勝次(左)がNJKF王者・畠山を迎えての王者対決。パンチャー同士の戦いとなる
2020年10月25日(日)東京・後楽園ホールで開催される新日本キックボクシング協会『MAGNUM 53』の主要対戦カードが発表された。
今大会では王者対決が2試合組まれた。まず、WKBA世界スーパーライト級王者・勝次(藤本ジム)がNJKFスーパーライト級王者・畠山隼人(E.S.G)を迎え撃つ。
勝次は2003年にプロデビューし、2015年にキャリア12年目にして新日本キックボクシング協会の日本ライト級王座に就いた。2017年にKNOCK OUT初代ライト級トーナメントへ参戦すると、1回戦の不可思戦、準決勝の前口太尊戦といずれも倒し倒されの大激闘を演じて一気に名を挙げ、決勝では森井洋介に敗れるも大きなインパクトを残した。2019年10月には悲願であったWKBA世界王座をTKO勝ちで獲得。12月にはREBELS王者の丹羽圭介を激闘の末に下したが、2月大会でロンペットY’Z D GYM(タイ)、9月大会で潘隆成(クロスポイント吉祥寺)に判定負けで連敗中。
畠山は2006年5月プロデビュー。2018年6月にNJKF王座を獲得し、昨年開催されたS1ジャパントーナメント65kg級では決勝戦で中野椋太に敗れて優勝を逃したが、今年2月の防衛戦では真吾YAMATOを薙ぎ払うような左右フック連打で2R2分46秒、TKOに下して防衛に成功した。8月にはJAPAN KICKBOXING INNOVATIONのリングに乗り込み、INNOVATIONスーパーライト級王者・橋本悟(橋本道場)を2RにKOで仕留めた。
(写真)新日本キックのリングに健太(右)が参戦、高橋が迎え撃つ
日本ライト級王者・高橋亨汰(伊原道場本部)はWBCムエタイ日本統一ウェルター級王者・健太(E.S.G)を迎え撃つ。
高橋は極真空手出身で、兄は極真会館第12回全世界空手道選手権大会4位の高橋佑汰。2015年10月にキックボクシングデビューし、多彩な蹴り技で2019年7月に日本ライト級王座に就いた。9月大会ではNJKFライト級2位・野津良太(E.S.G)に初回TKO勝ちを収めている。
健太は2005年1月にプロデビューした大ベテランで、これまでNJKFウェルター級&スーパーウェルター級王座、Krushスーパー・ウェルター級王座、WBCムエタイ日本ウェルター級王座を獲得。長年にわたってNJKFのエースとして団体をけん引してきた。2011年9月にはK-1 WORLD MAXにも出場し、近年はONE Championshipを舞台に世界で戦う。しかし、ONEでは強豪ムエタイ選手との対戦が続き、9月のNJKFではWBCムエタイ日本統一スーパーライト級王者・北野克樹(誠至会)に判定2-1で敗れ、2019年6月以来白星から遠ざかっている。
日本ウェルター級王者リカルド・ブラボ(伊原道場アルゼンチン支部)は天下一キックボクシングウェルター級1位・幸輝(インタージム)と、元・日本フライ級王者の泰史(伊原道場本部)はJ-NETWORKアマチュア全日本選手権フライ級優勝・景悟(LEGEND GYM)と対戦する。
(写真)アリス(右)は2019年3月にプロデビュー戦を勝利で飾った「ミスセブンティーン2018」の美少女モデル
また、第1試合から第3試合までは女子の試合が3試合組まれ、第2試合には9月大会にてプロ2戦目で初黒星を喫した美少女モデルのアリス(伊原道場本部)が連続出場。上野hippo宣子(ナックルズGYM)と対戦する。