UFCで活躍した“メジャーリーガー”水垣偉弥のDEEP初参戦(5月12日・ニューピアホール)が決定。ストライカーの昇侍と対戦する。
修斗からケージフォースを経て、WEC、UFC、ACBと海外を主戦場としてきた水垣が日本で戦うのは3年半前のUFC日本大会以来。国内プロモーションの試合に出場するのは2008年12月の「ケージフォース9」以来、実に10年5カ月ぶり。DEEPには初参戦となる。
UFC5連勝の記録を持つ水垣は、2017年からACBに参戦。2連敗後の前戦2018年5月「ACB 87」で当時13勝1敗のピエトロ・メンガを相手に初回にダウンを奪われながらも粘り強いファイトで逆襲し判定勝利、復活を遂げていた。
対する昇侍は2017年8月のGRACHANで4年ぶりに復帰。3勝1敗と調子を上げて、2019年3月に6年ぶりにDEEPに復帰したが、石司晃一にテイクダウンを奪われた末に2R TKO負け。それでも終盤の打撃戦に持ち込む姿には鬼気迫るものがあり、水垣との試合に再起をかける。
「ストライカー対決」と呼ばれるが、近年の水垣は相手の打撃を被弾しない遠い間合いからの飛び込み、左右から両脇を差してのテイクダウン、あるいは打撃を誘っておいてのシングルレッグでのテイクダウンと、試合巧者な部分も見せている。一方の昇侍は、勝負所のラッシュでもしっかり上下に散らす打撃を有効に使い、パンチのみならず強い蹴りも持っているのが強みだ。
「もう一度北米MMA、UFCに挑戦するための仕切り直し」の舞台としてDEEPを選択した水垣。「日本で闘ってきた誇りと意地をもって決死の覚悟で水垣偉弥を倒しにいく」という昇侍。苛烈な打撃戦も泥臭い試合もこなしてきた両者の試合は、それぞれのMMAの歴史をぶつけあうような試合になるか。
また、同じバンタム級で成嶋りょう(夕月堂)vs松丸息吹(パラエストラ千葉)、ウェルター級で、涌井忍(和術慧舟會HEARTS)vs嶋田伊吹(Fight Holic)も決定している。
▼DEEPバンタム級 5分3R
水垣偉弥(Sonic Squad)
昇侍(トイカツ道場)
◆水垣偉弥「もう一度北米MMA、UFCに挑戦するための仕切りなおしの再出発」
「色々あって1年試合から遠ざかってしまいました。出来る状態になってすぐに試合を組んで頂いてDEEPには本当に感謝しています。もう一度北米MMA、UFCに挑戦するための仕切りなおしとして日本でそしてDEEPから再出発したいと思います。対戦相手の昇侍選手はチャンピオン経験もあり実績のある選手です。同じ時代を生き抜いてきたベテラン同士の潰しあいになりますが、しっかり勝って生き残りたいと思います」※写真上は2015年9月のUFC日本大会でジョージ・ループに判定勝利した水垣。下は2014年6月の大沢ケンジ引退エキシビションマッチでDEEPのリングに登場した水垣。
◆昇侍「光栄な事。日本で闘ってきた誇りと意地をもって決死の覚悟で水垣偉弥を倒しにいく」
「こんにちは昇侍です。水垣選手は世界に誇る日本人の格闘家、侍です。UFCでの快進撃は、日本人に大きな勇気と力を与えてくれました。心底、敬意の念を持っています。彼と闘える事がどれだけ光栄な事かは、言うまでもありません。しかし、私も侍です。これまでずっと日本のリングで凌ぎを削り、日本で闘ってきた誇りと意地があります。試合はたとえ命を削ってでも、決死の覚悟で水垣偉弥を倒しにいきます。きっと素晴らしい闘いを見せれると思います。応援よろしくお願いします」
▼DEEPウェルター級 5分2R
涌井 忍(和術慧舟會HEARTS)
嶋田伊吹(Fight Holic)
元KICK王の涌井忍に2年連続でRIZINアマチュアで優勝した島田伊吹が挑む。
▼DEEPバンタム級 5分2R
成嶋りょう(夕月堂)
松丸息吹(パラエストラ千葉)
DEEPフューチャーキングトーナメント2018ライト級を制した元DEEPライト級王者中村大介の弟子・成嶋りょうがデビュー。
【発表済み対戦カード】
▼DEEPフェザー級タイトルマッチ
弥益ドミネーター聡志(王者/team SOS)
DJ.taiki(挑戦者/パンクラスイズム横浜)