「濃い1年間」と過ごしてきた山崎。その成果を試合で発揮することができるか(写真は山崎桃子のInstagramより)
2020年10月31日(土)東京・ニューピアホール『DEEP JEWELS 30』の前日計量が、30日(金)都内にて12:30より行われた。
第5試合のDEEP JEWELSミクロ級5分2Rで対戦する、山崎桃子(リバーサルジム 横浜グラウンドスラム)は43.35kg、國保小枝(和術慧舟會船橋道場)は44.1kgで計量をパス(ミクロ級は44.0kgがリミットだが+400グラムまで認められる)。
計量後、前回2019年9月のにっせー戦以来、約1年2カ月ぶりの試合となる山崎に話を聞いた。
苦手な壁レスリングを強化、成長を感じられる1年に
――約1年2カ月ぶりの試合を明日に控え、どんな心境ですか?
「1年ぶりになってしまいましたが、この1年間が自分の中で凄く濃い1年になっていたので、1年の成長を今一番感じているので明日はそれを見せたいなと思っています」
――特にどんな部分が成長したと感じているのですか?
「組み技の部分です。打撃もそうなんですけれど、打撃は好きだから勝手に伸びていくというか。だから苦手な部分を重点的にやってきました。今年に入ってから、ずっとしなしさとこ(元DEEP女子ミクロ級王者)さんと一緒に練習をさせていただいていて、壁レスリングですとか組みの部分が強くなったかなと思っています」
「その通りです(笑)。そりゃあもう、っていうくらいコテンパンにされました。けっこうボコボコにされながらもだんだんとすぐには倒されなくなってきて、そういう面で成長を感じることが出来ました。自分の階級のトップ選手じゃないですか。だからいい練習、ありがたい練習をさせていただきました」
――では、自分の中の穴をだいぶ埋めることが出来た?
「と、思っています。テイクダウン後の展開がまだ苦手な部分ではあるんですが、まず倒されないことなどではケージレスリングが出来るようになってきたと感じています」
――しかし、1年2カ月も試合間隔が空いてしまったのはなぜなんですか?
「昨年9月の試合で骨折してしまい、まず2カ月練習が出来ない期間がありました。それで年を越して練習を再開していたんですが、3月に例の事件に遭ってしまい(酔った男に突然絡まれて暴行を受け、網膜に穴が3カ所空く網膜裂孔で手術を受けた)、さらにその後にコロナの影響があってだいぶ空いてしまいました」
――練習はコンスタントに出来ていたんですね。
「はい、練習自体は全然出来ていました。なのである意味、詰めた練習と言うか濃い練習がこの期間中に出来たと思っています」
(写真)昨年9月の計量時(左)と比べれば一目瞭然
――今回、格闘技を始めてから初めて腹筋が割れた、とSNSに投稿していましたね。
「でも今日、そうでもなくなったなと思っていて(笑)。あの写真を撮った時はけっこうイケてるなって思ったんですけれど、なんかそうでもなくなってしまいましたね。フィジカルトレーニングをやっているんですけれども、そもそも今回全然減量をしていなくて、練習量が増えたせいか試合が決まる前からけっこう体重が落ちていたんですよね。それでナチュラルに…というか」
「そうなんです。この調整機関でちょっと緩くなってしまったかな、みたいな(笑)」
――腹筋は元に戻ってしまったけれど、実力は以前とは違うよ、と。
「はい、それはアップしていると思います(笑)」