キャリアの差、そしてミネルヴァ王者としての意地を見せたい百花 (C)RISE
2020年10月11日(日)神奈川・ぴあアリーナMM『RISE DEAD OR ALIVE 2020 YOKOHAMA』で開幕のキックボクシング最強女王決定トーナメント「RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」。同トーナメントに出場するNJKFミネルヴァ・アトム級王者の百花(魁塾)が大阪の所属ジムにて公開練習を行った。
百花はシャドーの後、右ストレートと左ミドルを軸に、パンチのコンビネーションを軽快にミットへ叩き込んだ。
中学2年生でキックボクシングを始め、2010年12月にプロデビュー。2012年5月に『JEWELS』で行われたキックルールトーナメントで優勝して注目を浴びた。東京と大阪で試合経験を積み、2017年9月にミネルヴァ・アトム級王座を奪取。2018年11月のRISEではプロ2戦目の那須川梨々に判定2-0でプロ初黒星を付けた。その後は紅絹、平岡琴に敗れ那須川にもリベンジを許したが、ローマニー・センチャイとはドロー、今年2月にはMARIを相手にミネルヴァ王座の防衛にも成功している。戦績は19勝(1KO)14敗3分。
1回戦で対戦する2017年北斗旗全日本空道体力別選手権大会女子-215クラス優勝・大倉萌(大道塾吉祥寺支部)について、「正直、あまり詳細がないので対策というほど対策はバッチリではないですが、自分の持っているものを全部出せれば負けるとは思っていません。作戦はあるんですけれど内緒にしておきますね」と、大倉がまだプロ1戦しかしておらず情報がないとしながらも負けるとは思えないと答えた。
9月の記者会見では大倉がベンチプレスで100kg、デッドリフトで300kgを上げるとの驚きのエピソードが明かされたが、百花は「軽量級ならではのスピードと回転力でカバーしようかなと思っています。向かい合ってみた印象はそんなに大きなイメージがなかったので100kg上げるのは凄いかなってくらいです」と、そのパワーを脅威には感じていない様子。
しかし今回が37戦目となる百花に対して、大倉は2戦目。キャリアでは大きな差があるが「プロ戦績とかアマ戦績とかみんな言いますけれど、アマチュアでも強い人は強いし、正直アマチュアでも強い子は強い。(格闘技)経験で言ったらずっとやっているし、強いからこのトーナメントにも出てきていると思うので、そこは気にならない」と甘く見てはいない。
今回、ミネルヴァ王者が3名出場している(sasori、Ayaka)ことについては「(ミネルヴァ勢を)ナメたらあかんで、と思っています」とみんなでミネルヴァ王者の強さを示したいとする。
ところが、準決勝では「私は紅絹選手と試合がしたいです」、決勝では「(寺山)日葵ちゃんが上がって来ると思うので日葵ちゃんと」と、RISE QUEENとの戦いを望むとした。
そして「自分はめっちゃ前に行くスタイルなのでバチバチ前へガンガン行くので、そこを見てもらえれば。格闘技に興味がなかった人にも興味を持ってもらえる試合にするために面白く、格闘技は殴り合いなので、ただ見ているだけではおもろないのでしっかりインパクトのある試合をしたいと思います」と、ド突き合いを見せると宣言した。