2020年11月21日(土)に大阪城ホールで開催される「Yogibo presents RIZIN.25」に向けて11日、白川陸斗(志道場)と朝倉未来(トライフォース赤坂)が公開練習を行った。
66.0kg契約で朴光哲(KRAZY BEE)と対戦する白川は、未来と3分間のマススパーリングを披露。オーソドックス構えから時折スイッチし、左ミドル、得意の右オーバーハンドなどの動きを見せた。
白川は未来と同じ「THE OUTSIDER」出身。「DEEP」で北田俊亮、石司晃一を得意の打撃で下すなど頭角を現し、アウトサイダー時代に対戦しプライベートでも親交のある朝倉未来・海兄弟らとトライフォース赤坂でも練習を積んできた。
2020年8月9日のRIZIN横浜大会に参戦も、萩原京平に3R TKO負け。怪我もあり本調子にはほど遠い内容で苦杯をのんだが、2020年11月1日のDEEPで、オーロラ☆ユーキを相手に1R 2分でTKO勝ちし、復活を果たしている。試合後、地元大阪でのRIZIN出場をアピールしており、今回の参戦が決定した。
前戦よりわずか3週間弱でのRIZIN再チャレンジに向け、白川は「逆に、試合に出れる準備がずっと出来ているので調子はいいと思います」とコンディションの良さをアピール。
「前回のRIZINで敗戦したことが自分の中で大きくて、いろいろ原点回帰というか、見つめ直すことも非常に多くて、それを踏まえて11月のDEEPに挑んで、結果としてKOでいい勝ち方で出来たんで、まあ良かったんじゃないかなと思います」と、反省点を見つめ直し、好調を維持したまま大阪大会に向かえるとした。
現在は朝倉未来&海の兄弟や「朝倉未来1年チャレンジ」の選手らと「ほとんど週6で朝練習と、週5でボクシングやパーソナルトレーニングの二部練習」を行っており、出稽古に来ている久保優太や渡辺華奈、さらに「レスリングからMMAに転向した選手」らとも練習を行っている。
白川はともに練習する未来についても、「たぶん、みんなビックリするくらい仕上がってますよ、ホンマに。この1、2カ月くらい集中して追い込んでいたので、毎日練習している僕から見て、ほんとうにいい状態だと思います」と、最高の仕上がり具合であることを語った。
対戦する朴については、「右のかぶせと左フックに注意して、互いにフィニッシュブローを持っている」と分析しつつも、「僕ももらう覚悟は出来てますし、それ以上にそれをねじ伏せて叩き潰そうと思います」と、得意の右のオーバーハンドに自信を見せた。
前々日の公開練習では朴が、「常に最後のチャンスだと思って頑張りたいと思います。上手く行かないことばっかなんですけど、だからやめられないっていうか、ハマっちゃう部分があるんですけど。いい加減ね、結果とか、自分が理想に近づかないとダメかなと、せっかく試合に出してもらっているので。でももう一回だけ、チャンスをお願いしますって感じで。アレじゃあ可愛そうなんで、僕が」と、現役の最終章に向けて逡巡した思いを語っている。
その言葉に白川は、「朴さんは前回、判定(負け)でちょっとヌルい試合をして、あのままじゃ引退し切らんところがあると思うんですよ。だから今回、朴さんも気持ちいいくらいのバッチバチの試合をして、僕が沈めて引退させてやろうと思います」と引導を渡すつもりであることを語った。
「いい形で勝って、メインの彼(未来)にバトンを渡したいと思います」という白川は、「地元大阪での試合は1年半ぶりくらいなので、めちゃくちゃテンション上がってますね。今回こそは僕らしいファイトスタイルでバッチバチに盛り上げる試合をします!」と、派手なKO勝ちを予告した。