2020年11月3日(火・祝)福岡国際センターで開催されるECO信頼サービス株式会社 PRESENTS「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN」の[スーパーファイト/K-1スーパー・フェザー級/3分3R・延長1R]で大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と対戦する朝久裕貴(朝久道場)が公開練習を行った。
日本と中国を股にかけて活躍し、中国・武林風WLF -60kg級王座を保持している朝久。日本での試合は2018年6月の第2代K-1フェザー級王座決定トーナメントで西京春馬に判定負けして以来、約2年5カ月ぶりとなる。
久々の日本での試合を前に、朝久は「僕が前回K-1に出たときとはお客さんの層も変わっていると思います。僕の試合を見るのが久しぶりという人がいれば、初めて見る人もいると思うので、見ている人の印象に残る試合をしたいと思います」。
日本での試合から遠ざかっている間、中国で武林風WLF-60kg級王座の防衛戦とノンタイトル戦を戦った朝久。2019年1月19日の防衛戦ではワン・ジュンユー(中国)に勝利し、WLF60kg級世界王者のベルトを死守したものの、その試合で負った怪我を引きずったまま、2020年1月11日にノンタイトル戦に出場し、中国のジュー・シュアイに判定負け。敗北を喫してしまった。
怪我の状況が気になるところだが「ノンタイトル戦で負けたあと、しっかり怪我も治したので、今回の試合には観に来てほしい」と準備万端。「日本に外国人選手を呼んで試合をするのと、自分から海外に行って外国人選手と試合をすることは全く違う。海外で試合をしたことは大きな成長になる。戦績では僕より試合をしている選手も多いと思いますが、経験値としては僕の方が上」と中国での戦いが朝久を成長させたという。
対戦相手の大岩龍矢とは2016年1月に対戦し、判定勝利を収めている。「5年ほど前に試合をして勝っているんですけど、その時と印象は変わらないですね。今も腕相撲が強いんだろうなって感じです」という朝久からは「僕の攻撃が一発でも当たれば倒せると思っているし、朝久=蹴りというイメージかもしれませんが、パンチだけで打ち合っても勝てると思ってます」と力強くKOを宣言する。
2020年に入って実弟の朝久泰央がK-1のリングで林健太から2度のダウンを奪う判定勝ち、さらに弘輝をKOに下すなど大暴れしているが、裕貴も「僕は子供の頃から朝久空手をやってきて、僕が怪我で試合が出来なかった期間は弟(泰央)が朝久空手の強さを見せてきました。今回の試合では弟とは違う朝久空手の強さを見せたいです」と弟に続くつもりだ。
今回の試合は朝久にとって地元・九州での試合でもある。福岡出身・在住の朝久は「同じ福岡・九州出身の中村拓己プロデューサーからオファーをいただいて、これは出るしかないなと思って、即OKしました。僕が持っている武林風WLFのベルトは、全階級を通して日本人で持っているのは僕だけです。それと同じように九州発のK-1チャンピオンになりたいですし、九州にK-1のベルトを持ってくることも大事だと思っています」と福岡大会にかける想いも強い。
ファンへのメッセージを求めると「“はじめまして”の方もいると思いますが、全力で戦って印象に残る面白い試合をするので楽しみにしてください。今の世の中、良い事と悪い事を数えたら、悪い事の方が多いかもしれませんが、僕の試合を少しでも楽しんでもらって、良い気持ちになってくれたらいいなと思います」と、観て気持ちのいい試合をしたいと語った。K-1福岡のリングでどんな衝撃とインパクトを残すか注目だ。