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【PANCRASE】開場10分前に中止の悪夢を越えて──9月27日(日)大会チケット発売を中止し「PANCRASE史上初の無観客大会」に変更

2020/09/04 01:09
【PANCRASE】開場10分前に中止の悪夢を越えて──9月27日(日)大会チケット発売を中止し「PANCRASE史上初の無観客大会」に変更

(C)PANCRASE

 PANCRASEが、2020年9月27日(日)の東京新木場・スタジオコースト大会を、「PANCRASE史上初の無観客大会」として開催することを発表した。

 当初、9月9日にチケット発売を予定していた同大会だが、「選手・ファンの皆様の安全を第一に考えて、今この時期に来場型イベント開催は難しいと判断に至り」、無観客大会として実施することにしたという。

 同団体は、感染予防大変として、「試合1週間前に全選手に対し抗体検査」、「大会当日に再び抗体検査」「大会当日の陽性反応者に抗原検査」という三重のチェックを行ってきた。

 しかし、8月23日『PANCRASE 317』大会の大会当日チェックの際に、出場選手に新型コロナウイルスの陽性反応が確認され、「陽性の反応が出た選手が会場内を移動していた」ことから、開場10分前に中止を発表していた。

 その後、参戦予定だった全選手にファイトマネーの全額支給と、チケット購入者に全額返金の対応を行うことを発表。さらに、8月23日の『PANCRASE 317』大会で中止となった試合から、9月27日の『PANCRASE318』にて、メインカード2試合とプレリミナリー4試合の計6試合を追加し開催すること、コロナ禍の選手の体調を考慮し、当日計量を導入し、各階級で1階級上をリミットとするテンポラリー階級を用いることも発表していた。同時に、同大会では当初予定されていたメインカードのうち2試合が、選手の「辞退」により中止にもなっている。

 このような状況のなか、PANCRASEはプレスリリースで、「弊社では大会前・大会開催時・大会後と、すべてのフェーズにおいて、我々なりに最善を尽くし、出来る事を最大限に行って参りました。しかしながら、“いつ・誰が・どこで・どのように感染してしまうのか? どう対策・対処すべきなのか?”未だ明確な答えといえるものがない中で、我々の格闘技業界はもちろんの事、全てのスポーツ、イベント、エンターテインメントに至るまで、今後どのように対策・対処すべきか、まさに手探り状態であり、日々死活問題とも言えるような厳しい状況で活動を強いられております」と、苦しい運営状況を報告。

 続けて、「こうした状況下、PANCRASEでは選手・ファンの皆様の安全を第一に考えて、今この時期に来場型イベント開催は難しいと判断に至りました。9月27日の大会は、PANCRASE史上初となる無観客大会として実施します」と、苦渋の決断に至った経緯を説明している。

 2020年に同団体は、2月16日の『PANCRASE 312』を有観客で開催。その後、新型コロナウイルスによる自粛のため、3月8日大会、4月12日大会、5月31日大会、7月5日大会を延期。7月24日に5カ月ぶりの大会をソーシャルディンタンスを守った上で再開させ、8月23日大会で直前の中止を決めていた。

 PANCRASEは、プレスリリースの最後に、「8月23日の『PANCARSE317』参戦予定だった選手の受け皿と、未知なる困難に立ち向かい、希望となる9月27日『PANCRASE318』を実現したい。大会名は、『Owltech presents PANCRASE 318 -Beyond317-』」と、中止となった「317」大会の無念を乗り越え、今回の大会を無観客ながら開催する決意を表している。

Owltech presents PANCRASE 318 -Beyond317-

9月27日(日)新木場スタジオコースト
ロビーOPEN 13:45(予定)客席OPEN 14:15(予定)START 14:45(予定)

▼ライト級 暫定キング オブ パンクラス タイトルマッチ 5分5R
林 源平(和術慧舟會Iggy Hands Gym)2位・10勝8敗1分
雑賀 ヤン坊 達也(総合格闘技道場DOBUITA)3位・6勝(6KO)1敗

▼フェザー級 次期挑戦者決定戦 5分3R
中島太一(ロータス世田谷)4位/14勝11敗1分
堀江圭功(ALLIANCE)5位/9勝2敗

▼ウェルター級 5分3R
高木健太(リバーサルジム川口REDIPS)#5位/16勝15敗
菊入正行(NEVER QUIT)#6位/5勝1敗1分

▼ライト級 5分3R
葛西和希(マッハ道場)4勝1敗
小川道的(柔術兄弟/ALIVE伊勢支部)9勝6敗1分

▼フェザー級 5分3R
小森真誉(GRABAKA)9勝4敗
林 優作(ZOOMER/初参戦)8勝6敗1分

▼ストロー級 5分3R
前山哲兵(フリー)8位/5勝7敗
尾崎龍紀(総合格闘技道場コブラ会)9位/7勝6敗

▼ストロー級 5分3R
リトル(GUTSMAN)
永井美自戒(コブラ会)

【2020年・第26回ネオブラッドトーナメント】

▼ミドル級 決勝戦 5分3R
荒井勇二(GUTSMAN)
廣野雄大(パンクラスイズム横浜)

▼ライト級 決勝戦 5分3R
中田大貴(和術慧舟會 HEARTS)
狩野 優(TRIBE TOKYO M.M.A)

▼フェザー級 2回戦 5分3R
岩本達彦(BLOWS)
齋藤拓矢(ALLIANCE)

▼バンタム級 準決勝 5分3R
宮島夢都希(KRAZY BEE)
修我(総合格闘技スタジオSTYLE)

▼バンタム級 2回戦 5分3R
井村 塁(Nexusense)
田中ハヤトスネ夫(ASH)

▼フライ級 2回戦 5分3R
梅川毒一郎(総合格闘技道場コブラ会)
谷村愛翔(P'S LAB札幌)
※高橋拓也はコロナ禍で辞退

▼ストロー級 準決勝 5分3R
谷村泰嘉(禅道会)
大貴(BRAVE GYM)

【プレリミナリー】ワンマッチ

▼プレリミナリー第5試合 ミドル級 5分3R
内藤由良(リバーサルジム横浜グランドスラム)
村元佑成(ハイブリッドレスリング鹿児島)

▼プレリミナリー第4試合 ミドル級 5分3R
岩崎大河(大道塾/パラエストラ東京)1勝
川和 真(禅道会 新宿道場)5勝16敗

▼プレリミナリー第3試合 フェザー級 5分3R
風間敏臣(和術慧舟會HEARTS)1敗
上田厚志(烏合會)17勝18敗8分

▼プレリミナリー第2試合 バンタム級 5分3R
工藤修久(禅道会 小金井道場)9勝9敗2分
粥川吏稀(マーシャルアーツクラブ中津川)※2勝/初参戦

▼プレリミナリー第1試合 フライ級 5分3R
川北晏生(TRIBE TOKYO M.M.A)1勝1敗
橋上壮馬(ZOOMER)2勝1敗

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