トーナメントを通じて成長を感じられたという“女帝”寺山。今後もRISE女子部をけん引していく
2020年11月1日(日)エディオンアリーナ大阪にて開催された『RISE DEAD OR ALIVE 2020』の一夜明け会見が2日(月)大阪府内にて行われ、初代RISE QUEENミニフライ級王者・寺山日葵(TEAM TEPPEN)が出席した。
今大会では、優勝賞金300万円の女子キックボクシング軽量級の最強決定トーナメント「RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」の準決勝、決勝戦が行われ、準決勝でsasori、決勝戦で紅絹を下した寺山が見事優勝を果たした。
会見に同席したトーナメントプロデューサーの神村エリカは「トーナメントに出場した8名は凄く成長できたと思っていて、まだまだ成長段階でノビシロはあると思います。今回を機に寺山選手、紅絹選手はよりチャンピオンとしての自覚を持ってリングに上がれたのではないでしょうか。そしてその姿を見ることができて、凄く素晴らしい内容だったと思います。ただ、伊藤代表ともお話をして、せっかくならダウンやKOの賞金も掴んでほしいと思ったのですが、いい意味で来年につながる課題のある大会になったと思います。これから彼女たちがこのトーナメントを機にファイターとして成長して、女子でも魅せられる試合を作っていただけたらと思います」と大会を総括。
寺山は「厳しいトーナメントでしたが、このトーナメントのお陰で心変わりもして今まで以上に成長できました。凄く厳しくてきつかったのですが、トーナメントに参戦することができて最終的に優勝することができて本当に良かったです。トーナメント開催前にも言いましたが、ここが終着点ではないと思いますので、これからももっと高みを目指して自分らしく、自分を信じて頑張りたいと思います」とコメント。
2試合のダメージについては「足を引きずってますが、自分で蹴って自爆しました。元々10月に痛めていたところを痛めてしまったのですが、大丈夫かなと思います」と特に問題ない様子。
10月のトーナメント一回戦ではerikaに辛勝だったが、「今まで後ろ向きで、何に対してもネガティブで自分を好きになったことはありませんでした。今回のトーナメントでたくさんの温かい言葉と励ましの言葉をいただいたおかげで、前向きに自分を好きになり、何事もポジティブ思考になったのは今回のトーナメントの一番の勝因だと思います」という。
大会後には笑ってたこ焼きを食べにいきたいと言っており、「昨日の夜にお好み焼きを食べて、今朝はホテルのビュッフェでたこ焼きを食べました(笑)。好きなタピオカも食べて、4000円もするチョコレートも食べたので今凄く幸せです。10円のチョコで満足できる人間なので4000円の値段にビックリしましたが、4000円の味がしました」と大阪を満喫できたことにも笑顔を見せた。
今後については「まだ終わったばかりで先のことは考えていませんが、今回、自分らしくをテーマに最後まで自分を信じて戦うことで優勝できたので、自分のファイトスタイルである手足を活かした蹴りや距離感を大事に、ブレずにこのまま極めていきたいと思います。まだまだ完成形には程遠いのでどんどん強くなっていけたら」とさらに進化を目指すという。
神村Pは「今回コロナのこともあって、男子の外国人選手を呼べなかったことがきっかけで、こういう大きな大会で女子トーナメントをできるチャンスが巡ってきました。来年は外国人選手を呼べたり、新宿FACEや後楽園ホールを埋められるようにして、寺山選手は他団体の選手と比較しても強いというのを証明できたので、そこを軸に女子選手も育てていきたい」とした。
優勝賞金300万円の使い道について寺山は「そんなに考えていなかったのですが、トーナメントの最初の会見で綺麗になるために使いたいと言ったので、自分磨きにお金をかけたいと思います」と笑顔で語った。