3月23日(日本時間24日)、ポーランド・アトラスアリーナで開催されたKSW47で、石井慧(日本/チーム・クロコップ)が、元KSWヘビー級王者フェルナンド・ロドリゲスJr(ブラジル)とヘビー級ワンマッチで対戦。1Rに小外、2Rには大外刈りでロドリゲスをテイクダウンした石井は、2Rに左フックでダウンも奪い、判定2-1で勝利した。
【写真】試合後、控室でチーム・クロコップの面々とクロアチ国旗を掲げ、勝利を祝う。(C)石井慧
石井は試合後の共同インタビューで、「フェルナンドは強いノックアウトパンチを持っていてテイクダウンは難しかったけど、パンチへのカウンターのテイクダウンを狙いました。もっと来てくれればテイクダウンしやすかったんですけど。判定がスプリットに割れたのは理解できませんが、次の試合を楽しみにしています。ポーランドには柔道時代にも来たことがありますが、KSWはDREAMや戦極やUFC欧州大会よりも大きく、KSWのことは好きです。ただ、月に3試合は疲れました。少し休んでまた考えます」とコメントした。
現在、SBCとHEATの両ヘビー級のベルトを保持している石井は、米国PFLにも参戦が決定しており、どのタイミングで参戦となるか。PFLでは5~8月にレギュラーシーズン、10月からプレーオフを開催。年末に男女計6階級の王座戦が開催され、年間王者はそれぞれ100万ドル(約1億1000万円)を獲得することになっている。また、2月末にはPFLがESPN、ESPN+と2年契約を結んでおり、石井がPFLに参戦すれば全米に試合が中継されることになる。
また、今大会のKSW47では「KSWヘビー級選手権試合」も行われ、元UFCのフィル・デフリーズがライトヘビー級王者トマス・ナルクンを判定で下し、ヘビー級王座防衛に成功している。そのデフリーズに石井は2014年のIGFで判定勝利しており、KSWでもヘビー級王座を狙える位置にいる。
北京五輪柔道男子100kg超級の金メダルから2009年にMMA転向。十年選手となった石井がMMAファイターとして、この10年を振り返ったロングインタビューは、発売中の『ゴング格闘技』にも掲載されている。
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