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【Genesis】ジョシュ・バーネットが素手のボクシングで“入れ墨獣”と対戦「“NHBファイター”になるのがどんなものなのかを思い出した」

2020/10/05 03:10
【Genesis】ジョシュ・バーネットが素手のボクシングで“入れ墨獣”と対戦「“NHBファイター”になるのがどんなものなのかを思い出した」

(C)Josh Barnett/Warbringer Bourbon

 2020年10月23日、ポーランドでPPVイベントとして開催される「Genesis」に、ジョシュ・バーネット(米国)が参戦。地元のマルチン・ロザルスキとベアナックルマッチで対戦することが発表された。

「Genesis」は、米国の「BKFC」(Bare Knuckle Fighting Championship)とは別団体で、ポーランドでマーチン・レワンドウスキーとともにKSWを共同創設したマチェイ・コバワルスキがプロモートしている。

 ジョシュ・バーネットの前戦は、MMAでは2016年9月の『UFC Fight Night 93: Arlovski vs. Barnett』でアンドレイ・アルロフスキー(ベラルーシ)に3R、リアネイキドチョークで一本勝ち。グラップリングでは、2018年10月の『QUINTET 3』でゴードン・ライアンに三角絞めで敗れている。現在、バーネットはBellatorと契約中だが、今回の「Genesis」参戦はBellator側の承認を得ているという。

 対戦相手のマルチン・ロザルスキは、バーネットと同じ42歳でMMA7勝4敗。極真空手出身で、キックボクシングでも22勝8敗1分けという戦績を持つ。

 顔面、頭部も含めた全身がタトゥーだらけの“入れ墨獣”として知られ、2017年5月にフェルナンド・ロドリゲス・ジュニオール(ブラジル)を1Rわずか16秒でKOに下し、KSWヘビー級王者となっている。2018年4月には「DSF Kickboxing Challenge 14」でK-1でも活躍したピーター・グラハムをキックルールで判定で下している。

「Genesis」に参戦を決めたジョシュ・バーネットに話を聞くと、素手での戦いへの想い、“入れ墨獣”のこと、愛弟子のビクター・ヘンリーへの期待、そして意外なサイドビジネスについても話は及んだ。

ビクターはRIZINでアサクラのタイトル挑戦に値する選手だ

──2019年12月のBellatorハワイ大会での欠場を経て、今回、Genesis参戦を決めたのは?

「新型コロナウイルスのパンデミックが世界を襲い、大会が厳しく制限されたことで、アメリカ以外での試合の機会を探し始めたんだ。そんななかで『Genesis』との出会いがあった」

──ベアナックルボクシングのルールで行われる『Genesis』はヒジ打ちも許可されているようですね。なぜ素手の戦いをしてみようと?

「コンバットスポーツ界に、ベアナックルの戦いが帰って来たのを知って、凄く熱くなったよ。いまでは知らない人も増えてきたけど、初期のUFCは素手で戦うことが許されていた。それはいまのMMAより生々しく、強烈で、再び“NHB(No Holds Barred=何でもあり)ファイター”になるのがどんなものなのかを思い出したね」

──なるほど。対戦相手のマルチン・ロザルスキは、キックボクシングでのキャリも多く、MMAの前戦では右フックによる16秒KO勝利を挙げています。どうとらえていますか。

「彼は戦うために生まれてきたような男さ。ロザルスキの拳の先には生と死があり、僕はそれに共感するよ。彼が真っ向勝負を挑んでくることに疑いの余地はない。僕もベアナックルで自分のすべてを出して戦うよ」

──前回の来日は、2020年2月のRIZIN浜松大会でビクター・ヘンリーのセコンドとしてのものでした。ヘンリーは現在・朝倉海選手を頂点とするバンタム級戦線で、金原正徳選手を2R、右ストレートからのパウンドでTKOに下し、王座挑戦に名乗りを挙げていましたね。彼の動向を教えてください。

「ひどい年になってしまったね。ビクター・ヘンリーと共に戦い、RIZINでタイトルを勝ち獲りたかった。ビクターはトレーニングを続けて、毎試合どんどん良くなっている。今やわずかな彼の弱点を洗い出し、より多くのスキルを開拓しているよ。ビクターはRIZINでタイトルに挑戦するのに値する選手で、ベルトを獲得する事を僕は知っている。だから、渡航や来日が許可されたら、ビクターにチャンスを挙げてほしい」

──日本のファンにメッセージを。

「日本が恋しいよ。第二の故郷だと感じる時間が再びほしいし、全ての友達と過ごしたい。2020年は日本に関する計画もいくつかあったけど、2021年まで待つことになりそうだ。僕自身は、パンデミックの困難にもかかわらず、多忙な日々を過ごしている。僕のプロレスイベントの『ブラッドスポーツ』のメインイベントとして、ジョン・モクスリー対クリス・ディキンソンを10月11日に開催するし、自分のウイスキーブランドの『Warbringer Bourbon』も手掛けているんだ。サンフランシスコ国際スピリッツコンペティションで金メダルを獲得したから、どこでも売り切れになっているんだよ。他にも多くのプロジェクトに関わっているけど……日本のファンのみんな、心配しないで。来年は日本に戻って大きなことをする予定なんだ。それを将来、皆さんにお見せできることを楽しみにしています。来年、また会おうね!」

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