斗麗が復活、年内に復帰戦を行うことが決まった
2020年12月19日(土)東京・後楽園ホール『Krush.120』の対戦カード第2弾が、10月29日(木)都内にて行われた記者会見で発表された。
フェザー級3分3R延長1Rで、斗麗(=とうま/WIZARDキックボクシングジム)vs稲津航大(K-1ジム琉球チーム琉神)が決定。
斗麗はオランダの名門Mike's Gymでも練習を重ね、2018年12月に16歳の若さでプロデビュー。3連勝で「K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント」のリザーブファイトに抜擢され、江川優生とKrushフェザー級王座を争ったTETSUに勝利。3月には伊澤波人をも初回KOに破った。5勝(2KO)無敗。
9月に開幕した「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」にエントリーされ、優勝候補と目されていたが、右手首キーンベック病(手首の月状骨がつぶれて扁平化する病気)で全治2カ月のため無念の欠場。今回が復帰戦となる。
対する稲津は元々沖縄で活動していたキックボクサーで、沖縄のRKAフェザー級王座にも就いた。今年になってからK-1ジム沖縄所属となり、K-1ジム琉球所属のプロ選手としては代表の小鉄を除いて初めての参戦となる。戦績は11勝(3KO)5敗4分。
斗麗は「まず初めにトーナメントに出場できなくなり、期待してくださった皆様、出場選手の皆様、K-1関係者の皆様、すいませんでした」と欠場したことを詫びた。
続けて「ただ、怪我した間も一日も休まずに、僕は戦う準備をしてきたので、さらに強くなった斗麗を見せられると思います。怪我も順調に回復し、むっちゃいいタイミングでオファーもらったなと思ってます。今回の試合は、『フェザー級に斗麗あり』という圧倒的な試合をして勝つので、皆様、是非期待していてください」と意気込む。
対戦相手に関しては「映像もまだ見てないので分からないんですが、僕の目の前に立つヤツは力づくで叩き潰したろうと思っているので、期待しておいてください」と言い放つ。
自分が出場できなかったフェザー級トーナメントについて聞かれると、「トーナメントに出ていない僕がどうこう言うアレはないんですが、強いヤツがベルトを持つと思うので、優勝した選手は僕のことを無視できないと思っています。ただそれだけです」と、王者が決まった暁には自分が挑戦したいようだ。
1日も休まず練習していたとのことで、その内容を聞くと「怪我したのは右の手首やったんで。それ以外は蹴りとかも左のパンチとかもできたので、さらにパワーアップしていると思います。楽しみにしといてください」と右手以外を鍛えていたとする。
その成果からどんな試合を見せたいかを問われると「本当に圧倒的に。僕はどんな相手でも気を抜かずにしっかり練習して、いつも通りやるだけなので、まあ試合を見てくれたら分かると思います」と自信たっぷりに答えた。
この一戦を来年にどうつなげたいかとの質問には「まず、しっかりここを勝たへんと来年も何もない。まずこの試合に集中して頑張りたいと思います」と目の前の試合に集中するとした。
最後には「トーナメントには出られなくなったんですが、そのけじめとして、ここをしっかり圧倒的に突破して、11月の優勝者、椿原選手、江川チャンピオンに僕の存在は無視できないんだと、分からせてやろうと思っています。皆さん『K-1フェザー級に斗麗あり』、しっかり見せるので楽しみにしていてください」と、存在感をアピールすると宣言した。
●稲津航大のコメント
「Krush出場をずっと待っていたので、試合が決まって嬉しいです。K-1ジム琉球に来て、K-1 JAPAN GROUPの同じ階級の選手をチェックしたのですが、斗麗選手は目についた選手の一人でした。ファイトスタイルもパーフェクトで正直強いと思います。そういう試合を一発目に組んでいただいて感謝していますが、僕がぶっ壊します。斗麗選手に『負けて勉強になりました』と言わせてあげたいです。
沖縄にも強い選手がいることを証明し、自分のことを応援してくれる方々やファンのみなさんを喜ばせたいと思います。K-1ジム琉球からKrushに出る初の選手として、まずは1勝。沖縄から格闘技で世界一になれることを証明し、後輩たちに夢を与えたいと思います」