早くもバチバチに火花を散らしたカリミアン（左）とK-Jee
2020年11月3日(火・祝)福岡国際センターで開催される『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』の記者会見が8月25日（火）都内にて行われ、対戦カード第一弾が発表された。
クルーザー級3分3R延長1Rのスーパーファイトで、K-1 WORLD GPクルーザー級王者シナ・カリミアン（イラン/POWER OF DREAM）とKrushクルーザー級王者K-Jee（K-1ジム福岡チームbeginning）の王者対決が決定。
カリミアンはアマチュアムエタイで活躍後、2018年9月の「K-1 WORLD GP初代クルーザー級王座決定トーナメント」に初来日。トーナメントを制して初代王者となった。2019年3月には加藤久輝を下して初防衛に成功、2020年3月には愛鷹亮の挑戦を退けて2度の防衛に成功している。戦績は10勝（5KO）1敗。
K-Jeeは福岡を拠点としてデビュー当初はスーパー・ウェルター級で試合をしていたが、2016年からヘビー級に転向。クルーザー級が新設されると再度転向して2018年9月のK-1初代クルーザー級王座決定トーナメントではベスト4。2019年には初代Krushクルーザー級王座決定トーナメントで3試合ともKOして初代王座に就いた。今年3月に加藤久輝をボディブローで初回KOに下し、初防衛に成功している。戦績は19勝（16KO）10敗。
両者は2018年9月の「K-1 WORLD GP初代クルーザー級王座決定トーナメント」準決勝で対戦しており、カリミアンが判定勝ちしている。
リベンジの機会が訪れたK-Jeeは「望んでいた福岡大会が延期にはなったものの、ちゃんと有観客大会でできることを嬉しく思います。福岡のECO信頼サービス株式会社さんにもサポートしていただいて感謝しています。望んでいた大会で相手も現王者なので、とてもいい条件で試合を組んでもらえたので感謝します」と挨拶。
カリミアンは「足立区からではありませんがパワー・オブ・ドリームのシナ・カリミアンです」と日本語で挨拶し、笑いを誘う。これはパワー・オブ・ドリームの他の選手が「足立区から来ました」と挨拶するのがお決まりになっており、それをジョークにしたもの。「前回の試合から長い期間が経ったので試合がしたくてしょうがなかった、福岡で試合が決まって嬉しく思っています。しっかり準備をしていきたいと思います」と続けた。
前回戦った時の印象を聞かれると、K-Jeeは「大きいしリーチも長いし情報がなくて戦いにくかったです」と答え、今回との違いは「相手の情報がハッキリしていること。それに沿って練習ができるのでしっかり対策を練れる。そこは凄く大きなポイントだと思います」とした。
カリミアンは「前回戦ったのは2回戦で怪我もしていた。前に出てくるファイトスタイルなのでやりやすかったです。私の方が背が高い利点があったので、彼は不利だったのではないかと感じました」と答えた。
この期間もずっと日本にいたが「ジムが開いていなかったのでランニングやパーソナルトレーニングをしていた」と言い、現在はジムでの練習も再開して「前回は試合までの準備期間が約40日と短い期間でジムとの関係もまだ浅い中で迎えましたが、今回は準備期間が十分あって自信もあるし、全てにおいて進歩した自分を見せられると思う。古川会長は素晴らしいコーチで前回と違うのはより自分のことを理解してくれていること。自分専用のスペシャルトレーニングメニューも組んでもらっているので、間違いなく前回よりも素晴らしい自分をお見せできると思います」と自信たっぷり。
スーパーファイトでは2019年8月に愛鷹にKO負けを喫しているが、「自分自身、過去は多くを語らない。過去は過去に起きたことだと思っている。自分にとってはスーパーファイトだろうがタイトルマッチだろうが関係なく、相手が誰であっても関係なく全ての試合がタイトルマッチのつもりで全力で戦う。今の自分は前回と違ってメンタル面も全てにおいてコンディションが整っているので、必ずいい試合を見せられると自信を持っています」と、同じ失敗はしないと話した。
また、地元・福岡での大一番を迎えたK-Jeeは「福岡は望んでいた大会なので、今回倒せばタイトルマッチを組んでもらえると思うのでモチベーションも上がる。自分の中で一番大事な大会です」と、この試合に懸ける意気込みを語っている。
