2020年11月3日(火・祝)福岡国際センターで開催された『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』の一夜明け会見が、4日(水)福岡市内で行われた。
会見にはセミファイナルでK-1 WORLD GP女子フライ級王者KANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)を判定3-0(30-29×2、29-28)で破る大金星を獲得した壽美(NEXT LEVEL渋谷)が出席。前夜の試合を振り返った。
「昨日の試合は、周りにいてくれる方々が自分の勝利を信じてくれていたから強い気持ちで挑めた試合だと思います」と壽美。「試合まで毎日緊張とかそういうものが張り詰めていて、勝つぞって気持ちになったり、でも緊張で“ううっ”っとなったりしていたので、ひとまず勝ててよかったと思います」と、精神的にもきつかったようだ。
試合のことを聞かれると「試合中は本能に任せて戦っていたのでいつもそんなに覚えてないです」と笑う。どのような作戦を持って臨んだかには「今まではずっと前に前に行ってしまう感じだったんですが、今回はそれだけで勝てるような相手ではないので、自分は背が高いのでリーチを活かして戦おうと徹底して練習して挑みました」と、これまでと違う戦い方を徹底したと明かす。
ジムにはかつてKANAと戦ったグレイシャア亜紀、紅絹の2人がおり、KANA自身もその2人が対戦経験から研究して対策を練って来ることを警戒していた。壽美は「本当に先輩方の背中を見て学ぶことも多いし、毎日刺激をいただいています。練習もそうだし試合を見てもそうだし、みんなベルトを持っているし、私も欲しいって思える自慢の先輩です」と笑顔で話す。
次はタイトルを懸けての再戦が濃厚となる。そのことについては「今回の試合に勝たないとタイトルマッチは組んでもらえないと思っていました。自分は本当にK-1のベルトが欲しいので、欲しいからこそ今回の試合はタイトルマッチだと思って挑みました。タイトルマッチを組んでもらえるようにここからがスタートだと思っています。次にリングに上がる時は100倍くらい強くなっていたいと思います」と、もっと強くなって王座に挑みたいとし、「チャンスあればいつでもできるように準備はします」と時期はいつでもいいとした。