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【RISE GP】2年ぶり復帰の“美しき女王”陣内まどか「勝つイメージしかないです」

2020/09/18 12:09
【RISE GP】2年ぶり復帰の“美しき女王”陣内まどか「勝つイメージしかないです」

両足の靭帯を切り、2年ぶりの復帰戦に臨む陣内。元祖ビジュアル系美少女ファイターだ (C)RISE

 2020年9月20日(日)東京・新宿FACE『RISE GIRLS POWER 3』で開幕する、新設のRISE QUEENフライ級(-52kg)初代王座決定トーナメント。同トーナメントに出場する元J-GIRLSバンタム級王者、元WMC日本スーパーバンタム級王者、元WPMF日本バンタム級王者の三冠王・陣内まどか(フリー)がオフィシャルインタビューに答えた。

 陣内はジュニアキックボクシング出身で、J-GIRLSジュニア王者時代には“地上最強の女子中学生”と呼ばれていた。強すぎるため相手がおらず、通常体重より5kg近く重い契約体重で対戦相手を公募したことも。2007年3月には「日本最強女子中学生決定戦」で神村エリカと対戦して判定負けしたが、同年11月の「女子中学生最強決定トーナメント」の決勝戦で神村に判定勝ちしてリベンジを果たしている。

 2009年の高校進学と同時にプロデビューし、得意の右ミドルキックを武器に10代でJ-GIRLS&WPMF日本女子バンタム級王座の二冠を達成。J-GIRLS王座は2度、WPMF王座は1度の防衛に成功している。2017年4月、タイで開催された女子トーナメントで左前十字靭帯断裂の大怪我を負って戦線を離脱。

 手術とリハビリを経て、2018年9月に約1年5カ月ぶりの復帰を果たすといきなりWMC日本スーパーバンタム級王座決定戦に臨み、勝利を収めて三冠王となった。そして12月にはタイで試合を行って判定負け。帰国後に今度は右足の前十字靭帯と半月板を切ってしまい手術をする事に。またもリハビリを経て約2年ぶりの復帰を果たすことになった。


(写真)2年ぶりにリングに帰って来る陣内(本人のInstagramより)

「大怪我は初めてだったんですが、先生曰く長年蹴り続けていて靭帯が伸びていたと聞きました。今回はリハビリが大変でしたね。左足の靭帯を切って今回は右足を切ってしまって。今回はだいぶ重傷でした」と陣内。「実は凄く迷っていました。むしろ続けられるのかなって感じでしたね。一番は自分の意思でした。まだ続けたいって気持ちが強くて。膝の調子がなかなか良くならなかったんですが、先生と相談しながらリハビリを続けられるくらいに復帰しました」と、一時は引退も覚悟したという。

 これまでムエタイルールを中心に行ってきた陣内が、ヒジ打ち禁止・首相撲制限ありのRISEに参戦するのは意外だったが、「一番のきっかけは(神村)エリカちゃんがRISEの女子の大会に力を入れていると聞いて、彼女とはアマチュアで3戦やっている仲で、昔からずっと連絡をとらせてもらっていて。今回RISEに挑戦しようと思ったきっかけもエリカちゃんと連絡を取り合っていて、私の方から出たいと意思を伝えました」と、自ら望んでの参戦だった。

 ルールの違いに関しては「元々J-GIRLSでやっていたので(RISEルールとほぼ同じ)。その後はムエタイルールでやっていたので大丈夫かなって想いはあったんですが、一番はとにかく試合がしたかったのでどんなルールでも楽しみですね」と、2年ぶりに試合が出来ることの方が重要だとする。また、今回は-52kgの階級となるが「今までバンタム級の53.5kg以下をデビューしてからやったことなくて初めてなんですが、減量は順調で問題なさそうです」とした。

「今まではミット打ちでもヒジの練習をやっていたけれど、一切封印してやっていません。全く違うとはいかないと思いますが、ムエタイスタイルは若干封印していきます。得意技がキックになるのでミドルキックと前蹴り、蹴りに注目して欲しい。パンチも今回気合いを入れて練習してきました」と、RISEルール用に練習はしてきたとする。


 1回戦で対戦する聖愛については「10代ということにビックリ。自分がそこまで年をとっていたと実感しました(笑)。パワフルさが凄いと思うので、そこに負けないくらい自分も行きたいと思います。やっぱりそこは今までの経験はあるので、頭とテクニックを使ってやっていきたいと思います」と賢く戦いたいとし、「試合は2年ぶりなので自分の動きがどうなるか正直想像は出来ませんが、勝つイメージしかないです」と強気。

「もちろん今回の初戦も対策を練って気合いを入れて練習していますが、決勝を見越しての練習もしています」とし、「勢い的には愛三選手がくると思っています。どんな選手でも自分のスタイルを貫きたいと一番に思っています。KOKOZ選手はムエタイスタイルなので、RISEルールで自分とやったらどうなるのかと思うので両方やってみたいと思いますね」と、決勝には小林愛三が上がって来ると予想した。

 女子キックボクシングのムーブメントがようやく高まってきたことに関しては、「凄く選手にとってはありがたいかなと思います。そこに自分もガンガン参加していきたい。今は26歳です。デビューしてから11年目、格闘技歴は10歳からなので16年目になります。こんなに続けるつもりはなかったです(笑)」と、このムーブメントに乗り遅れないと話した。

「今はとにかく(RISEの)ベルトを獲りたい一心ですね。今までのベルトは全て返上しました」と目標を掲げ、「家族は応援してくれています。家族もそうですが先輩や友人にも支えてもらえ、いろいろな人の想いが詰まった復帰戦なので、それを噛み締めて試合をしたいと思います」と、様々なものを背負って復帰戦のリングに上がる。

「作戦では今までにないコンビネーションやパンチにも力を入れていきたいと思うので、いつものファイトスタイルとは違うところを見てもらいたいと思います。今回はアグレッシブに試合をしていきたい」と、アグレッシブファイトをすることを誓った。

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