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【DEEP】にっせー、道場が無くなり体育館も使えなかったが「明日、私がベルトを獲りに行きます」

2020/09/19 21:09
【DEEP】にっせー、道場が無くなり体育館も使えなかったが「明日、私がベルトを獲りに行きます」

当初は5月にしなしさとこと決まっていたタイトルマッチ、待ちに待った一戦に燃えるにっせー

 2020年9月20日(日)東京・後楽園ホール『skyticket Presents DEEP 97 IMPACT』の前日計量が、19日(土)都内にて12:30より行われた。

 第6試合のDEEP女子ミクロ級王者決定戦5分3Rで対戦する、にっせー(フリー)は43.60kg、大島沙緒里(AACC)は43.90kgでそれぞれ計量をパス。明日、タイトルを懸けた一戦に臨む。


 にっせーは沖縄在住で高校時に半年レスリングを学んだ後にMMAジムに入門。2018年9月のDEEP JEWELSアマチュア大会での活躍が佐伯繁DEEP代表の目に留まり、2019年3月の後楽園ホール大会でプロデビュー。KOTORIに敗れはしたものの好試合を展開した。9月大会では山崎桃子を腕十字で破りプロ初勝利を飾ると、プロ3戦目にして女王しなしさとこと対戦。顔面への右前蹴りを当てると、しなしの組みをヒザ蹴りで剥がして右ストレートをヒット。ダウンしたしなしをパウンドアウトしている。しなしが敗れたのは2017年3月以来、日本人選手に敗れたのは実に11年ぶりだった。

 当初、にっせーはしなしが保持するDEEP女子ミクロ級王座への挑戦が決定していたが、しなしが新型コロナウイルスの影響による練習量の低下から試合ができる状態ではないと判断、王座を返上したため大島との王座決定戦となった。


 計量を終えたにっせーは「計量を終えてホッとしています。落としきれたので。7kgくらいですかね。12月から栄養管理していて、あまり増やさないようにして50kgをキープしていたのでけっこうすんなり落ちました」と、減量は順調だったという。

 対戦相手が変わったことについては「前はしなし選手とやると決まっていたので、そこに向けてトレーニングしていました。絶対にベルトを獲ろうと思って。でも相手が変わって逆にモチベーションは上がりましたね。同じ人と2回やるよりかはもっと強いレベルの人と戦いたいと思っていたので大島選手になってよかったなと思いました」と、むしろ望むところ。


 大島の印象は「強いと思います。AACCに出稽古に行って一緒に練習したことがあるんですけれど。(大島の)修斗の試合前だったんですよ。バチバチやったんですがめちゃくちゃ強かったです。抑え込まれたらヤバいです」と、その強さを認める。

 実はにっせー「11月に道場が潰れてしまい、コロナのせいで市民体育館とかも全く使えなくて。試合2週間前くらいまでずっと閉まっていたので公園でやったりしていました」と、かなり劣悪な環境での練習状態が続いていた。

「70kgとか80kgある男の人とやったり、マネージャーと軽くやったり。スパーリングはしてないですね。ガチなスパーは一切してないです。ほとんど技術練習が多かったです」と満足のいく練習は出来なかったが、それでも「今までタックル切りとかはそこまで練習できていなかったので、そこは上手くなったかなと思います。距離をとって掴まれないように打撃を当てていければと思います」と、伸びた部分もあったとする。


 大島の打撃に関しては「ボクシングとかも練習しているみたいなので一応注意はしておこうかなと思いますが、当たらないと思います。普通に男の人たちとやっているので女子の打撃は当たらないと思いますね。でも、組みも練習しているのでいけると思ったら腕十字、チョーク、三角絞めなどを出せたらなと思います」と、大島の打撃は当たらないとし、大島が得意な寝技でも勝負すると話した。

「理想は打撃でKOできたらいいですね」とにっせー。「1Rからバチバチお互いになるんじゃないですかね。ベルトが懸かっているので。あと試合が、自分は12月から久しぶりなので楽しみでしょうがないです。早くやりたいです。減量も上手くいって体調も万全なので、明日、私がベルトを獲りに行きます」と、約9カ月ぶりの試合、待たされ続けてきたタイトルマッチへ向けて気合い十分だった。

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