グラップリング
レポート

【QUINTET】平均年齢40.4歳の所チームが優勝! CARPE DIEMの4連覇を阻止

2020/10/27 18:10
 2020年10月27日 (火)後楽園ホールで「コロブロック presents QUINTET FIGHT NIGHT 5 in TOKYO」が開催され、所英男率いる「TEAM TOKORO PLUS α 2nd」が優勝した。  小谷直之(ロデオスタイル)、今成正和(今成柔術)、中村大介(夕月堂本舗)、所英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)、金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)の元ZST勢が中心となった「TEAM TOKORO」。  1回戦では、宇野薫率いる「TEAM ONEHUNDRED」と対戦し、先鋒、次鋒が時間切れドローで脱落するなか、40歳の中村大介が、宇野チームの中堅・伊藤健一を腕十字で極めると、副将で若手黒帯柔術家の樋口翔己とも殊勲のドロー。副将の所が大将の宇野を時間切れドローに持ち込み、1人残しで決勝進出を決めた。  決勝では、1回戦で小見川道大率いる「TEAM WOLF」を大将同士の戦いで旗判定で退けてきた「TEAM CARPE DIEM」と対戦。  先鋒の金原正徳が岩崎正寛と分けての次鋒戦。所チームの38歳・小谷直之が、CARPE DIEMの抜き役である世羅智茂と対戦に。  1回戦で内柴と8分ドローの激闘だった世羅と、実力者・八隅孝平とドローだった小谷。6分過ぎに上から攻める世羅に、小谷は得意の三角絞めへ。頭を引き付け世羅からタップを奪う大金星を挙げた。  小谷は続く、CARPE DIEMの中堅で元“杉江アマゾン大輔”こと白木大輔とドローに持ち込み、中堅の中村大介にバトンタッチ。1回戦で腕十字を極めた中村は、CARPE DIEMの副将・竹浦正起とドロー。  最後は所チームの副将“足関十段”今成正和が、1回戦の大将戦で12.3kg差をものともせず旗判定で勝利し、CARPE DIEMを決勝に導いた橋本知之と対戦。  ともに足関節の名手同士の対戦は、今成の足関節に足関節でも対抗できる橋本が、中盤に完全バックを奪い、前後の三角絞めで攻撃。しかし、今成もそれをリフトし持ち上げて防ぐと、時間切れドローに。  平均年齢40.4歳の所チームが、それぞれの持ち味を発揮し、役割を果たし、大将の所を残し優勝。CARPE DIEMMの4連覇を阻止し、初優勝を遂げた。表彰式で桜庭和志プロデューサーは所チームに「なぜ俺がいないときに優勝する?」と笑顔で優勝した所チームを称えた。  今大会の前売チケットは全席完売し、大会の模様は「UFC FIGHT PASS」にて全世界に完全生中継された。 1回戦 〇TEAM CARPE DIEM [大将戦判定] TEAM WOLF× TEAM CARPE DIEM‥‥‥合計 354.55kg先鋒 岩崎正寛 73.95kg(CARPE DIEM)次鋒 世羅智茂 73.90kg(CARPE DIEM)中堅 竹浦正起 64.80kg(CARPE DIEM)副将 白木大輔 81.90kg(CARPE DIEM HOPE)大将 橋本知之 60.0kg(CARPE DIEM) TEAM WOLF‥‥‥合計 354.35kg先鋒 グラント・ボグダノフ 74.50kg(KUSSANO TEAM)次鋒 内柴正人 74.20kg(フリー)中堅 伊藤盛一郎 62.50kg(リバーサルジム横浜グランドスラム)副将 小見川道大 71.30kg(NEO JUDO ACADEMY)大将 森戸新士 72.30kg(藤田柔術) 1回戦(1) △先鋒 岩崎正寛 73.95kg(CARPE DIEM)[8分 時間切れ]△先鋒 グラント・ボグダノフ 74.50kg(KUSSANO TEAM)  先鋒は、岩崎正寛とグラント・ボグダノフ。先にダブルレッグテイクダウンは岩崎。オープンガードのボクダノフは立ち上がる。得意のハーフガードに引き込む岩崎。二重がらみ、ロックダウンで右足を伸ばす岩崎のスイープ狙いに、足を抜きヒザ十字を狙うボグダノフ。両者スタンドに。  またもハーフに引き込みスイープする岩崎だが、両者ともに上の取り合いから立ち上がり。今度はボグダノフが引き込み、足関節からスイープし、上からアンクルホールドもタイムアップ。時間切れドローで両者脱落。 [nextpage]  柔術の名門「TEAM CARPE DIEM」次鋒は、腕十字の名手として名高い世羅智茂。世羅は2017年IBJJFアジア選手権黒帯フェザー級準優勝。ノーギでも数々のタイトルを獲得。2019年11月の「QUINTET」では出花崇太郎をヒザ十字、鈴木和宏を跳び十字に極めている。また、ケージグラップリングで青木真也、岩本健汰とも対戦するなど、コロナ禍に積極的にノーギの試合を続けてきた。 「TEAM WOLF」の次鋒は、2004年アテネ、2008年北京オリンピック柔道男子66kgで金メダルを獲得した内柴正人が登場。柔道引退後は柔術にもチャレンジした内柴は、2018年にはキルギス共和国の柔道連盟総監督に就任し任期満了まで指導を行ない、現在は地元熊本県の温泉旅館に勤めている。一時、RIZIN参戦も噂されたことがある。  今回は柔道時代の先輩である小見川道大と共に戦うチャンスを得て試合復帰を決断。小見川率いるTEAM WOLFの一員として戦う。 △次鋒 世羅智茂 73.90kg(CARPE DIEM)[8分 時間切れ]△次鋒 内柴正人 74.20kg(フリー)  シッティングガードを取る世羅。腕を取りに行く世羅に上半身を入れる内柴は脇を差し固めるが、世羅はバック狙い。内柴は立ち上がる。再びシッティングガードから足関節を狙う世羅。後ろを向いて抜く内柴。同じ攻防を2度。すぐに足を抜く内柴はガードの中に入る。  クローズドガードからデラヒーバ、カーフスライサーを狙う世羅。足を抜く内柴。下から片足を肩に乗せスイープを狙う世羅。両者離れる。下から足関節狙いを逃げる内柴に上から抑え込みに行こうとする世羅だが、内柴は抑え込ませず。ならばと世羅は再び足を手繰るが、内柴は足を抜く。  バックを取りかかる世羅だが、正対する内柴が下に。ニアマウントの世羅にフィジカル差を活かしリバーサルする内柴! 世羅の右足から左足、サドルロック狙いも足を抜く内柴。下になる世羅はクローズドガード。内柴も足関節狙い、時間切れ判定無しのドロー。  世羅は攻め続け、内柴も最後までスタミナを切らすことなく動き続けたが両者脱落。内柴は抜き役の世羅を止めて分けた。 △中堅 竹浦正起 64.80kg(CARPE DIEM)[8分 時間切れ]△中堅 伊藤盛一郎 62.50kg(リバーサルジム横浜グランドスラム)  かつぎパスを狙う竹浦に、下から腕十字は伊藤。立ち上がり外す竹浦。さらにアナコンダチョークは伊藤も竹浦は外す。  ガードの竹浦に首を抱えて飛び込んでギロチンを狙う伊藤が下に。ハーフガードから右で差す伊藤。あるいは左足でラバーガードも狙うが、体を離す竹浦に伊藤は立つ。  下からダブルアンダーフックで抱き着く竹浦。伊藤はヒザ十字狙うが、足抜く竹浦。タイムアップ。時間切れ。両者脱落。 △副将 白木大輔 81.90kg(CARPE DIEM HOPE)[4分 時間切れ]△副将 小見川道大 71.30kg(NEO JUDO ACADEMY)  過去に小見川に一本勝ちしている白木が下からスイープしサイドから肩固め狙い。下の小見川は腕固めも白木は腕を外す。ハーフガードの小見川に後方を向き、右足をアキレス腱固めに狙う白木。回転して足を抜く小見川が上に。  下の白木はクローズドガード。両者「指導」でスタンド再開。白木の右腕を腕固めに極めて引き込む小見川! そのまま絞りマウントを奪うが極め切れず。時間切れ両者脱落に。 〇大将 橋本知之 60.0kg(CARPE DIEM)[4分 旗判定]×大将 森戸新士 72.30kg(藤田柔術)  12.3kg差の4分、大将戦までドローで判定ありの試合に。  橋本の目にアイポークで中断も再開。デラヒーバ狙いから足を刈る橋本! 森戸は橋本の両足を三角に固めるが、足を抜く橋本は下から左足を手繰るアキレス腱固めへ。サドルもヒールフックは禁止。上からギロチン狙いで飛び込み、スイープしにきた森戸に三角絞めへ! 頭を抜いた森戸。ゴング。  チーム指導数は同数。この大将戦の判定は3-0で、体重差がありながら攻め続けた橋本が勝利。CARPE DIEMを決勝へと導いた。 [nextpage] 1回戦 〇TEAM TOKORO PLUS α 2nd [1人残し] TEAM ONEHUNDRED× TEAM TOKORO Plus α2nd‥‥‥合計 354.95kg先鋒 小谷直之 74.65kg(ロデオスタイル)次鋒 今成正和 65.60kg(今成柔術)中堅 中村大介 74.20kg(夕月堂本舗)副将 所英男 65.95kg(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)大将 金原正徳 74.55kg(リバーサルジム立川ALPHA)矢野卓見(骨法烏合會矢野卓見道場)※出場辞退 TEAM ONEHUNDRED‥‥‥合計 358.15kg先鋒 八隅孝平 72.45kg(ロータス世田谷)次鋒 寒河江寿泰 67.80kg(今成柔術/トイカツ道場)中堅 伊藤健一 73.85kg(フリー)副将 樋口翔己 73.75kg(パラエストラ吉祥寺)大将 宇野薫 70.30kg(UNO DOJO) 1回戦(2) △先鋒 小谷直之 74.65kg(ロデオスタイル)[8分 時間切れ]△先鋒 八隅孝平 72.45kg(ロータス世田谷)  シングルレッグは八隅も、尻を着きながら右で差しハーフガードになる小谷。ニーシールドから跳ね上げスイープする小谷!  スタンド再開。両者に「指導」。ダブルレッグテイクダウンは八隅! ハーフから右で枕に抱く八隅に対し、下から二重がらみの小谷は、八隅のアタックにニーシールドに変化する。またも下から跳ね上げスイープする小谷!  上から右脇を差す小谷に、下からシングルレッグ、ダブルレッグに切り替えてテイクダウンする八隅。サイドに回るが、足を戻す小谷は、またも右で脇差し跳ね上げて、3度目のスイープ!   左腕でクォーターネルソン、さらにギロチンチョークを狙う小谷が上になるが、八隅は極まっていないと右手を振る。ゴング。両者脱落。 △次鋒 今成正和 65.60kg(今成柔術)[8分 時間切れ] ※今成に「指導」1△次鋒 寒河江寿泰 67.80kg(今成柔術/トイカツ道場)  両者シッティングガードから両手首を持ち引き込む今成。寒河江も今成の左足に果敢にアキレス腱固め!   今成に「指導」。亀でなくニーインを選ぶ寒河江。立ち上がる今成。シッティングガードになる寒河江。今成は右足を預けると、寒河江の左足首を左手で持ち、右足を外へ。体を離す寒河江。そこに今成はイマナリロールも寒河江は距離を取る。  今成は下から寒河江の左足をサドルに組み、アキレス腱固め! ここを抜いた寒河江! 逆にアキレスをかける。白熱の攻防に拍手。  寒河江の右足を両手で抱える今成。足を抜く寒河江。先にシッティングガードは寒河江も崩しなく座り、スタンド再開に。  腕を持ち引き込む今成は、寒河江の左足を抱えるもゴング。寒河江は、今成から「指導1」を奪い、時間切れに。 〇中堅 中村大介 74.20kg(夕月堂本舗)[0分54秒 腕十字]×中堅 伊藤健一 73.85kg(フリー)  ハーフガードの上からバックを取られることを恐れず腕がらみを狙う中村は、そのままパス、腕十字に切り替え、伊藤のクラッチを切り、タップを奪った。 △中堅 中村大介 74.20kg(夕月堂本舗)[4分 時間切れ]△副将 樋口翔己 73.75kg(パラエストラ吉祥寺)  中村のアームロック狙いを切り返して上を取る樋口。パスから上四方、洗濯バサミも外す中村が上に。しかし、すぐにバタフライガードからスイープする樋口は、バックマウント。  中村の左腕を内側からつかみチョークを狙う樋口を前に落とす中村。スタンドから引き込み、すぐにスイープする樋口! ハーフから後ろ袈裟からパスし、マウント、三角絞めを狙う樋口に、中村は足を頭にかけて腕十字へ! さらにヒザ十字へと移行!  足を抜く樋口に、上から中村はアームロック狙いながらパスへ。袈裟から首抜く樋口がバックに。リアネイキドチョークを狙うが、腰をずらし、回転して上になる中村。  クローズドガードの樋口に、上から潜って足関節を狙う中村。左脇を差してパス狙い。ガードワークからスイープを連発した樋口、休まずアタックした中村。白熱の試合は時間切れに。 △副将 所英男 65.95kg(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)[8分 時間切れ]△大将 宇野薫 70.30kg(UNO DOJO)  試合前、和術慧舟會出身らしく大の字になって天井を見る宇野。  シングルレッグからアンクルピックでテイクダウンは宇野。すぐに立つ所。低いシングルレッグ狙いの宇野が頭を上げたところにバッティングで頭がぶつかる所。  中断から再開。トコロロールで足を手繰る所だが、足を抜く宇野。首投げからヘッドロックの所。それを頭を抜いてバックを取りに行く宇野だが、すぐに前転してエスケープする所。  スタンド再開。今度は所の頭が宇野に当たり、中断もすぐ再開。所のヒジを上げて脇を潜る宇野。しかし所はアームロックへ! 前転して外す宇野は、足関節からスイープを狙う。  中央再開。下からクローズドガードの宇野にヒザ十字狙う所。宇野は激しいパスガードのアタック! ヒザを入れ替え片足を越える宇野は、ハーフで上に! 足を戻す所が立ち上がる。  付いて行く宇野に、得意の潜り足関節は所! アキレス腱固めも足を抜く宇野は、片足をパス。下から左で脇を差す所。下の所に「指導1」でブレーク。  所の亀を選択した宇野。すぐに前転する所。かつぎパスを狙う宇野に腰をずらす所。ついにバックに回る宇野だが、前転してずらす所。目まぐるしい展開は、時間切れで所チームが、大将の金原を残して勝利。 [nextpage] Special Single Match ▼Special Single Match 8分×ハイサム・リダ 100.40kg(CARPE DIEM)[0分54秒 アキレス腱固め]〇イゴール“ファットニンジャ”タナベ 99.90kg(IGLOO)  10月11日のブラジリアン柔術大会「KINYABOYZ INVITATIONAL TOKYO 01」(KIT)で両者は「道衣あり」で対戦。延長戦のゴールデンスコアでイゴールがポイント先取で勝利している。  KITから約2週間後の10月27日の「QUINTET FIGHT NIGHT 5 in TOKYO」後楽園ホール大会では、ノーギの「シングルマッチ」で対戦。 Special Single Matchはルールは8分一本勝負。契約体重はフリーウエイトで行われ、決着がつかない場合は指導の数が少ない方が勝ち。同数の場合は旗判定となる。  アームドラッグ狙いから引き込むイゴール。デラヒーバ狙いのイゴールは右足を内側からかけてハイサムを後方に刈って崩すと、そのままハイサムの右足を左脇に抱え、うつ伏せになってアキレス腱固め=フットロック! ハイサムから電光石火のタップを奪った。  イゴールはKITの道衣に続き、ノーギでも勝利し、2連勝を決めた。 [nextpage] Special Iron Man Match ▼Special Iron Man Match ※エキシビション〇桜庭和志 85.55kg(フリー)[1-0] ※腕十字×杉浦 貴 89.70kg(NOAH)  プロレスではGHCのタッグベルトを巻く2人。足関節禁止ルール。  シングルレッグからバックに回り、亀の杉浦に両足を巻く桜庭。先に腕十字を極め、1本先取。  スライディングして足を取りに行く桜庭。それを「反則」で極まったアピールする杉浦。ボディロックからテイクダウンする桜庭。杉浦の立ち上がりにノーアームギロチンを狙う桜庭。首を抜く杉浦。  下になる桜庭。足を効かせる桜庭は杉浦のパス狙いに横三角絞め狙い。両者ともに息遣いが荒い。そこに厳しい両者への「指導」。亀の杉浦に俵反しの桜庭。ゴング。勝者コールに桜庭は首を振り、杉浦を労うと、互いのGHCベルトを肩に、それぞれのコーナーを帰っていった。 [nextpage] 決勝戦 〇TEAM TOKORO PLUS α 2nd [1人残し] TEAM CARPE DIEM× △先鋒 金原正徳 74.55kg(リバーサルジム立川ALPHA)[8分 時間切れ]△先鋒 岩崎正寛 73.95kg(CARPE DIEM)  両脇を差し、大内刈を合わせてテイクダウンは金原。ハーフガードの岩崎。両者に「指導」。  岩崎のダブルレッグを差し上げる金原。さらにシングルレッグも切る金原。今度は金原からシングルレッグに入るが、がぶり上になる岩崎。脇を差し上体を立て立ち上がる。  四つから両者攻められず、両者に「指導」。ダブルレッグに入る金原だが、頭が当たり中断。再開。残り1分52秒。再開。  押し込む金原。ダブルレッグに入る岩崎を切ってがぶる金原。岩崎のスイッチに詰めて上になる金原。ハーフガードの岩崎に、上の金原は、ビクター・ヘンリーを極めたヒザ十字へ! しかし、岩崎もヒザを曲げ、上体を立てたところでゴング。両者脱落。 〇次鋒 小谷直之 74.65kg(ロデオスタイル)[6分02秒 三角絞め]×次鋒 世羅智茂 73.90kg(CARPE DIEM)  ダブルレッグテイクダウンは小谷。そこにギロチンを合わせる世羅。頭を抜く小谷の立ち上がりにバックに付く世羅。落とす小谷。 シッティングガードの世羅。ハーフガードの下から足を手繰り足首を取り、スイープする世羅が上に。  パスガード狙いから首に飛び込みギロチンでマウントを狙う世羅。首を抜く小谷に今度はリアネイキドチョークを狙うが、すぐに腰をずらし正対する小谷。  下から片足をデラヒーバガードの小谷に、片足をヒザ十字に一気に狙う世羅! 足を抜く小谷。下の世羅はクローズドから小谷の手首をモンジバカ狙い。再度、デラヒーバガードから股下に潜りバックを狙う世羅。  上の世羅を三角絞めにとらえた小谷! 左腕は外にあるが、三角はヒザ裏で組めている。頭を引き付けた小谷に、世羅がタップした! △次鋒 小谷直之 74.65kg(ロデオスタイル)[8分 時間切れ]△中堅 白木大輔 81.90kg(CARPE DIEM HOPE)  世羅を極め1人抜いた小谷は2戦目。チームの面々が手足をマッサージする。  白木ことアマゾン大輔がCARPEの中堅。シッティングガードの白木は引き込み。立ち上がり押し込む小谷。再び引き込む白木。足を手繰りに行く白木だが、立ち上がり。  今度は引き込みから左手を小手に巻く白木。小谷は左手で腰を抱えて凌ぐが「指導」に。  ニーインから始める白木。ハーフガードの小谷はニーシールドも潰されハーフで背中をつける。右で枕に巻く白木にブリッジから足を戻しクローズドガードにする小谷。  ハーフのニーシールドにする小谷。残り2分。腰を切りクローズドに戻す小谷だが精一杯凌ぐ。パスをアタックする白木にハーフで凌ぐ小谷。疲労困憊でゴングに立てず、転がりながら自陣に戻った。時間切れで両者脱落。次鋒・小谷は中堅・白木を道連れに。 △中堅 中村大介 74.20kg(夕月堂本舗)[8分 時間切れ]△副将 竹浦正起 64.80kg(CARPE DIEM)  中村の両足を抱え。遠い足をヒザ十字に極めに行く竹浦! しかし、中村は尻を蹴りずらし脱出。  下からアキレス腱固めに入る中村。足をずらし抜く竹浦は上からパス、サイドを奪うが、足を戻す中村。  ガードの竹浦の右足をアキレス腱固めに行く中村。立ち上がりヒザ十字に入る竹浦。そこも極めさせず上から仕掛ける中村。足を手繰りに行く竹浦。クローズドに入れる。  潜りながら足を狙う竹浦を担ごうとする中村。しかし竹浦はアームロック狙いから正対。ハーフから潜り、ヒザを狙う竹浦。  スタンド再開。手を持ち引き込む竹浦。ギロチン狙いからスイープすると、下の中村をギロチン狙いから再びパストライし、ハーフのままノーアームギロチン! 凌ぐ中村は上からアタック。  ネックロック狙い。竹浦は潜り足関節狙いも中村は伸ばさせず。互いに脱落。CARPEは残り橋本のみに。 △副将 今成正和 65.60kg(今成柔術)[8分 時間切れ]△大将 橋本知之 60.0kg(CARPE DIEM)※「TEAM TOKORO Plus α2nd」が1人残しで優勝  先に足関節狙いは今成。ベリンボロを狙う橋本。  下の今成。両足首を持ちパスを狙う橋本。スライディングしていく今成。橋本は頭をギロチン狙いも、パスさせない今成。  スタンド。先にシッティングガードの橋本。今成も座ると上を選択する橋本。橋本のアタックからバックに回りかける橋本。今成は背中を見せずもサイドからクラブライドでバック、4の字ロックした橋本!  完全バックを奪う橋本。亀になる今成に三角を狙う橋本は後ろ三角絞め狙い! 両手で今成の左腕をはがそうとする橋本。左足は脇下に。両足でフックする橋本に、ロックを剥がす今成!  そこに前三角絞めを合わせる橋本! 察知し極めさせない今成はすぐに足関節に。残り1分30秒、橋本のパス狙いに足を抱える今成。左腕で首をギロチンにとらえ起き上がり際に、三角絞めは橋本! 上体を上げ、立ち上がりリフトする今成! 抱き抱えられながら足を取りに行く橋本、しかし、ゴング。  時間切れで今成は4人のメンバーのガッツポーズに迎えられる。  平均年齢40.4歳の所チームが、大将の所を残し優勝。CARPE DIEMの4連覇を阻止し、初優勝を遂げた。
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