1月の『MUSASHI ROCK FESTIVAL 2020』に来日したアーツとホースト、主催者の武蔵が対談を行った
元K-1ヘビー級日本人エースの武蔵がYouTubeチャンネルを開設。10月7日(水)には2020年1月13日(月・祝)東京・豊洲PITで開催された『MUSASHI ROCK FESTIVAL 2020』(通称ムサフェス)に来日した、ピーター・アーツ(オランダ)、アーネスト・ホースト(同)とのスペシャル対談を公開した。
かつて“ヘビー級世界最強”の座を争った3人が最初に振り返ったのは「K-1で最も印象に残っているシーン」。ホーストは「たくさんのいい思い出があるが、一番の思い出は1999年4月に(フランシスコ・フィリォに)KOされて、みんなもう僕は勝てないと思ったけれどその年の終わりにはチャンピオンになったこと」、アーツは「私にとっては全ての時間や大会が最高でした。テレビや雑誌に出たりして、まるで映画スターになったような気分になりました。中でも1998年(12月のK-1 WORLD GP)は全試合1RでKOしたので特に印象に残っています」。
武蔵は「東京ドームに6万人、お客さんが入りきらないくらい満員になったこと。そしてここにいるアーツやホースト、バンナ、セフォー、そういったK-1の時代を築いたレジェンドたちと日本代表として肩を並べた瞬間は最高に気持ちいい瞬間でもあり、物凄い名誉なことでもあり。この時代に生きて、格闘技をやっていてよかったという瞬間でした。一番やっててよかったと思った瞬間は東京ドームでファイナリストになれて、会場から引き上げる時に武蔵コールが起こったんですよ。その瞬間はやっててよかったという瞬間だったし、次は優勝するぞって気持ちになったので一番思い出に残っていますね」と答えた。
ライバル同士だった当時はどう思っていたか、との質問に武蔵は「ぶっちゃけた話、殺されると思って試合をしていました。実際、ホースト先生とは名古屋で初対戦した時に病院送りにされました(笑)。アーツとの試合前は初めて、涙が流れてきたんですよ。これでみんなとも会うのが最後かもしれんって勝手に涙が出てきた」とのエピソードを披露。ホーストはK-1で6度戦ったアーツとの試合を振り返り、武蔵とは熊本で戦った際に標高が高く息切れしたとのエピソードを明かす。アーツは「武蔵のボディブローが脅威だった」と話した。
その他にもK-1という舞台について、今の日本格闘技界をどう見ているか、『MUSASHI ROCK FESTIVAL』についてなどを語り合っている。
武蔵は今後、自身のチャンネルにて『MUSASHI ROCK FESTIVAL』の試合の他、様々な対談などもアップしていく予定だという。