憧れのリングであったK-1の本戦デビューに気合い十分のSEIYA (C)K-1
2020年9月22日(火・祝)エディオンアリーナ大阪・第1競技場『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』にて、スーパーファイトのライト級3分3R延長1Rで瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス)と対戦するSEIYA(MAD MAX GYM)が大阪・K-1ジム心斎橋にて公開練習を行った。
6月の『Krush』新宿FACE大会では弘輝にKO負けを喫したSEIYAだが、K-1 JAPAN GROUPで5連勝した実績からK-1大阪大会へ抜擢されることとなった。過去2度のK-1大阪大会ではプレリミナリーファイトでの参戦だったが、今回は本戦のスーパーファイトへ参戦が決まり「念願の本戦というチャンスをいただけて絶対に負けられないという心境です。本戦は見ているお客さんの数が違うので力強い、気持ちのあるファイトを見てほしい」と気合い十分だ。
SEIYAと言えば力強いローキックやミドルキックが武器で、この日の公開練習でもその威力を存分に見せた。蹴りの力強さを支えるフィジカルには伸び代があるようで「トレーニングでやることをやっているんですが、今はまだ見た目だけです(笑)。もっともっと筋肉量もあげていかないといけないと思っているし、まだまだフィジカル的にも伸ばせる部分があると思います」と話す。
K-1 JAPAN GROUPでの5連勝は全て判定決着に終わり、SEIYA自身も内容には納得していない。「今までは何が何でも勝ちに行くっていう気持ちでやってきたので、変に無茶して行く場面が少なかったと思います。でもKOには魅力があると思いますし、今回の試合でもチャンスがあればKOしたい気持ちはあります」と倒すことにこだわっている。
対戦相手の瓦田は2017年9月のKrushプロデビュー直後に5連勝を記録し、8勝のうち5つがKO勝利と攻撃力に定評がある。SEIYAは「瓦田選手は手足が長くて懐が深くて、前に出てくる選手ですね。思った以上に右のストレートが伸びてくるイメージで、しっかり倒しにいける場面では倒しにいく。すごく強い選手という印象を持っています」と分析する。
その選手を相手に事前のインタビューでも「怖さを見せる」と語っているSEIYAだが、その“怖さ”とはズバリKOだ。「勝負できるところはしていこうと思っています。KOを狙って行きます」
もともとやんちゃで喧嘩が好きだったSEIYAは小学校に入学後、空手を始めたことがキッカケでK-1をずっと見ていたという。特にK-1 WORLD MAXで魔裟斗や山本“KID”徳郁への憧れから自らもK-1選手になりたいという想いを胸に格闘技を続け、憧れのリング、そして夢の本戦に立つ。
「K-1選手になるというのは小学校の頃から周りに宣言していたことなので、自分にとってK-1は思い入れのある舞台です。小学校の頃から仲良くしてくれている友人もずっと応援してくれていて、毎試合一緒になって分析してくれたり親身になって応援してくれています。大阪は地元・関西なので応援にきてくれる数も違うし、地元なので自分らしさを出したいと思っています」
K-1 WORLD GPライト級王者・林健太を頂点に、今回の大阪大会でもライト級の生き残りをかけた試合が続く。SEIYAにとっても初の本戦というプレッシャー以上に背負うものがある。
「ライト級は層の厚い階級だと思っています。自分はその中でもまだまだ下の方だと思ってるんですけど、ここから格上の相手を食っていって頂点に登りたい。やっとここまでこれたのでしっかり自分の持ってるものを出し切ってK-1ファンの目に焼き付けてもらえるように勝ちに行きます」と、ステップアップを誓った。