ムエタイ
レポート

【ムエタイ】ロッタンがあわやダウンのピンチも猛攻加えてガオナーにリベンジ成功

2020/10/06 12:10
【ムエタイ】ロッタンがあわやダウンのピンチも猛攻加えてガオナーにリベンジ成功

ロッタン(左)vsガオナーの再戦がビッグマッチで組まれ、ロッタンがリベンジに成功した

 2020年10月5日(月・現地時間)タイにてムエタイのビッグマッチ『R1 UFA』が開催された。メインイベントには日本でも人気のあるロッタン・ジットムアンノン(タイ)が登場。BOMやKNOCK OUTに来日経験のあるガオナー・ソーチョートーンプラジン(タイ)と対戦した。

 両者は2月に対戦し、ガオナーが勝利を収めているため試合前賭け率はガオナーがリード。しかし、6kgの大幅減量でその賭け率は拮抗してきたという(MuayThaiSuperFightより)


 1R、サウスポー同士の両者はローと前蹴りで様子を見る。その中でもジリジリと圧力をかけて前へ出るロッタン。気づけばガオナーはロープを背にしている。

 2R、ガオナーはジャブから左ミドル、ロッタンは左右のローを返し、左ストレートから左ヒジを見舞う。負けじとガオナーも左ヒジを返すと、お互いに首を振っておどけるような仕草を見せる。ロープに詰めて左右フックを見舞うロッタン。ガオナーの左ミドルをキャッチするとロッタンはすかさず左ロー、これが2度続くが、ガオナーはなおも左を蹴る。

 3Rも前に出ていくロッタンはパンチ&ロー、ガオナーはジャブと左ミドルで対抗するが、ロッタンの強烈な左ローに身体が揺らぐ。左ミドルをキャッチして軸足へロー、そして左フックを放つロッタン。右フックからの左ローをもらったガオナーはヒジを打つが、ロッタンもすかさずヒジを返す。打ち合いでロッタンの右フックをもらったガオナーだがすぐに左ヒジを打ち返し、場内は大いに盛り上がる。さらにガオナーは左の軸足払いでロッタンを転倒させる。立ち上がったロッタンは右フックをクリーンヒット。ガオナーはたまらず組み付く。

 ブレイク直後、ロッタンが左フックからの右フックを放ったところでガオナーがカウンターの左ヒジ。これを肩から首の付け根辺りにもらったロッタンは大きく吹っ飛ぶように倒れるが、すぐに立ち上がって“効いてないよ”と両手を大きく広げてアピール。ムエタイではフラッシュダウンがダウンとしてとられることはほぼないためノーカウント。ロッタンは笑顔、ガオナーは不服そうにレフェリーへアピールしたが試合は続行。ロッタンはガオナーにロープを背負わせて左右フックを顔面とボディへ叩きつけていった。

 4R、勝負に出たロッタンは左ローと左右フックでどんどん前へ出るが、ガオナーは前蹴りで突き放して下がる。するとロッタンは“前へ来い”と手招きし、観客に両手を広げてアピール。パンチとヒジで襲い掛かるとガオナーは組み付く。再び“前へ来い”とアピールするロッタンに“お前が来い”と手招きするガオナー。左右フックをクリーンヒットさせるロッタンにガオナーは左ミドルで対抗。左ミドルをモロにもらったロッタンは表情をゆがめる。ラウンド終了のゴング後、自分が勝っていることをアピールしようと両手を広げたロッタンをガオナーは左ミドルで蹴ってしまった。


(写真)2019年10月、ONE日本大会で試合をしたロッタン。再びその雄姿を日本で見ることはできるのか

 5R、エキサイティングだった3Rと4Rを経て、ここへ来て前へ出てきたのはガオナー。逆にロープを背負うロッタンに左ミドル、左ストレートを放つ。どんどん前へ出て攻撃を仕掛けていくガオナーだが、すでに勝っていると判断したロッタンはその攻撃をかわす、防ぐことに集中して下がっていく。ガオナーも最後は諦め、ロッタンは拍手やグローブタッチでガオナーの健闘を称える。

 結果はその通りロッタンの判定勝ちとなったが、危ない場面もあった一戦であった。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア