キックボクシング
インタビュー

【REBELS】ぱんちゃん璃奈と対戦のMARI「初黒星を付けるのは私です。主催者の思惑通りにはさせません」

2020/10/23 11:10
 2020年11月8日(日)東京・後楽園ホール『REBELS.67』のメインイベントで、REBELS-BLACK 女子46kg級王者ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)と47kg契約3分3R延長1RのBLACKルール(ヒジ打ちなし)で対戦する元ミネルヴァ ピン級王者MARI(ナックルズGYM)のインタビューが、主催者を通じて届いた。  MARIは高校生時代にプロデビュー。2018年4月に百花を破り、NJKFミネルヴァ初代ピン級王座を獲得。シュートボクシングではMIO、MISAKI、女神といったトップクラスと拳を交えている。前戦は7月のRISEに参戦し、小林愛三に敗れた。 私が勝てばRIZINに出場できるということですよね? ――今回REBELS初参戦となりました。まずは格闘技を始めたきっかけから教えて下さい。 「一つ上の兄がキックをやっていて私もジムに付いて行き、強い女性はカッコいい、私も強くなりたいと思って15歳から始めました。最近活躍しているプロ選手はジュニア時代から始めていて技術は凄いですよね。私は遅くからキックを始めたのでアマチュア経験は10戦ぐらいです。ちなみにキックをやる前は小学生の時にバレーボール、中学生の時にソフトテニスをやっていました」 ――元々プロになろうと思っていたのでしょうか。 「そうは思っていなかったのですが、アマチュアの時に負けたことが人生でも一番といっていいぐらい凄く悔しくなり、絶対に強くなりたいとさらに練習するようになった時に会長からプロデビュー戦のお話をいただきました」 ――これまでのMARI選手の試合が決まった経緯を見ていると、対戦相手が欠場となった時に代打で出場するなど、誰が相手であってもどんな急なオファーでも受けている印象があります。 「そうですね。私は試合が決まれば体重を落としますし、階級が上の相手でも問題なく、いつでも試合をする準備ができているので、対戦相手も関係なく試合を受けています。試合直前のオファーでも体重さえ合わせられれば問題ありません。私は試合をするのが好きですし、試合をするために練習をしているので、試合がないと練習している意味がないと思っています」 ――常に戦う準備はできていると。どのくらい練習されているのですか? 「毎日平均4時間。正月、大晦日関係なくやっています。たまに試合がない時は休日にオフを取る時もありますが、ジムの人と関わっている時間が多く結局練習になることがほとんどですね(苦笑)。趣味は特になく、キックで自分が強くなることしか考えていません」 ――ちなみにコロナの自粛期間はどういう練習をしていました? 「コロナの影響で流れた試合もありましたが、モチベーションは特に落ちることもなく普段と変わらない練習をしていました。ここでやっておくのとやらないとでは、次の試合が決まった時に差が出るじゃないですか。ジムが閉まっている間もジムを開けてもらっていたのでジムに来て対人練習以外、一人でできる練習をしていました」 ――今回、初戦でいきなりREBELSチャンピオンのぱんちゃん璃奈選手との対戦が決まりました。ぱんちゃん選手の印象を教えて下さい。 「前回8月のMISAKI戦を見てフィジカルと首相撲が強い印象があります。無敗のまま活躍して知名度を上げてきているのを見ていて、いずれはやるんだろうなとは思っていましたね」 ――MARI選手は35戦の戦績があり、ぱんちゃん選手は8戦です。キャリアに差がありますが、ここ数戦のMARI選手の対戦相手を見てもここまで差のある選手はいませんでした。 「私は相手の戦績とかは関係なく、とにかく強い選手とやりたいという想いで試合をしていまるので特に気にしていません」 ――ぱんちゃん選手は試合だけでなくグラビア活動などにも注目が集まっていますが、どう思いますか? 「凄く有名で知名度があるなと思うぐらいで特に何も思いません(笑)。ビジュアルファイターで注目されていますが、特に嫉妬心はなく、ただ私がいちキックボクサーとして倒したいだけですね。ぱんちゃん選手は無敗でチャンピオンなので美味しい相手。私が勝てば知名度が上がるので、初黒星を付けるのは私です」 ――相手はREBELSタイトルを持っているだけに今回勝てばタイトル挑戦権を獲得する可能性もあります。 「そうですね。ぜひダイレクトリマッチをやってタイトルを獲りたいですね」 ――ぱんちゃん選手はキック一本の生活で人生を懸けていますが、MARI選手のキックに懸ける想いを教えて下さい。 「キャリアでは私が上なのでキックに費やしている時間は負けていないと思います。常にキックのことを考えていて一人でいると思わずシャドーをしてしまうこともありますね。友だちと会うことも最近はなくなり、強くなる一心でジムと家の往復のみです。そこでも私は負けません」 ――今練習で強化していることはありますか? 「特にこれというのはありません。相手はフィジカルが強いと思いますが、打撃戦であっても首相撲であってもどの局面でも対応できるように練習しています。私の必殺技は右ストレートですが、今はできる技を増やしているので期待していて下さい。打撃はぱんちゃん選手よりも全然上回っていると思います」 ――ぱんちゃん選手は前回のMISAKI戦が首相撲の試合が多かっただけに打ち合いたいと言っています。 「そこは臨むところです。ぜひ私と打ち合っていただきたいですね。今は倒すパンチを磨いているのでKOする自信もあります」 ――今回、メインイベントに選ばれました。 「迫力では女子選手は男子選手より劣るのに、有名な選手、強い選手がいる中でメインに選ばれて光栄です。女子選手でもメインにふさわしい、男子選手に負けない試合ができるような内容にしたいですね。ぱんちゃん選手が注目されているからこそメインに選ばれたと思いますが、私の実力がメインにふさわしかったと思われる試合をするだけです。主催者はぱんちゃん選手に勝たせるためにマッチメイクを組んだと思うのですが、そういう思惑通りにはさせません。コロナの影響で地元から会場には来られませんが、私を応援してくれる方々の期待に応えて、いい意味で期待を裏切りたいと思います。相手陣営の方が応援している人は多いと思いますが、私は一人だけでも応援者がいると力になります」 ――ぱんちゃん選手は大晦日のRIZIN参戦をアピールしています。 「強い選手が上がるリングなので私が勝てばRIZINに出場できるということですよね?」 ――キックを続けていく上で目標はありますか? 「今までに負けた選手とやってリベンジすること。12月にミネルヴァのアトム級挑戦者決定戦があるのでそこで勝って、チャンピオンの百花選手に勝つことが目標です」 (プロフィール)MARI(ナックルズGYM)Mari元ミネルヴァ・ピン級王者1995.4.10生/岡山県小田郡出身/25歳/158cm/オーソドックス/35戦11勝(1KO)21敗3分 文・安村発
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