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【RISE】青木真也が「彼女が持っている技術を出せれば問題はない」と太鼓判を押す大倉萌が番狂わせを起こすか

2020/10/04 02:10
【RISE】青木真也が「彼女が持っている技術を出せれば問題はない」と太鼓判を押す大倉萌が番狂わせを起こすか

青木真也(左)が「日本一のグラップラーが推薦する打撃の選手です」と太鼓判を押す大倉萌 (C)RISE

 2020年10月11日(日)神奈川・ぴあアリーナMM『RISE DEAD OR ALIVE 2020 YOKOHAMA』で開幕のキックボクシング最強女王決定トーナメント「RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」。

 トーナメントに出場する2017年北斗旗全日本空道体力別選手権大会女子-215クラス優勝・大倉萌(大道塾吉祥寺支部)が、3日(土)所属する道場で公開練習を行った。


 大倉はシャドーとミットを披露。パンチからミドル、前蹴り、ヒザ蹴りと連続した攻撃。パンチもボディにしっかり打ち分けるなどテクニカルな面を見せた。

 RISE初参戦の大倉は北海道帯広市で10歳の頃から大道塾・空道を学び、2017年には『北斗旗全日本空道体力別選手権大会』の女子215以下クラスで優勝している。今年から空道と並行してキックボクサーとしても活動していくことなり、1月に北海道の『BOUT』でプロデビュー戦を行い、多彩な足技で対戦相手の顔面から出血させてのTKO勝ちを収めている。当初は8月のRISEでプロ2戦目を行う予定だったが、諸事情で欠場。2戦目にしてトーナメント参加の大抜擢を受けた。

「私は北海道出身なんですけれど、地元の両親を始め帯広で練習していた時の先輩とかもビックリしていて反響は大きいです。Twitterを始めたんですが予想以上にフォローしていただいて嬉しいです」と、反響も大きいという。


 1回戦ではミネルヴァ・アトム級王者で19勝(1KO)14敗3分ものキャリアを持つ百花(魁塾)と対戦するが「キックボクシングではキャリアの差がありますが、戦いという部分では9歳の時から空道の試合に出ているので戦った数の差はそんなにないのかなと思います」と、“戦い”という部分でのキャリア差はないとする。

「練習ではウチの道場には女子選手がいないので、練習では当たり前に男子と戦っています」と、常に大型の男子と練習していると言い、女子に圧力負けすることはなさそうだ。

 注意点としては「空道の試合だと道衣を掴んでヒジ、殴る、投げなど近距離での攻防があるので、そこは出さないようにしたいと思います。そこは長年やっていたんですが封印します。アツくなっちゃうとたまにルールを犯すことが空道でもあったんですが(笑)、今回は出さないです」と、空道では許されているがRISEルールでは禁じられている攻撃を出さないようにしたいと笑った。


「意識的に変えているところはパンチや蹴りのコンビネーション。すぐにパンチから蹴りにつなげられるように意識していて、キックは掴みがないのでその距離であっても(打撃の)攻撃につなげるところを意識しています」と、RISE用の戦い方を意識して練習している。

 今回のトーナメントはチャンピオンばかりで、8人中ベルトを巻いていないのは大倉とerika(=名前の後ろにハートマーク/SHINE沖縄)の2人だけ。そんな中にあっても「私以外チャンピオンばかりで誰と戦ってもチャンピオンの中で参戦させていただけてありがたいですし、そういった方に勝てるチャンスをいただけるのが嬉しい。凄い勝ちたい。私にとっては得しかない」と強気だ。

 インタビューに同席した、大道塾吉祥寺支部で打撃の練習をしている青木真也は「まさに火事場泥棒。盗める者は全部盗んでいきますよ」と、独特の表現で大倉には失うものは何もないと話した。


 大倉は「1月にリングに初めて上がって、そこからだいぶ技術力が上がっていると実感はしていて。距離の取り方であったり。リングは囲まれている世界で、空道には場外という概念がないのでそこはうまく調整できていると思います」と、技術力が上がったこととリングという戦う場所に慣れたことを成長ポイントとしてあげる。

 また、記者会見の時に「ベンチプレスで100kg、デッドリフトで300kgを上げる」との驚きのエピソードも披露されたが「表面的に出ている情報はフィジカルの面が多いけれど、フィジカルは技術をサポートするものと見ているので、フィジカルだけで戦おうとは思っていません。技術面を飯村(健一=空道で一時代を築いた中量級の名王者)先生に学んでいるので」と、あくまでも自分の強さは技術にあるとした。


 青木も「女子の場合は身体の強い方が勝つというのを技術で覆す。信じている技術をこの場で証明する、ってことだね」と補足した。

 さらに以前から大倉を評価し、『格闘代理戦争』にも出場させたかったという青木は「他のメンバーを薄く全員見たけれど、全員顔じゃない。ぱっぱっといきますから。(大倉は他の選手とは)ちょっと違うと思います。質感が。慣れている慣れていないかは関係なく調整のレベルでいけるんじゃないかと思いますね。他の選手をナメているとかじゃなくやれることをやって、彼女が持っている技術を出せれば問題はないと思います。日本一のグラップラーが推薦する打撃の選手です」と、大倉の実力に太鼓判を押した。

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