玖村(左)と軍司は2019年2月の第6代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメント決勝戦で対戦し、玖村が王座に就いた
2020年9月26日(土)東京・後楽園ホール『Krush.117』の前日計量&記者会見が、25日(金)都内にて13:00より行われた。
メインイベント(第9試合)のKrushスーパー・バンタム級タイトルマッチ3分3R・延長1Rで対戦する、王者・玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス)と挑戦者・軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)は共にリミットちょうどの55.0kgでパス。
その後のタイトルマッチ調印式を済ませ、会見に臨んだ軍司は「やっとこの日が来た。明日でリベンジできるのが凄く嬉しいこと。ここで勝たないともう終わりだと思っているので明日はしっかり勝ちに行きます」との決意、迎え撃つ玖村は「明日はチャンピオンとして強さを見せるだけです」といつも通り表情を変えずクールにコメントした。
計量後のフェイスオフの感想を聞かれると、軍司は「いい目つきをしていて、やっと明日戦えるので楽しみです」、玖村は「リベンジに燃えている感じは伝わりました」とお互いに相手の闘志を感じ取ったようだ。
どんな気持ちで今日まで練習を積んできたかを聞かれると、軍司は「1年半前に対決して負けて、さらにアゴも折られて。そういう気持ちが強かったのでやり返してやろうとのリベンジの気持ちが高まりました」と言い、玖村は「自分が強くなることだけを考えていました」と追う者と追われる者の立場が見えるコメント。
リベンジへの気持ちが溢れる軍司は「(玖村は)凄く穴のない選手だとずっと思っています。そこをどう攻めていくのかを明日お楽しみに」と、少ない穴を突くとしたが、玖村は「明日、試合したら前回と変わらないんじゃないかなっていうのを見せられると思いますよ」と同じ結果が待っているとクールに言い放つ。
この後、軍司は「帰ったらうどんを食べて1回寝て、ランニングするのがルーティンです」、玖村は「夜は焼肉を食べます」と、それぞれの夜を過ごす。
軍司は最後にも「明日はやっとリベンジ。早い機会でチャンスをもらえたので、しっかりそこをものにして勝ちに行こうと思います」とリベンジを果たす気満々。玖村は「明日はみんなが期待する以上の試合をするのでお楽しみに」と、メインらしい激闘を見せると宣言した。
会見に同席した石川直生Krushエヴァンジェリストは「この試合は1年半ぶりの再戦ですね。この1年半の間に両者それぞれキャリアを重ねてきました。軍司選手は元々持っている行ける時に行くというヤンチャさは残しつつも、行ける時にしかムチャをしないというクレバーさが身に付いた印象が強くあります。玖村選手は世界トップクラスの選手が集まる環境に身を置くことで、元々持っている自分の強さ、その自信が確信に変わっているんじゃないか。試合はもちろん、最近のコメントや表情からも伝わってきますね。玖村選手は相手をスパッと刀で一撃で切り落とすような攻撃力を持っています。対して軍司選手は木刀でフルスイングするかのような迫力とパワーを持っています。どっちにしても一撃で試合を決することができる、軽量級とは思えない破壊力を持った2人なので緊張感のあるKrushらしいタイトルマッチを期待しています」と、両者を分析すると共にエールを送った。