「RISE EVOL.6」2020年9月20日(日)東京・新宿FACE
▼メインイベント(第6試合)フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R×津田鉄平(新宿レフティージム/フェザー級9位)延長R 判定0-2 9-10、10-10、9-10〇平野凌我(MTS/英雄伝説アジアトーナメント3位)※本戦の判定は29-29、29-28、29-29。
14勝(2KO)16敗1分のキャリアを持つベテラン津田は、今年2月の『RISE EVOL.5』でYUU と延長に及ぶ激闘を展開。スピリット判定で勝利し、3連敗から脱出した。連敗をストップさせた。
対する平野は自称“岡山の神童”。アマチュア時代からグローブ空手などで活躍し、中国の『英雄伝説』にも参戦経験がある。RISE初参戦となった今年2月には篠塚辰樹と対戦したがKO負け今回が再起戦となる。
1R、平野は左ミドル、左ハイ、三日月蹴り、左ボディと多彩かつパワフルな攻撃で津田を圧倒。津田は打たれながらも前へ出てワンツーを放っていく。
2R,平野はボディを攻めていくが、津田が超接近戦を挑んで右ローと右カーフキックを徹底連打。動きが鈍くなってきた平野には右アッパーと左右ボディ。完全に削られる平野。
3Rは平野がフットワークを使って回り込み、追ってくる津田へ前蹴りとロー、津田のパンチは頭を振ってかわす。逃げ切り体制に入った平野だが、終盤に津田のヒザが突き刺さると動きが止まり、その場での打ち合いとなる。
判定はドローで延長戦へ突入。両者足を止めて額と額がくっつくほどの超接近戦でパンチを打ち合う。ここでボディ、ローも交えて津田が手数で上回る。平野も気力を振り絞って打ち返し、パンチとヒザ蹴りで津田を押していく。粘りに粘った津田だったが、最後に押していった平野が判定で勝利を収めた。
平野はマイクを持つと「岡山県から来ました。本当は今日KOで勝って11月の大阪大会出場をアピールしたかったんですが、この試合じゃ今年もダメかな。もっともっと強くなって来年の大阪大会に出たいのでまた呼んで下さい」と、強面の風貌とは裏腹に謙虚な姿勢で継続参戦をアピールした。
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▼セミファイナル(第5試合)スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R延長1R×虎二郎・FLYSKYGYM(FLY SKY GYM/RISEフェザー級11位、2019年RISING ROOKIES CUPフェザー級優勝)反則 2R 1分38秒〇小出龍哉(TEAM TEPPEN/新空手K-2 GRAND PRIX 2018中量級準優勝)
虎二郎はムエタイベースのファイターで現在RISEフェザー級6位の門口佳佑とも引き分けている。前戦は2019年9月の大澤辰徳戦でノーコンテスト。戦績は3勝(1KO)1敗2分1無効試合。
対する小出はアマチュア時代に数々の豪快KOを量産し、2018年11月にプロデビュー。プロに昇格後は2連敗と結果は振るわなかったが、前戦の2019年11月の『DEEP☆KICK』では得意のパンチで初回KO勝ち。プロ初勝利を飾っている。
1R、サウスポーの小出が開始直後の左ミドルからの左ストレートでダウンを奪う。しかし、虎二郎はすぐに体勢を立て直し、左ボディストレートから前へ出てきた小出に右ストレートのカウンターでダウンを奪い返した。
2R、左ストレートで小出がグラつかせれば、虎二郎も左フックでグラつかせる。お互いのパンチが当たる中、虎二郎は右フックでダウンさせるが、ダウンさせた後にも攻撃を加えてしまい、ダウンではなく減点に。
ドクターチェックの後、虎次郎が2度にわたって倒れた小出に攻撃を加えたため、小出が試合続行不可能で反則勝ちとなった。 ▼第4試合 フェザー級(-57.5kg)3分3R×畠山 岬(KING BEE/2017年RISING ROOKIES CUPフェザー級準優勝)判定0-3 ※28-30、28-29、28-30〇山元剣心(FAITH/2018年KAMINARIMON全日本大会?60㎏級優勝・大会特別賞)
畠山は勝ちと負けを繰り返して2勝2敗の戦績、山元は1勝1敗。
1R、サウスポーの山元は左ミドル主体、畠山は右ミドルを蹴り返しつつ、パンチが当たると一気にまとめる。
2Rも山元は左ミドル、前蹴り、近づいたらヒザ蹴りと徹底的に蹴り。畠山は打ち合いにもっていきたいようだが、接近しても単発に終わる。
3Rも距離をとって戦う山元に畠山も近寄ることが出来ず、接近戦になると山元はボディへパンチを連打する。最後は山元が打ち合いに行き、畠山も左右フックをヒットさせて終了。終始ペースを握っていた山元の判定勝ちとなった。
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▼第3試合 バンタム級(-55kg) 3分3R〇福井萌矢(建武館/JAPAN CUP 2019 -55kg級準優勝)KO 1R 1分01秒 ※左ハイキック×松長晴基(G-1 TEAM TAKAGI)
福井は新空手で実績のある18歳で今回がデビュー戦。松長も今回がデビュー戦となる21歳。
1R、ローとミドルの蹴り合いからスタートした直後、松長のローに合わせた福井の左ハイが鮮やかにヒット。一発KOで松長を担架に乗せた。
福井は「自分は上に行ける素質があると思っているので次も派手なKOで勝ちます」とアピールした。 ▼第2試合 スーパーフライ級(-53kg) 3分3R〇数島大陸(及川道場/第30回全日本新空手道選手権大会 K-3GRAND PRIX 2019軽軽量級優勝、JAPAN CUP 2017 K-3選抜トーナメント-45kg級優勝)判定3-0 ※30-26×3×笠見瑠伊(Team OJ/K-1甲子園2019 -55kgトーナメント準優勝)
数島は新空手で数々の優勝歴を持つ17歳で今回がデビュー戦。笠見は1勝1KOの19歳。
1R、両者ミドルを蹴り合う中、サウスポーの数島は左ストレートをボディに突き刺す。中盤、笠見のテンカオが突き刺さり下がった数島だが、ロープを背に左フックでダウンを奪う。さらに左ストレートでダウンを追加。
2R、数島は笠見の右をかわしての左を何度もヒットさせる。笠見もパンチ&ローで前へ出ていくが、数島に合わせられる。
3Rもミドルや前蹴りを蹴って誘い、笹見が打ってくるところに左のパンチを合わせる数島。笠見も右ミドルからの右ストレートで応戦するが、数島が的確な左をカウンターで浴びせていき判定勝ちした。
数島は「デビュー戦で勝ててよかったです。僕はこんなもんではないので上を目指していく」と宣言した。 ▼第1試合 スーパーフライ級(-53kg)3分3R×梅本彪司(TEAM TEPPEN/JAPAN CUP 2019 -55kg級優勝・大会MVP)判定0-3 ※29-30、28-29、28-30〇大珠(平井道場/元BigBang Jr-45kg王者、第23回J-NETWORKアマチュア全日本選手権Aリーグ-53kg優勝)
両者デビュー戦。梅本は右の三日月蹴りを中心に蹴りを出していくと、サウスポーの大珠はローを蹴ってパンチで飛び込む。右フック、左フックで顔面とボディを叩く。
2Rも大珠の猛攻が続く、左右フックを思い切り振り抜き、ロープに押し付けた梅本に左右のボディを連打。梅本はヒザ蹴りで対抗する。
3R、梅本が右テンカオをグサリと突き刺して形勢逆転。梅本はボディをパンチとヒザで攻めていく。動きが止まった大珠も最後はコーナーやロープに押し込んで顔面とボディへ連打。梅本も右フックで応戦して熱戦が終了。大珠の判定勝ちとなった。