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【DEEP】元祖カーフキックのハードパンチャー&タックラー長倉立尚が引退

2020/10/29 14:10
 元ラグビー選手で、初代フェザー級DEEPフューチャーキングトーナメント優勝など、DEEPを主戦場に活躍した長倉立尚(フリー・36歳)が2020年10月29日、自身のSNSで引退を表明した。 「引退します、応援有難うございました! 良い成績は残せませんでしたが、次のステージで頑張ります! MMAとRUGBYを愛してます。長倉立尚」  ラグビーの名門・啓光学園でフランカーとして活躍し、2、3年時には花園で優勝メンバーにもなっている長倉。170cmとFWとしては小柄ながら、俊足を活かし強豪・立命館大でも2年からレギュラー入りし、関西大学Aリーグで活躍した。  大学卒業後、総合格闘家になるために上京し、2008年2月に吉田道場に一般会員として入門。2008年4月のアマ修斗公式戦「大宮フリーファイト 59」での70秒KO勝利を経て、DEEPフューチャーキングトーナメントでプロデビュー。3試合連続TKO勝利を含む5連勝で、2010年4月の「吉田秀彦引退興行ASTRA」にも出場。  その後も松本晃市郎との王座戦、現UFCのチェ・ドゥホ相手に激闘を繰り広げるなどDEEPを代表するストライカーとして不動の地位を確立した。2016年4月のDEEP CAGEでは上迫博仁を撃破。同12月にはフェザー級のベルトを賭け今成正和と対戦するもスプリットの判定で敗れ、王座獲得ならず。  2017年8月には中国で開催されたREBEL FCフェザー級チャンピオンシップでホドルフォ・マルケス(ブラジル)と対戦もサッカーボールキックによる反則負け(※その後中国コミッションにプロテスト)、念願のベルトを巻くに至らなかった。  その後、国際戦で2試合連続でTKO勝ちを収めるも、2018年12月に大原樹里にTKO負け、2019年10月に元DEEPフェザー級王者の芦田崇宏に判定負け、2020年9月に中村大介に2R、右フックでKO負けし、3連敗となっていた。  中村戦の試合後、担架で運ばれた長倉は、「負けました! 担架で運ばれましたが大丈夫です」「頭痛いですが、元気です! 映像はまだ見てないですが、エグい倒れ方したみたいで初めて担架で運ばれました。天井高いなぁと思いました」とツイート。  マットに大の字のまま意識を戻し、中村の挨拶には首だけ起こして応え、コーナーに担架は必要ないと言ったが、立ち上がれなかったという。  格闘技のバックボーンは無いまま吉田道場で切磋琢磨し、連勝。アキレス腱断裂などの大怪我も乗り越え、プロMMAでは14勝10敗だった。フリーとして高阪剛率いるアライアンスで練習し、TRI.H studioでの指導と並行し、財務コンサルティング会社を起業するなど、社会人としても活動。2015年には「Road to UFC: Japan」に参加するもUFC出場はならなかった。 (C)UFC Japan  2016年4月には「Road to UFC」で幻となっていた上迫博仁との対決で勝利。J-MMA年間ベストバウトといっても過言でない激闘を制した。  ハードパンチャーのイメージが強い長倉だが、ラグビー譲りの力強いダブルレッグで金網の端から端までドライブするテイクダウン、“カーフキック”という名も無かった10年前からふくらはぎや脛へ効かせるローキック“長倉蹴り”なども得意技とし、その技は同門の和田竜光らに受け継がれている。  現在は自ら経営するトレーニングジムの新設の準備を進めているという。また、格闘技で培ったタックルなどの身体操作の技術を、ラグビーにフィードバックし、後輩に伝えるセッションも行っている。  入場時にはハカ(ウォークライ)のパフォーマンスで、会場を大いに盛り上げた。オールブラックスなどが披露するハカで、長倉は「Ka mate, ka mate!」と咆哮した。 「カ マテ」とは「私は死ぬ」を意味する。しかし、その後に続く「Ka ora, Ka ora!」の「カ オラ」とは「私は生きる」の言葉だ。 「息子、誕生日プレゼントは柔術衣が欲しいみたい。なんか嬉しい」と記す長倉。「MMAとRUGBYを愛してます」という長倉の今後のアスリート育成にも注目したい。
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