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2020年9月27日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催される「Yogibo presents RIZIN.24」の追加4カードが9月4日、発表された。
そこに名前が無かった朝倉未来(トライフォース赤坂)が9月4日から5日にかけて、自身のツイッターで9月大会参戦へのもどかしい想いを記した。
未来は4日夜に「9月は残念ながらなさそうですね。年末に備える」と出場断念を示唆するツイートをすると、以下を連続投稿。
「ファイトマネーとかではなく試合が決まるのが遅いことが原因。残り1ヶ月きっても試合が決まらないようでは選手は困る」「こちらとしても10キロ以上の減量をしてるので」と、条件面が問題ではなく、対戦相手を含め試合が決まらないことで、十分な準備と万全の状態で試合に臨めないことが問題となっているとした。
3大会連続減量してはギリギリで試合ない。
— 朝倉未来 Mikuru Asakura (@MikuruAsakura) September 5, 2020
今回もかなりいい感じだった
俺は強くなってるぞまじで
翌5日にも未来は、「3大会連続減量してはギリギリで試合ない。今回もかなりいい感じだった。俺は強くなってるぞまじで」と、これまでの大会でも試合に向け、減量の準備に入っていたこと。さらに、『朝倉未来1年チャレンジ』勢の合流による練習環境の変化や、YouTubeでの格闘家とのコラボにより、自身の進化に手応えを得ている様子も明らかにしている。
9月1日には、自身がプロデュースするサプリメント「MARTIN-UP」(グロリアス製薬)の新製品発表会に参加。次戦について、「試合をそろそろしたいなと思います。いつでもいけます」と、9月さいたま大会出陣に意欲を示し、「話はもらっているので、あとはファイトマネーと対戦相手が整えばいつでも、という感じです。強い相手がいいですね」と、2020年2月22日「RIZIN.21」浜松大会でダニエル・サラス(メキシコ)を2R KOで下して以来、7カ月ぶりの試合に強豪との対戦を希望していた。
8月26日の会見では、榊原信行RIZIN CEOが、地上波フジテレビでの放送も決定している9月27日さいたま大会について、「9~10試合のなかで放送できるカードは4、5試合。当然、朝倉兄弟──『兄弟』と言いましたけど、未来もそうだし、海も(連続)参戦の可能性があります」と、地上波放送の構成案を語っていた。
未来と同じフェザー級戦線では、8月10日横浜大会で修斗世界フェザー級王者・斎藤裕(パラエストラ小岩)が摩嶋一整(毛利道場)をヒザ蹴りでTKOに下した試合後、解説席で見届けた未来が「これが1位の戦いなら、俺がやってやりましょうかね。僕もベルトを獲るので、次の大会で(試合を)やります」と出場を表明している。
これに斎藤は、「自分は相手を選ばないので。いいタイミングでみなさんが望む状況になれば自然とやるのではないでしょうか」と、対戦が組まれればやるとの意向を示していた。
また、『RIZIN.22』では、矢地祐介(KRAZY BEE)をパウンドアウトしたホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル/ボンサイ柔術)の同門である元KSWフェザー級チャンピオンのクレベル・コイケ(同)がRIZINフェザー級戦線への参戦をアピールしている。
榊原CEOは大会直後に、朝倉未来vs.斎藤について「実現の可能性はある」としながらも、「プロモーターとしては青井人選手(第5試合で朴光哲に判定勝ち)、斎藤選手、クレベル・コイケもあと何戦かやらせたい」と語っており、その後も未来の出場について、「朝倉未来とも最終調整に入っています。対戦相手をどうするかが大きなポイントです」と、最終調整中だとし、「本人も『YouTuberじゃなく、自分は格闘家だ』とはっきり言いましたし、格闘家として生き様を見せるには持ってこいのタイミングなので、対戦相手も含めてモチベーションを高めてもらえるような環境を整えられると思います」と、マッチアップの手応えを語っていた。
そのほか日本のフェザー級では、PANCRASE王者のISAO(NEVER QUIT)、2016年5月から8連勝中のDEEP王者の弥益ドミネーター聡志(team SOS ※9月20日に牛久絢太郎を相手に防衛戦)、元DEEPフェザー級王者の芦田崇宏(BRAVE ※9月RIZINで萩原京平と対戦)、年末のMMAデビューを目指している平本蓮(フリー)、8月RIZIN横浜大会で神田コウヤを2R TKOに下した第4代ZSTフェザー級王者の関鉄矢(SONIC SQUAD)、2009年5月から11年間無敗のGRACHAN二階級王者の阪本洋平(T-BLOOD)、修斗で斎藤裕戦を含め5戦5勝、PANCRASEで現ONE参戦中の中原由貴、牛久絢太郎、元ACBの中島太一を下すなど4連勝=9連勝中のユータ&ロック(秋本道場jungle junction)らが控えており、また、フェザー級からバンタム級に落とし、2019年2月のUFC以来、試合を行っていない石原夜叉坊(TAM)の動向も気になるところだ。
このまま朝倉未来の9月参戦は消滅するのか、それとも……。