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3月29日(金)東京・新宿区のGSPメディアセンターにて、3月30日(土)後楽園ホール「Krush.99」の前日計量・会見が行われた。
30日のセミファイナルでは神保克哉と藤村大輔、スーパー・ウェルター級のハードヒッターが激突する。神保は昨年12月のKrushで平塚洋二郎を豪快KO。対する藤村も昨年9月に過去にタイトル挑戦経験のある山崎陽一に延長判定勝ちし、ともに波に乗った状態での対戦となる。
対戦発表会見では互いに相手を「サンドバッグにする」と火花を散らした両者だが、試合を前にしてもそのテンションは変わらず。新調した紫の特攻服で会見に現れた神保は「最後のKrushにふさわしい試合になる」、藤村は「壊しの祭典らしい試合をしたい」(藤村)とそれぞれ意気込みを語った。
神保克哉「こんな刺激的な、すごい殺気のある舞台があるんだと」
「細かいことは言わず、明日はしっかり仕留めます。(噛み合うことが予想される試合だが?)明日は最後のKrushにふさわしい試合になると思います。
(Krushへの思いは?)自分はK-1から入ったので、初めは“なんだよ、Krushって”って正直舐めていました。でもKrushの舞台に来てから、こんな刺激的な、すごい殺気のある舞台があるんだと思いました。正直まだKrushでやりたいんですけど、最後ということでしっかり“決めたい”です。
(どんな試合になる?)自分こう見えてすごい頭がいいと思ってるので、頭を使って戦えたらいいですけど、明日は相手が藤村選手なので、それなりに戦いたいと思います。明日はKrush最後ということで無傷で帰るつもりはないので、楽しみにしていてください」
藤村大輔「普段静岡でやっていて東京でこういう風に試合をして、メディアに出るようになったのもKrushのおかげ」
「今回コンディショニングがかなり上手くいったので、明日は最後のKrushになるので“壊しの祭典”、Krushらしい試合をしたいと思います。(神保は)足を止めて打ち合ってくれると思うので、自分も楽しみにしています。
(Krushへの思いは)自分はデビューして6年目ぐらいなんですけど、Krushでは今のところ全部勝っています。
(Krushは)自分がここまで成長して格闘技を続けるきっかけになったというのもありますし、普段静岡でやっていて東京でこういう風に試合をして、自分がメディアに出るようになったのもKrushのおかげなので、そういう思い入れはありますね。
(対戦カード発表会見では『神保選手のような選手は嫌いじゃない』と言っていたが、そういったエピソードはある?)あまりこういうところでは言えないですよね(苦笑)。やんちゃなことはしてましたけど、あんまり言えないような……言いたくないです(苦笑)。
でも明日は公式で殴り合って人に喜ばれるというところなので、存分に暴れたいと思います。明日はセミファイナルでスーパー・ウェルター級のバチバチの打ち合いをやりたいと思っています。Krush、壊しの祭典にふさわしい試合をしたいと思っています。応援よろしくお願いします」
宣言通りの壊し合いで会場を沸かせて勝利を掴むのは神保か? それとも藤村か?
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「調子に乗ってるガキはボコボコに殴る」(東本)vs「相手に何もさせずに倒す」(横山)、「僕は仕事もやめて格闘技にかけている。他の選手とは覚悟が違う」(川﨑)vs「大好きなKrush、一秒一秒命賭けて戦います」(瓦田)
30日の第5・第6試合は東本央貴vs横山巧、川﨑真一朗vs瓦田脩二と共にライト級の注目カードが組まれた。会見には4選手が出席し、第5試合で対戦する横山と東本は「この間、映像を見て東本選手がサウスポーというのを知ったんですけど、別に対策をする気もなかったです。弟(横山朋哉)がサウスポーで、2歳の時から喧嘩相手がサウスポーで慣れてるんでそのまま倒すだけです」(横山)、「何舐めくさったこと言っとんねん。調子乗ってるガキは明日ボコボコに殴ってもうて、今日言うたことを後悔させてやる」(東本)とバチバチに火花を散らす。
これとは対照的に第6試合で相対する瓦田と川﨑は「前よりどんどん強くなっていると思う」(瓦田)、「前見た時よりも芯がしっかりしたかな、と。軸の強さを今日は感じた」(川﨑)と互いの実力を認め合う。大会名称として最後となる「Krush」への想いについて聞くと「このKrushに出るために、人生かけて仕事も辞めた。他の選手にはない覚悟はある」と答える川﨑に対し、瓦田も「自分はプロになるか悩んでいた時に、このKrushの舞台に立ちたいと思ってプロになった。こうやって夢を与えてくれたKrushの最後の大会に出られることはとても嬉しいし、感謝の気持ちを持って全力で最後のKrushを楽しみたい」と熱弁した。4選手のコメントは以下の通り。
横山 巧「Kのリング”を引っ繰り返したい」
「今回ライト級初戦ということでかなり気合いも入っています。練習でかなり体もでかくしてパワーもついて、スピードも落とさずにこれたんで、明日は楽しみにしてください。(現行のKrushとしては最後の試合になるが、Krushに対する想いやどんな試合を見せたい?)今回“Krush”として最後ですけど、最後の大会が『Krush.99』じゃないですか。自分が一番最初にKrushに出たのが『Krush.66』なんですよ。なんで今回は66で始まり、99で終わるっていう引っ繰り返した感じになってるんで、今回はKrushっていうより“Kのリング”を引っ繰り返したいと思います。
(対面しての対戦相手の印象、これまでの試合を見ての印象は?)今日見た時は痩せたなって感じですけど、映像を見てサウスポーというのを知って、でも別に対策をする気もなかったんで。僕、弟(横山朋哉)がサウスポーで、2歳の時から喧嘩相手がサウスポーなんで、サウスポーは慣れてるのでそのまま倒すだけです。
(ファンに向けてメッセージは?)今回はスピード、パワー、テクニック、スタミナ全部を見せて、相手に何もさせずに倒そうと思ってるんで、本当に期待しててください。弟も出場するんで、そっちの方も面白い試合になると思うんで、横山兄弟にこれから注目よろしくお願いします」
東本央貴「Krushに出たくて上京した」
「明日は倒すことしか考えてないんで、それだけ見てくれたらいいかなって思ってます。(現行のKrushとしては最後の試合になるが、Krushに対する想いやどんな試合を見せたい?)自分はKrushに出たいから地元・神戸から大阪のジムに行って、まだまだKrushに出たいと思って大阪から上京してきたんで。やっぱりKrushに対する思い入れは強いです。明日でKrushという大会名が終わって変わっちゃうんで、しっかり感謝の気持ちも込めて良い試合を見せたいと想ってます。
(横山のコメントを受けて)何舐めくさったこと言っとんねんって感じですね。調子乗ってるガキは明日ボコボコに殴ってもうて、今日言うたことを後悔させてやろうかなと思ってます。(ファンに向けてメッセージは?)何もさせへんとか言ってますけど逆です。こっちが何もさせへん気持ちで行くんで、明日楽しみにしといてください」
瓦田脩二「Krushの舞台に立ちたくてプロになった」
「川﨑選手の対策もしっかり出来てますし、体調も良いですし今は自信があります。ただ自信が過信にならないように、しっかり周りに感謝して集中してこの一戦に臨みたいと思います。(現行のKrushとしては最後の試合になるが、Krushに対する想いやどんな試合を見せたい?)自分はプロになるか悩んでいた時に、このKrushの舞台を見て、このKrushの舞台に立ちたいと思ってプロになりました。こうやって夢を与えてくれたKrushに自分が最後に出られることはとても嬉しいことですし、今の自分があるのも周りの応援してくれている人のおかげなんで、感謝の気持ちを持って全力で最後のKrushを楽しみたいと思います。
(今日対面しての対戦相手の印象、これまでの試合を見ての印象は?)今までと特に印象は変わってないですけど、でも多分前よりどんどん強くなってきている思います。自分もそれ以上に強くなってるんで、そこに期待してほしいです。(ファンに向けてメッセージは?)最後の大好きなKrush、自分は誰よりも覚悟を持って、一秒一秒命賭けて戦いますんで、ぜひ注目よろしくお願いします」
川﨑真一朗「Krushに出るために、人生かけて仕事も辞めて、これ一本で来た」
「明日、倒して勝ちます。(現行のKrushとしては最後の試合になるが、Krushに対する想いやどんな試合を見せたい?)僕は去年からKrushに参戦させてもらうようになって、まだKrushでは二つしかやってないんで、特に思い入れはないです。ただこのKrushに出るために、人生かけて仕事も辞めてきて、これ一本で来たんで。他の選手にはない覚悟はあると思います。それを最後に見せれたら良いかなと思ってます。
(今日対面しての対戦相手の印象、これまでの試合を見ての印象は?)印象は変わらず、身長が高くて手足が長いなって感じです。ちょっと前見た時よりも芯がしっかりしたのかな、と。何か軸の強さを今日は感じました。(ファンに向けてメッセージは?)明日の試合、僕が本当に練習一つ一つ、一日一日頑張ってこれたのなら勝つと信じてます。皆さんも川﨑が勝つと信じて、会場で見守っていてください」