2019年4月21日(日)横浜アリーナにて開催される「RIZIN.15」の記者会見が9日、都内事務所にて行われ、那須川天心(TARGET/Cygames/RISE世界フェザー級王者)と大雅(TRY HARD GYM/元K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者)の参戦が発表された。
那須川はマニー・パッキャオ推薦の現WBCムエタイフェザー級フィリピン王者のフリッツ・ビアグタンとキックルール59kg契約3分3Rで対戦する。23歳のビアグタンは8歳からムエタイとキックボクシングの経験があり、2019年3月にWBCムエタイ王座戴冠。2014年にはMMAデビューも果たしURCCストロー級王者(※MMA4勝1敗。2018年8月にRNCによる一本負けでURCC王座陥落)にもなっている。
那須川は前戦3月10日の「RISE WORLD SERIES 2019」-58kgトーナメントでWKN世界ムエタイ58kg級王者フェデリコ・ローマ(33=アルゼンチン)を3Rに変則の左ハイキックで失神KOさせている。以下が会見での那須川のコメントだ。
那須川天心「フィリピンには強い選手が多いので侮れない」
「パッキャオ選手の推薦選手ということで、非常に強い選手だとは思いますが、自分も今、RISEのトーナメントに参戦中でこんなところでは絶対に負けられない。しっかり倒して、RIZINに帰ってきたぞ、というところを見せたいと思います。(相手については)プロフィールを見て、スタイルを聞いたくらい。フィリピンには今、強い選手が多いので侮れないです。しっかり気合を入れていかないと勝てない選手と思うので、いつも以上に集中していきたいです。キックもやっていて戦績もいいし、ボクシングもMMAもやっているんですよね。自分と同じでいろいろな挑戦をしていて、パンチが得意ならパンチで倒してやりたいと思っています。(パッキャオとの対戦については?)うーん、今は考えていないですね。チャンスがあれば……」
会見では、パッキャオのビデオメッセージも紹介され、パッキャオは「私が推薦するとてもタフなフィリピン人ファイター、フリッツ・ビアグタンが次のRIZINで試合をします。フィリピンの選手はみなハングリーでとてもタフだ。今後もフィリピンの選手が日本で活躍できるようにしていきたい。天心はフロイド・メイウェザーと戦い、私はそのフィティングスピリットに敬意を表する。アジア人では天心と私しかメイウェザーと向き合ったことはない。大いなるファイティングスピリットをもった者同士が互いに強い選手に立ち向かっていく事は、どの国にとっても発展的な事になる。私はこの試合を見届けに横浜アリーナに行く。そしていつかRIZINのリングで戦えたらよいと思っている」とのコメントを発表した。
大雅「KO出来たら天心君と戦わせてもらいたい」
「先月、不甲斐ない試合をしてしまったんですが、こうしてチャンスをもらえて感謝しています。自分が全てを捨ててK-1から出てきたのはなぜなのか。そこは最初から変わっていません。今回、KO出来たら天心君と戦わせてもらいたいです」
大雅は、ブラジル・シュートボクセのタリソン・ゴメス・フェレイラとキックルール61kg契約で対戦する。大雅は前戦3月RISE61kgトーナメントでラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者セクサン・オー・クワンムアンを相手に好勝負もスプリットで判定負け。1カ月10日を置いての再起戦となる。
対するフェレイラは3月RISEで58kgトーナメントに参戦。スアキムから2度のダウンを奪うも3Rに逆転KO負け。その強打が評価されていた。フェレイラは58kgから61kgに階級を上げての再起戦となる。