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【REBELS】ぱんちゃん璃奈、試合内容に満足せずも成長感じられた「女子の中で抜き出た存在になりたい」

2020/11/09 15:11
【REBELS】ぱんちゃん璃奈、試合内容に満足せずも成長感じられた「女子の中で抜き出た存在になりたい」

今の自分はメインにふさわしくないと自己評価したぱんちゃんだが「必ず(男子を)追い越す」

 2020年11月8日(日)東京・後楽園ホールで開催された『REBELS.67』の一夜明け会見が、9日(月)都内で行われた。

 メインイベントで、元ミネルヴァ ピン級王者MARI(ナックルズGYM)に判定3-0(30-28×3)で勝利したREBELS-BLACK 女子46kg級王者ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)が出席。前夜の試合を振り返った。


「昨日の試合はダウンを狙っていたので、それが出来なかったので試合直後は悔しくて落ち込んでいたんですが、試合映像を見たらいい動きが出来ていました。一番はフェイントを使えていたことと、無駄な攻撃が無くなっていたのが今までで一番良かったかなと思います」と、目標は達成できなかったが成長を感じられた試合になったという。

「とにかく今回は組みをなくしたい、打撃をしたいと思っていて、2Rの途中でまた組みになってしまったんですが、3Rから打撃になって組んでから押したりして組まないように意識してできました。私にしては珍しく周ってみたり。もっといろいろな技を出していろいろな人にこういう技もできるっていうのを見せたかったです」と、組みに頼らない試合ができた。。


 どういう人に見てもらいたかったのかとの質問には「後楽園ホールに来ている人には、女子の試合か、みたいな感じで見られますが面白いと思ってほしいのがありました。単調な技ばかりで戦ってしまう癖があるので、これがキックボクシングだなって男性と同じ目線で見て欲しい。キックボクシングってこういうものなんだって見てもらいたいのがあります」と、“女子のキックボクシング”ではなく“キックボクシング”の試合として見てもらえるようになりたいとする。


(写真)バックキックを試みたが空振りに終わった

 初の単独メインという重圧に関しては「メイン前が連続KOで、自分もダウンをとらないといけないって意識がありました。セミの安本(晴翔)君がバックキックでKOしていたので私もやろうと思ったんですが、当たらなかったです(笑)。かすりもしませんでした」と、実はバックキックで倒すことを狙っていたが当たらなかったと苦笑。


 また次もメインでやりたいかと聞かれると「メインじゃない方がいいです(笑)。自分的にはいい動きが出来ましたが、メインとしてはふさわしくないと思っているので。もっと迫力ある試合は他の選手がしているので、私はいつかそこを追い越そうと思っています。必ず追い越すのが目標です。だから今はメインでなくてもいいです。メインでも第1試合でもどっちでもいいと思っていて、自分がやった、勝ったと思える試合をしたい。順番はそんなに気にしてないです」と、経験を積んでメインにふさわしい試合ができるようになったらメインで使ってほしいとした。

 チャンピオンとして臨む初の試合であったことには「差をつけて勝たないといけないと思っていました。結果はフルマークですが私は理想が高いので、ダウンとか明確な差をつけられる選手になりたいです。だから結果にはホッとしていますが満足はしていません」と高い志を持つ。


 その一方、ファンからも「KOにこだわる必要はない」「男子でも軽量級の選手はKOが少ない。女子にそれを求めるのは酷」との声があがっているが、ぱんちゃんは「私は他の女子選手とは同じになりたくないという気持ちがあって、抜き出たいというのはありました。今までで一番良かったって家族もスポンサーさんも友だちも言ってくれたので、そこは成長した部分は見せられたのかなと思いました。戦い方が落ち着いて、しっかり相手の攻撃が見えました。今までのように自分だけの戦いになっていなかったのが良かったと思います。まだ出せていない部分がたくさんあるので、一戦一戦それを出していこうかと思っています」と、女子の中でも抜き出た存在になりたいと話した。


 KOするために何が足りないかとの質問には「KOが少ないので分かりませんが(苦笑)、出来るようになってから分かると思います。今はテクニック、スピード、パワーを全部均等に磨くだけです」とした。

 宮田充プロデューサーは最後の総括で「メインで戦うのは待ち時間も長いし、他の試合の歓声も聞こえてくる。それも含めて経験だと思います。観客が味方にも敵にもなる。その中で戦うのは誰でもできるものじゃない。でも、昨日はフルラウンド終わるまでお客さんが帰らなかったですし、メインをやってもらってよかったと思います。倒すことが全てじゃないけれど、倒すことで判定勝ちよりも歓声や拍手が集まる。それを体感して快感を得る権利をメインイベンターは持っています。結果としてもっとできたっていうのがあるんでしょうが、僕もメインをやってポカをやって負けたりダメな選手をたくさん見てきているので、それでもひとつの経験として身に着けて欲しいですね」と、今回の経験を活かしてほしいと語った。

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