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【RISE】那須川天心、裕樹戦は「普通の試合じゃない感覚でした」志朗との再戦は「本当にハイレベルな戦いになる」

2020/11/01 23:11
 2020年11月1日(日)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)で開催された『Cygames presents RISE DEAD OR ALIVE 2020 Osaka』のメインイベントで、RISE三階級制覇・裕樹(ANCHOR GYM)を2R2分56秒、飛びヒザ蹴りでKOしたRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)が試合後インタビューに答えた。 「いい時間だったなと思いました。見ている人もいろいろと感じる試合だったんじゃないかなって思います」と試合を振り返り、2Rにノーガードになってあえて裕樹のパンチを受けた理由について話した。 「なんだろう…分からないです。途中途中でいろいろ…普通の試合じゃない感覚でしたね。向こうも思い切り来てくれましたし、それに応える形でいい試合ができたんじゃないかと思います」と、理由は自分でも説明が出来ないという。  興奮してテンションが上がったからかと聞かれると「興奮と言うかなんだろうな…いろいろな想いがありました。興奮じゃないんですよね。よく“拳で語る”って言うじゃないですか。本当にそんな感じでした。だから非常にゆっくりと時間が感じられて。途中途中、もう早く終われっていうか、止めて欲しいって感情が強かったです」と、独特の感覚があったとする。  パンチ自体は「しっかりと見えていたので大丈夫でしょう、みたいな。痛くはないんですけれど重いというか。想いが詰まった重いパンチでしたね。本来ああいうことはやってはいけないんですが、いいんじゃないかなと」と、特別なことだったとした。  裕樹のローキックに関しては「ローキックは打たせなかったですね。そこはジャブをしっかりと突いて、来たところにジャブとストレートを合わせる。ストレートの打ち方を変えたので、いい技が出せたかなと思います。そこは作戦ですね。相手の必殺技を封じるというか。途中、足を止めて受けてみようと思ってやった見たんですけれど、僕が同じ場所にいなかったので。同じ場所にいると裕樹選手のローの回転が速いので、ローに対してジャブ、ストレート、ボディ…いろいろな技で打たせないようにしていました。もらうとダメージはあると思っていたので、そこは警戒していました」と、作戦通りに封じ込めた。  トーナメントで優勝し、再戦が決定した志朗(BeWELLキックボクシングジム)については「勝つだろうなと思っていました。やっぱり懸けているものが違うというか。一緒にトレーニングしているわけではないですけれど、たまに時間が被ったりするので、そういうのを見ていますし、本当に作戦を練ってこれに懸けているっていうか、その想いが違うなっていうのは分かりました」と、志朗が上がって来ることは予想していた。 「前の志朗君との一戦が終わって、なんでお互い行かないのかってけっこう言われたんですけれど、今になってあの試合の凄さが分かったんじゃないかなって。それを分からせる試合でしたね、今回の志朗君は。トレーナーが一緒ですし、だからと言って敵なので。向こうは本当に作戦を練って来ると思うので、僕も練って向き合おうと思います。本当にハイレベルな戦いにまたなれるんじゃないかなと思います」と、レベルの高い戦いがまた見せられるのではないか、と予想する。 「油断は絶対に出来ないし、油断したら負けます。またストレスが溜まりそうです。トレーナーのストレスが(笑)。強さが増していますし、狙いがいいですよね。狙いをしっかりとつけこめる選手なので、そういった部分で鈴木選手を上回ったのかなって思います。(トレーナーが一緒で)やりづらさはありますけれど勝負は別なので。しっかりとハイレベルな試合を見せて、次は向こうは勝てると思っていると思うので、僕はより進歩して。一度負けたってことは実になっていると思うので、それ以上に努力しようかなと思っています」と、再戦にも気を引き締めて臨むとした。  最後に、2代目Mr.RISEを襲名かと聞かれると「どうなんですかね。でも正直、そこにこだわる必要はないかなと思います。Mr.RISEの想いを背負って今後も活躍していきます」と答えた。
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