前回強豪タイ人にKO勝ちした和島(左)が初参戦の藤岡と対戦
2020年12月13日(日)東京・両国国技館『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』の記者会見が、10月28日(水)都内にて行われ、対戦カード第二弾が発表された。
スーパーファイトのK-1スーパー・ウェルター級3分3R延長1Rで、和島大海(月心会チーム侍)と藤岡裕平(九州ジム・VLOS)が対戦。
和島は第1回K-1アマチュア全日本大会優勝など、アマチュア大会で数々の実績を残して2016年7月にKrush初参戦。サウスポーから繰り出す破壊力十分のパンチと蹴りでKO勝利の山を築き、戦績は12勝(10KO)4敗。3月の第3代K-1スーパー・ウェルター級王者決定トーナメントではアワターン(タイ)、城戸康裕を破って決勝へ進出するも、木村“フィリップ”ミノルに敗れて準優勝。9月のK-1ではムエタイの強豪ラーシーシンをローキックでKO撃破した。
対する藤岡は今回がK-1初参戦。九州の大会を中心にキャリアを積んできたオールラウンダーで、戦績は17勝(8KO)4敗2分。2020年、海外でWKA世界ウェルター級王座への挑戦が決まっていたが、新型コロナウイルスの影響で試合が中止となった。
和島は「9月にKOで勝てて、すぐにでも試合をしたいと思っていました。前回KO勝ちして凄くいい感覚があるので、今回も倒して、このいい感覚のまま来年も頑張っていきたいので今回はキッチリ倒します」と、連続KO宣言。
藤岡は「K-1JAPAN GROUP初参戦になるんですけれど、このような大きな大会に出られることが嬉しいです。K-1は名前がある、格闘家なら誰でも知っていて出たい団体で、その舞台に上がるのは素晴らしいことだと思います。コロナの影響などいろいろあってこのチャンスが巡ってきたんですけれど、ここでしっかり勝って、K-1ファンの方に名前を覚えてもらえるように頑張りたいです」と意気込む。
相手の印象を聞くと和島は「ほとんど(情報を)持ってない状態です。今日初めて会って、体格はなかなかしっかりしているので、パワーはあるかなと思いました。事前の情報は少ないですけれど、あってもなくても僕のやることは決まっているので、しっかり練習していきたいと思います」と、ほとんど知らないという。
対して藤岡は「いつも見ていますが、特に蹴りが重くて固いなという印象があります。蹴りではロー・ミドル・ハイと全部効かせられるし、蹴りだけじゃなくてパンチも伸びて、オールラウンダーとして戦えるトップ選手だなと思います。個人的には3月のトーナメントが特に印象的でした」と、かなり研究している様子。
さらに藤岡は「将来的なことよりも、この一戦にしっかり重点を置いて戦いたいです。ここで勝っていい印象を残せばその後の流れも出てくると思うので、集中してしっかりやりたいと思います」と、まずはこの一戦に集中するとした。
一方、和島は同じ大会にK-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者・木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/PURGE TOKYO)が出場することから、「木村選手と階級が一緒なので比較されるのは分かっています。木村選手の方があとの試合になると思うので、先に派手なKOをして、木村選手にプレッシャーをかけられるように頑張りたいと思います」と、木村への挑戦を見越して木村よりも派手なKOをしたいと語った。