MMA
ニュース

【Bellator】4団体女王クリス・サイボーグが計量パス、ボクシング挑戦も表明

2020/10/15 14:10
 2020年10月15日(日本時間16日)に米国コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催される「Bellator 249: Cyborg vs. Blencowe」に向け、前日計量が14日(日本時間15日)行われ、メインでBellator世界女子フェザー級王座戦に臨むクリス・サイボーグ(ブラジル)とアーリーン・ブレンコウ(豪州)の両者がパスした。  サイボーグは、MMAのグランドスラム王者。初代Strikeforce女子フェザー級王座(2009年)、初代Invicta FC世界フェザー級王座(2013年)、第2代UFC世界女子フェザー級王座(2017年)、Bellator世界女子フェザー級王座(2020年)の4つのメジャータイトルを同階級で獲得した初の女性ファイターだ。  対するブレンコウは、元プロボクシングのWIBA(Women's International Boxing Association)王者で、Belltorでも3連勝中。2017年12月には元挑戦者のジュリア・バッドと対戦しスプリット判定で惜敗している。  今回の王座戦。「MMA4団体王者と元プロボクサーの戦い」の先に、サイボーグはあるプランを明かしている。  試合前のヴァーチャル会見でサイボーグは、「私は挑戦するのが好きです。今後、私は本当にボクシングマッチを希望しています」と、現4団体統一女子世界ライト級(61.23Kg)王者ケイティー・テイラーとの試合にあらためて言及した。 「私はボクシングが大好きです。これまでもレスリング、柔術、ムエタイを学んできました。今回、MMAで元ボクシング王者のアーリーン・ブレンコウとの戦いをクリアしたら、テイラーとの戦いができれば素晴らしいと思っています」  WBA暫定スーパーウェルター級王者のラクエル・ミラーとのスパーリング経験を明かしたサイボーグは、「私にとっては、MMAとボクシングを簡単に分けることが出来ます。あまり考える必要はありません。ボクシングをしているときはボクシングに集中していて、相手を蹴ろうなどとは考えません」と、ボクシングへの挑戦にアジャストが必要ないことを語っている。  11月14日にミリアム・グティエレス(スペイン)を相手に王座防衛戦に臨むテイラーは、今年8月にサイボーグとの戦いについて興味を示しており、サイボーグも本誌の取材に、「彼女は素晴らしいファイターで、とてもアグレッシブで見ていてワクワクします。『女子ボクシングを見たい』と思わせるようなファイターです。世界中には素晴らしい女子ファイターがたくさんいる。ファンが見たいと思うような素晴らしいファイトをしたいし、私自身も挑戦したい」と、クロスプロモーションイベントに前向きな姿勢を示している。  さらに、「彼女のプロモーターが許してくれるかどうか分からないけど、日本でサイボーグ対テイラー戦をやってみたいし、イノキさんがモハメド・アリと戦ったときのように、彼女はボクシンググローブでもオープンフィンガーグローブを着用しても構わない。そうなったら、私はPANCRASEブーツ(レガース)を履くことになるかもしれないですね。たとえば、ボクシングを1R、ムエタイを1R、MMAを1Rやるようなことが出来れば面白いと思います。でも、私は本物のファイターだから、最終的にはルールがどうであろうとあまり関係ありません」と、クロスオーバーファイトの可能性にも言及した。  また、体重については、「私は(通常)170ポンドで歩き回っていて、試合では145ポンドで戦っている。ボクシングでは147ポンドだと思うけど、どうかな。彼女が私を呼び込もうとするなら、彼女は体重を選択しなければならないでしょうね」と語っている。  今回の試合に向け、元シュートボクセのサイボーグは、当時から師事しているハファエル・コルデイロコーチのもとでトレーニングを積んできた。  コルデイロは、11月28日(日本時間29日)に元4階級制覇王者ロイ・ジョーンズJr.とのエキシビションマッチでの復帰戦に臨む、元世界3団体ヘビー級統一王者マイク・タイソンもコーチする名伯楽だ。  サイボーグは54歳の“アイアン”の復帰戦について、本誌に「タイソンはとても調子が良さそうで、復帰が待ち遠しいです。マイケル・ジョーダンのバスケットボールのプレーをもう一度見られるとしたら、彼がコートに立つ姿を見たいと思いませんか? マイク・タイソンについて私は同じように感じています」と支持を表明。 「多くの新しいファンはタイソンの試合を生で見ることが出来なかったので、彼らに初めてリング上のレジェンドを見る機会を与えることは素晴らしいことだと思います。 レジェンドリーグのアイデアはとても気に入っていますし、マネージャーには女性の試合が必要な場合は連絡するように、と言っています」と、自身も伝説的なファイターたちとの試合に前向きな姿勢を示した。  なお、今回の前日計量ではセミファイナルのライト級で、パトリッキー・“ピットブル”・フレイレ(ブラジル)と対戦するジャリール・ウィリス(米国)が4ポンド体重超過。バンタム級のレアンドロ・イーゴ(ブラジル)も体重超過で、両試合はキャッチウェイト戦となっている。  全選手の計量結果は以下の通り。大会の模様は、日本では午前8時15分からプレリミナリーが「BellatorMMA - YouTube」にて無料配信。午前11時からDAZNにて視聴が可能だ。 Bellator 249: Cyborg vs. Blencowe ▼Bellator世界女子フェザー級選手権試合 5分5Rクリス・サイボーグ(ブラジル)王者 145lb/65.77kgアーリーン・ブレンコウ(豪州)挑戦者 144.5lb/65.54kg ▼ライト級 5分3Rパトリッキー・“ピットブル”・フレイレ(ブラジル)155.5lb/70.53kgジャリール・ウィリス(米国)159lb/72.12kg※体重超過 ▼バンタム級 5分3Rリッキー・バンデハス(米国)136lb/61.68kgレアンドロ・イーゴ(ブラジル)139lb/63.04kg※体重超過 ▼ライト級 5分3Rサッド・アワッド(米国)155.5lb/70.53kgマンデル・ナロー(カナダ)155.9lb/70.71kg ▼ヘビー級 5分3Rスティーブ・モウリー(米国)250.5lb/113.62kgショーン・ティード(米国)255.4lb/115.84kg ▼ミドル級 5分3Rアンドリュー・カペル(米国)185.8lb/84.27kgジョセフ・クリア(米国)183.3lb/83.14kg ▼ウェルター級 5分3Rカイル・クラッチマー(米国)170.2lb/77.20kgケムラン・ラチノフ(米国)170.2lb/77.20kg ▼ライトヘビー級 5分3Rクリスチャン・エドワーズ(米国)204.5lb/92.75kgハムザ・サリム(米国)204.2lb/92.62kg ▼140lb契約 5分3Rマイク・キンベル(米国)139.2lb/63.14kgデイモン・ブラックシェアー(米国)140lb/63.50kg ▼ウェルター級 5分3Rアビブ・ゴザリ(イスラエル)168.8lb/76.56kgローガン・ニール(米国)169.3lb/76.79kg ▼ウェルター級 5分3Rアルバート・ゴンザレス(米国)169.5lb/76.88kgカストリオ・シェマ(米国)169.7lb/76.97kg
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント