2020年11月3日(火・祝)福岡国際センター『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』にて、K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)に挑戦するKrush同級王者レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS)のインタビューがK-1公式サイトにて公開された。
武尊は2012年9月以来、快進撃を続けて今年3月にペッダムをKOして無敵の33連勝。戦績を39勝(23KO)1敗とした新生K-1の押しも押されぬエースだ。今回が2度目の防衛戦となる。
挑戦者のレオナは“石の拳”と称される強打を武器に、大雅、山本真弘、朝久泰央らを撃破。2019年6月のK-1ではK-1 WORLD GP第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント準優勝(優勝は武尊)の実績を持つ小宮山工介をもKOした。9月には西京佑馬を下して第9代Krushスーパー・フェザー級王座に就き、12月には山本直樹をKOして初防衛に成功。
さらに2020年3月、武尊を苦しめた第2代K-1 WORLD GPフェザー級王者・村越優汰をも3Rにマットに沈めてKO勝ち。7月には武尊の盟友である大岩龍矢を判定に下して2度目の防衛に成功すると「Krushにはもう相手がいないので武尊選手、僕とやりませんか?」とリング上からアピール。すると武尊がリングに姿を現し「やろうぜ」と対戦を承諾した。戦績は28勝(12KO)5敗1分。両者はアマチュア時代に対戦しており1勝1敗。プロでは初対戦。
「ここにたどり着くまで長かったなと思うんですけど、ちょうどタイミング的に合ったと思うし、お互い強い時に戦いたいと思っていたので最高のタイミングで実現したと思います。今のスーパー・フェザー級で最高のカードだと思います」と、武尊とやるべき時は“今だ”というレオナ。
「僕自身、ものすごく上り調子で、自分が『どこまでいくんだろう?』と思っているんです。次で武尊選手に勝って、さらに上まで行っちゃうんじゃないかなと思ってます」と、今の自分の実力に絶対の自信を持つ。
「僕の成長はまだまだ止まらないですよ。正直、今までの相手は自分の60~70%しか出せない相手でしたが、次は久々に自分の100%~120%をぶつけられる相手だと思います」と、全力を出せるという。
以前、武尊戦について“倒し倒されの展開になる”と話していたが「そこは変わらないですね。僕は今回“やるかやられるか”で行こうと思っているので、覚悟を決めて戦います。技術も気持ちも…全てを作って試合に臨みたいと思っているし、僕は本当に次が最後の試合になってもいいと思っています。そのぐらいの覚悟で臨んでいるので、しっかり対策もした上で最後は気持ちで勝ちたいです」との決意を話す。
記者会見ではレオナが睨みつけるも武尊は応じなかった。そのことについては「さすがチャンピオンだなと思いました。何をやられても動じない、自分のペースで来るんだなって。単純に武尊選手がどんな気持ちであの場にいるかを知りたかったんです。人間、目を見れば相手のことは多少分かると思うので。あの場面ではお互い考えていることが違いましたね」との理由を明かした。
「僕、今まで対戦相手からオーラを感じたことがないんですけど、武尊選手からはオーラを感じたし、直感的に『この選手は強い!』というのは伝わりました。でも言い方を変えれば、フェイス・トゥ・フェイスをやろうとした時、こっちを向かなかったのは僕のオーラが出ていたからかもしれない。実際はどうなのか分からないですけどね。とにかく僕と武尊選手の試合は話題先行型ではなく、K-1の本質=強さを争う最高の戦いになると思います」と、この試合の“意義”を語る。
そして「今回の試合は本当に僕自身も楽しみにしています。みなさんには僕がどれだけ強いのかを楽しみにしてほしいです。K-1で最高の試合になると思うので、応援お願いします」とのメッセージを残した。