那須川天心への挑戦権と賞金500万円を懸けたワンデートーナメントに出場する(左から)鈴木、志朗、良星、江幡
2020年10月11日(日)神奈川・ぴあアリーナMM、11月1日(日)エディオンアリーナ大阪で開催される『RISE DEAD OR ALIVE 2020』の記者会見が、9月12日(土)都内にて行われた。
8月13日の記者会見で発表された55kgと63kgの4人制ワンデートーナメントの詳細が決まった。両トーナメントとも優勝賞金は500万円、準優勝100万円、KO賞は3Rが20万円、2Rが30万円、そして1RでのKO勝利は50万円となった。
11月1日(日)エディオンアリーナ大阪で行われる「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kgトーナメント」には、ISKAムエタイ世界バンタム級王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)とRISEバンタム級王者・鈴木真彦(山口道場)の出場が発表されていたが、新たにRISEバンタム級1位・良星(平井道場)とWKBA世界スーパーバンタム級王者&KNOCK OUT初代同級王者・江幡塁(伊原道場)の参戦が決まった。
優勝者にはRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)への挑戦権も与えられる。伊藤隆RISE代表は「国内最高峰の選手が揃った。那須川天心の相手はRISEから選出したい。優勝者は日本人最強挑戦者として重みをもって挑戦できる」とし、那須川vs優勝者の対戦は「まだ調整中ですが予定しているのは2月中旬から3月中旬にかけて、関東圏の1万人前後収容の会場を予定しています」と発表した。
●鈴木真彦のコメント
「本来ASIA SERIESってことでトーナメントが中止になってしまいましたが、正直、日本で誰が一番強いねんの方が盛り上がると思った。江幡選手が出て来るとは思わなかったので楽しみです。しっかり盛り上げたい。
江幡選手は団体が違うので交わることがないと思っていましたが、一緒の階級で注目していたので1回戦から戦えることがめちゃめちゃ楽しみ。RISE王者として2人ともしっかり倒して優勝したいと思います」
●志朗のコメント
「客観的に見て面白いメンバーが揃った。このトーナメントで勝つことで、本当の意味で那須川選手と戦う権利と価値が得られるのでたどり着きたいと思います。
良星選手はASIA SERIESの初戦で決まっていた相手なので、長い期間があって作戦や穴は見つけられているのでいつでも試合ができるくらい対策はバッチリ。1回戦でどういう勝ち方をするのかが重要なワンデーなので、それをしっかり実現させたい。怪我無く終わらせます」
●良星のコメント
「今回トーナメントに呼んでいただきありがとうございます。メンツを見ると強者ぞろいでワクワクしています。しっかり仕上げてこのトーナメントに呼んでもらった自分の価値をしっかり見出していく。
志朗選手は研究熱心でいろいろ対策をしてくると思いますが、決勝のことは考えず1回1回の試合を大事にして全力で相手を倒しに行きます」
●江幡塁のコメント
「ワンデートーナメントということで凄いワクワクします。僕自身も楽しみです。天心選手への挑戦者を決めるトーナメントで、僕は去年の12月に試合をして負けているので当然興味がありますが、このメンバーと試合をすること、1日で対決できるのは興味あります。僕たちはアスリートで格闘家で挑戦をテーマに戦っています。1日で決着をつける、そして強者揃い、挑戦しかないトーナメントだと思います。しっかり盛り上げてキックボクシングの魅力を伝えていければと思います。
鈴木選手は僕も団体は違いますが活躍している選手で、同じ階級なので戦ってみたいと思っていました。気持ちが強くて前へ出るので面白い試合ができると思っています」
<記者との質疑応答>
――那須川天心vsRISEというテーマについてどう思いますか?
鈴木「僕はずっと打倒・天心でやってきているので、RISEじゃなくて僕自身が勝ち上がって、鈴木真彦vs天心だとずっと思っているので必ず優勝しないといけない」
江幡「RISE自体が出るのが初めてなので…。天心選手は格闘技を盛り上げてくれていますが、他にもいい選手はたくさんいて、まだまだ僕たち4人も魅力を見せられると思うので越えられるような感動を呼ぶ試合をしたい」
志朗「結構前から言っていますが、天心君がキック界にどれくらいいるのか分からないと思うので、天心君がキック界からいなくなった時に代わりになる選手がいないと人気が下がっていくと思うので優勝して自分の価値をしっかり上げたいと思います」
良星「この中で天心選手とやったことがないの僕だけ。だから優勝して、初挑戦で初勝利をあげたいと思います」
――江幡選手と志朗選手は新日本キックで7年前にやっていますが、思うところはありますか?(2011年5月の初対決は江幡が判定勝ち、2012年5月の再戦ではドロー)
江幡「凄く楽しみにしているカードです。僕たちは新日本キックで同じ階級で戦っていたので、志朗選手は上手いし強いし、8年後に再戦できるのが楽しみだし、僕も志朗選手もあの当時の僕たちではない。違うリングで戦えるのが楽しみです」
志朗「僕は今まで2敗していて、それが江幡選手と天心選手。理想は決勝で江幡選手に勝って、天心選手に勝って全部リベンジ成功するのが思い描いているプランです。江幡選手が参戦するとは思っていなかったので自分自身楽しみですね」
鈴木「江幡選手は基本がしっかりできていてガードも上がっているし、技も綺麗。愛称的に合うと思っています。僕は1Rから倒しに行くのでいい打ち合いが出来たらと思っています」
江幡「一戦一戦基本通りにやっていくだけです。鈴木選手は気持ちが強い選手で、僕はKNOCK OUTでワンデーを経験していますが、こうしようと考えなくても1試合ずつなら基本通りに戦いきれるので2試合とも基本通りに戦いきります。長引いたら長引くほど決勝に響くので、距離やタイミングが合えばすぐに決めたいです。良星選手はスタミナがあるので早く決着をつけたいですね」
良星「僕はよくスタミナとフィジカルを褒められますが、僕はスピードにも自信があるので、すぐに終わっても長いラウンドでも僕は攻めていきたいと思います」