KOで始まり、KOで終わる年にしたいというK-1の女王KANA
2020年11月3日(火・祝)福岡国際センター『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』にて、女子フライ級3分3R延長1Rのスーパーファイトで壽美(NEXT LEVEL渋谷)と対戦する、K-1 WORLD GP女子フライ級王者KANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)のインタビューがK-1公式サイトにて公開された。
KANAはK-1&Krush女子部のエースとして活躍。2016年4月に紅絹との王座決定戦を制し、第2代Krush女子フライ級王者となった。同王座は2017年1月にメロニー・ヘウヘスに奪われるも、同年12月に奪回。2019年12月に行われた初代女子フライ級王座決定トーナメントで優勝し、初代K-1女子フライ級王座も手にした。前戦は3月にグロリア・ペリトーレを1RでKOに下している。
壽美はKHAOSとKrushで3連勝をあげて2019年8月にヨセフィン・ノットソンと対戦したが、判定で敗れている。12月のK-1初代女子フライ級王座決定トーナメントのリザーブマッチでは真優に判定勝ち。前戦は6月のKrushでNA☆NAから勝利を収めた。戦績は8勝(2KO)4敗。
3月のグロリア・ペリトーレ(イタリア=KANAが初回KO勝ち)戦以来、約8カ月ぶりの試合となるKANAは「3月の試合が終わってすぐにスパーリングも始めて、試合前と同じ練習をずっとやっているので心配は全然ないです。色んな課題も見えてきて、1日1日いろんな練習ができているので、かなりレベルアップしていると思います」と、新型コロナウイルスの影響もあって試合ができなかったこの期間を無駄にしなかったという。
6試合ぶりのKO、K-1では初めてのKO勝ちに「やっぱり久しぶりにKOした感覚、“あぁこういう感じか”という手応えはありました。そこからスパーリングの回数を増やして、倒す感覚を練習でも掴めるようになっているので、いい形で仕上がっていると思います。今年は100%KO勝ちで終わるつもりなので、次もKO勝ちします」と、KOで始まりKOで今年を終わりたいとする。
対戦する壽美の印象は「すごく頑丈で倒れない選手ですよね。壽美選手はじめNEXT LEVELの選手は打たれ強いというか、倒れにくい印象があります」と、そのタフさを評価しながらも「ただ今回の試合で自分が倒して、しっかり初KO負けを味わわせてやろうかなと思ってます。今までは倒そうと思って空回りしてしまうことがあったのですが、今は技術も経験もついてきているので、しっかり倒せると思います」と、以前に同じNEXT LEVEL所属の紅絹やグレイシャア亜紀と対戦した時の自分とは違うという。
倒そうとするだけではKOできない、KANAは試合経験を積んできて気付いた。「そう思いますね。自分自身、それをトップレベルの選手とやって本当に実感しました。Krush時代はキャリアも浅くて、ただただ倒したいという気持ちが前面に出てしまって、初めてメロニー・へウヘスに負けた時もそうだったんですけど、自分から倒しに行って逆に倒されたこともあります。その頃に比べたらキャリアも重ねてきたし、壽美選手とはやってきた相手と経験値が全然違うと思っています」
そして「K-1チャンピオンはみんないい形でパコーン! とKO勝ちしているし、私も周りの期待はプレッシャーではなく、自分の力に変えて勝ちに行こうと思います。3月にいい勝ち方をしているので、KOで勝ってくれるだろうというファンの期待も大きいと思いますし、チャンピオンの仕事をしてしっかりKOで倒そうと思います」と、K-1王者の力を見せつけたいと語った。