印象です。自分に得意な打ち合いに持っていくのがうまく、テイクダウンディフェンス能力が高い。個人的にも気になっている選手です。  ベリンゴンは、長くONEのトップにいる選手。チームラカイらしく、ストライキング、フィジカルが強い印象です。中でも、サイドキックやバックスピンをあそこまで総合で使える選手はいない、個性的な選手だなと思います。 (リネカーvsベリンゴンは)どちらも打撃で倒す選手。リネカーは近い距離を作って、打ち合いの中でフックを当てていくタイプ。対してベリンゴンは、フットワークを使いながらパンチとキックを当てていくタイプ。フットワークでさばきながら当てていけるかがポイントになるのかなと思います。あとは2人ともテイクダウンという選択肢を使っていくかで試合展開が変わるのかなと思います」
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