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【DEEP】柔道歴21年、双子のママが総合格闘技4戦目でのタイトル獲得目指す「やってきたことの全てを出す」

2020/09/08 03:09
【DEEP】柔道歴21年、双子のママが総合格闘技4戦目でのタイトル獲得目指す「やってきたことの全てを出す」

格闘技と家庭を両立させて“勝負”の世界に生きる大島

 2020年9月20日(日)東京・後楽園ホールにて開催される『skyticket Presents DEEP 97 IMPACT』で、第2代DEEP女子ミクロ級王座決定戦をにっせー(フリー)と争う大島沙緒里(AACC)。

 3歳から始めた柔道歴は21年を数え、2019年の全日本アマチュア修斗で圧倒的な強さで優勝。2020年1月には修斗女子初代スーパーアトム級王座決定トーナメントに抜擢され、一回戦で小生由紀をKOし、5月の準決勝では元DEEP JEWELSアトム級王者の黒部三奈相手に敗れはしたものの、新人離れした才能を発揮した。


 AACCで浜崎朱加や杉本恵、本野美樹ら、柔道・レスリング出身MMAファイターたちと鎬を削る大島は戦績以上の力を急速に身につけており、2020年7月23日の『DEEP JEWELS 29』では柔術出身のさくらとの寝技合戦を制し、キムラロックによるテクニカルサブミッションでの一本勝ちでさくらにプロ初黒星を付けている。

 当初は初代王者のしなしさとこ(フリー)ににっせーが挑戦するタイトルマッチとして行われる予定だったが、しなしが王座を返上。さくらを破った大島が王座決定戦に抜擢された。


 わずか4戦目でベルトを巻くチャンスが訪れた大島だが「ベルトを…という気持ちより、ひとつの試合として負けられないという気持ちです。タイトルマッチだからと言って変わった事もありません。いつも通り試合の準備をしています」と、特に気負うところはない。

 対戦するにっせーについては「私は試合で相手への印象や特別何か思うことはいつもないです。にっせー選手とは練習を1度した事と少しお話をした事があるのですが、とても明るくて格闘技が大好きな真っ直ぐな方だと思います」と、練習で肌を合わせたことがあるという。

 DEEPの佐伯繁代表は、DEEP女子ミクロ級王者とDEEP JEWELSミクロ級王者による王座統一戦の構想も語っており、大島はDEEP JEWELSの王座を狙うことも「考えています」と言うが、「ですがミクロ級にずっといるつもりはないので、アトム級でも戦えるほどの技術や体力をつけていくつもりです」と、ゆくゆくは群雄割拠のアトム級で勝負したい意向のようだ。


 プライベートでは双子のママである大島。「1歳10カ月になりました。週2~3回ほど練習に行くのですが、私の練習は夜なので夕方に旦那の柔道の練習があり、その後バトンタッチする形で私が練習に行き、練習をしている時は旦那が子供を見てくれています」と、夫の協力を得て家庭と格闘技を両立させている。

 最後に意気込みを聞くと「総合格闘技を始めてまだ短いですが、20年以上勝負の世界でやってきています。今まで私がやって来たことを全て出すつもりで戦いますので、試合を楽しみにしていて下さい」と“勝負”の世界で生きてきた経験の全てをぶつけると語った。

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