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2020年11月12日(日本時間13日)に米国コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催される「Bellator 252: Pitbull vs. Carvalho」の前日計量が11日、同地で行われた。
もともと今回のメインイベントであるパトリシオ“ピットブル”フレイレ(ブラジル)とペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)による「Bellator世界フェザー級選手権試合」兼「フェザー級ワールドGP準々決勝」のカードは、3月13日の『Bellator 241』で実施予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期。8カ月の時を経て、無観客&ライブ配信にて実現されることとなった。
2019年9月以来の実戦に向け、ライト&フェザー級二階級王者のパトリシオは144.7lb(65.63kg)で計量をパス。対する挑戦者のペドロ・カルバーリョも144.5lb(65.54kg)で計量を無事にパスしている。
公開計量では、Bellatorのブラックマスクをつけて登場し、センターに立つスコット・コーカー代表にベルトを手渡したパトリシオに対し、カルバーリョは、身長・リーチともに166cmのパトリシオに対し、身長180cm、リーチ178cmの長さを誇るように、右手をパトリシオの目前にまで伸ばして挑発。
慌ててコーカー代表が「触れないように」と2度、注意すると、その右手を手前に折って「かかって来い」と、マスクを外してチャンピオンをさらに挑発し、右手で胸を叩いてガッポーズ。
右肩にベルトをかけ直したパトリシオも左手でカルバーリョを指さし、「お前を粉砕してやる」と答えて詰め寄ると、間にコーカー代表が入り、両者の距離を開けに行った。
ステージ上のインタビューでカルバーリョは、「僕の自信はハードワークから来ている。1月から1月、月曜日から月曜日、決して止まらなかった。試合ごとに100倍成長し、3月から今日までの期間は、ひたすら僕をよりよいファイターにしてくれた。最後には僕だけがケージに残っている。新王者として」と王座奪取に自信。
対してパトリシオは「僕がチャンピオンだ。キル・ヒム。ただ勝つ、それだけだ」とシンプルに自信に満ちた表情で語った。
また試合前の動画では、「この試合に勝って、100万ドルを手にして、トーナメントで決勝に進む準備ができている。彼はタイトルに飢えているし、SBG(アイルランド)のコナー・マクレガーのチームメイトとして準備を整えてきただろうから、ベストファイトに期待しているけど、僕に殺されることを覚悟してほしい」と、ここでもキラーとしての王者のコメントを残している。パトリシオは2020年4月に、RIZINの朝倉未来にも対戦を要求しており、兄のパトリッキーとともに日本マットとも縁が深い。フェザー級4度目の防衛なるか、注目だ。
対するカルバーリョも「僕に有利に働くのは、間違いなく僕のコンディショニングとペースだと信じている。彼らは3Rになるとペースを落とし始めるんだ。僕は3Rになると、ウォーミングアップをしている状態。彼を動かし続けて、ショットを選択して、彼を片付けるつもりだよ」と、チャンピオンシップラウンドとなる4R以降に、チャンスが訪れることを語っている。
なお、セミファイナルでは、MMAデビュー以来、驚異の24連勝中のヤーソラフ・アモソフ(ウクライナ)が、フォークスタイルレスリングがベースのローガン・ストーレー(米国)と対戦。さらにフェザー級ワールドGP準々決勝として、ダニエル・ヴェイケルvs.エマニュエル・サンチェスがマッチアップ。
プレリミではコーカー代表の秘蔵っ子アーロン・ピコ、 ギルバート・メレンデスの妻ケリー・テイラーメレンデス、ホイスの息子クォンリー・グレイシー、クリス・ブレナンの息子ルーカス・ブレナンらが登場する。
試合は日本でも、午前6時からプレリミナリーファイトがBellator MMA YouTubeチャンネルにて配信され、午前9時からメインカードがDAZNにて配信される。