(C)Invicta FC/Dave Mandel
2020年11月20日(日本時間21日)、米国カンザスシティで開催される「Invicta FC 43」にて、フライ級とストロー級の2階級のタイトルマッチが行われることが決定した。
フライ級(125lbs/56.7kg)は、2019年2月の「Invicta FC 34」でヴァネッサ・ポルト(ブラジル)とパール・ゴンザレス(米国)が「王座決定戦」を行い、終始攻勢だったポルトが、4Rにゴンザレスのアイポークを受け、テクニカル判定勝利。Invicta4連勝で王座獲得に成功していた。
しかし、王者ポルトがBellatorと契約。空位となったフライ級王座を巡り、11月大会でゴンザレスとエリン・ブランクフィールド(米国)が対戦することになった。
▼Invicta FC世界フライ級選手権試合 5分5R
パール・ゴンザレス(米国)
エリン・ブランクフィールド(米国)
UFC2連敗からInvicta入りしたゴンザレス(34)はMMA10勝5敗。Invictaでは4勝2敗で、ポルトとミランダ・マーヴェリックには判定負けしているが、マーヴェリックに勝利しているブローガン・ウォーカー・サンチェスに判定勝ち(2019年10月)をマークしている。
対する21歳のブランクフィールドはMMA6勝1敗。Invictaでは4勝1敗で、2019年2月に現UFCのトレイシー・コルテスにスプリット判定負けも、現在3連勝中だ。2020年7月の前戦ではゴンザレスと同じくウォーカー・サンチェスに判定勝ちしている。
一方、Invicta王者になりながらもUFCと契約に至らなかったヴァネッサ・ポルトがBellator入りしたことで、Bellatorのフライ級戦線が活性化。
王者イリマ=レイ・マクファーレン(米国)を筆頭に、ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)、ヴィータ・アルテアガ(米国)、ヴァレリー・レターノー(カナダ)、ケイト・ジャクソン(英国)、クリスティーナ・ウィリアムズ(米国)、アレハンドラ・ララ(コロンビア)、ヴァレリー・ルレーダ(米国 ※写真上)、アナスタシア・ヤンコヴァ(ロシア)、ブルーナ・エレン(ブラジル)らが並ぶ同級には、2019年年末の「Bellatro 237 JAPAN」でイララ・ジョアニ(ブラジル)をパウンドアウトしている渡辺華奈(FIGHTER'S FLOW)も名を連ねており、Bellatorと協力関係にあるRIZINで、2週間の隔離措置などの渡航制限が緩和されてきた際に、どのような交流が生まれるか。渡辺のBellator参戦、ポルトのRIZIN参戦の可能性も出てくる。
▼Invicta FC世界ストロー級選手権試合 5分5R
エミリー・ドゥコッティ(米国)
モントセラト・ルイス(メキシコ)
なお、11月20日の「Invicta FC 43」のメインイベントでは、UFC入りした村田夏南子(11.14 UFCでリビア・ヘナタ・ソウザと対戦)のストロー級(115lbs/52.2kg)王座を、エミリー・ドゥコッティ(米国)とモントセラト・ルイス(メキシコ)が争うことが決定。
ドゥコッティは村田に敗れた後、7月2日に元UFCのジュリアナ・リマに判定勝ちで再起を飾っており、対するルイスは7月30日に体重超過したジャナイサ・モランジンを相手に首投げから袈裟固め&キーロックを極めて、1Rで快勝している。MMA9勝1敗で唯一の黒星は元UFCのダニエル・テイラーに2018年12月に判定負けという強豪だ。
なお、「Invicta FC 43」は今回もカンザス州アスレチックコミッションによるオープンスコアリングを採用。すべての参加者は新型コロナウイルスの事前検査を行い、無観客で開催される。そのほかのカードは近日中に発表される予定。