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2020年9月20日(日)「GRACHAN45」大田区産業プラザPIO大会に向け、大会トレーラーが公開された。
同大会では「GRANDウェルター級タイトルマッチ」として、王者・桜井隆多(R-BLOOD)と挑戦者・長岡弘樹(総合格闘技道場DOBUITA)が対戦する。
桜井は2019年12月、格闘技人生の全てを賭け、初代王者ロクク・ダリに挑戦。腕十字による逆転の一本勝ちでタイトルを奪取した。2019年3月には間宮晃仁にも判定勝ちするなど、48歳ながら2連勝中と気を吐いている。
防衛戦に向け、事前インタビューでは「(長岡は)ハートが強い。ペースを持っていかれるのが一番怖い。逆に(こっちから)やろうかなという感じ。自分のイメージに近い戦いをしたい」と、受けに回らず、自ら仕掛けていくことを予告。
対する長岡は「負けたら引退」の覚悟を持ち、竹川光一郎、石川史俊、ウィル・チョープ相手に3連勝中。王者を「(桜井は)PRIDEにも出ていたし、自分のなかではすごく輝いている人」と評し、ベルトがかかる戦いに向け、「ずっと目標にしていたタイトル戦なので、いよいよ来たかって。今、40(歳)ですけど、今が一番、ピークだと思ってます」と、不惑の熱い思いを語っている。
バンタム級では「王座決定戦」として、伊藤空也(BRAVE)と獅庵(パラエストラ大阪)が対戦する。
23歳の伊藤は長野県から上京し、強さを求める為にBRAVEに入門。Wardog Cage FightからGRACHANを主戦場に国内6連勝でタイトルマッチまで駆け上がった。
2019年12月には同門の坂巻魁斗が獅庵に敗れ、「もともと魁斗とも練習する機会があって、その魁斗がここまで打撃で圧倒されるんだって、ちょっと衝撃でしたね」と関西のストライカーの打撃に驚きがあったという。しかし、「仕事もきっぱり辞めて、何としてもベルトを獲ろうという気持ちが今は強い」と、王座戦に賭ける思いを語っている。
対する獅庵は、関西の“一撃必倒”ファイター。DEEP、PANCRASEと渡り歩いた32歳は、階級を上げてバンタム級でGRACHANに参戦している。「僕を知らない人が僕を見ても『あいつスゲェな』って言ってもらえる試合をする自信があるので、期待してください」と不敵な笑顔を見せている。
ライト級では、植田豊(リバーサルジム新宿 MeWe)と小谷直之(ロデオスタイル)による実力者対決が組まれた。
小谷は、PRIDE・UFCと世界最高峰で戦って来たMMA36勝17敗7分のレジェンドファイター。修斗では2018年11月にキャプテン☆アフリカにリアネイキドチョークで一本勝ちも、2019年5月の前戦では松本光史相手に4R TKO負け。さらに、2019年10月の「GRACHAN 41」ではグラップリングルールで山田崇太郎にヒザ十字で敗れているだけに、ここは踏みとどまりたいところ。GRACHAN MMAには、2018年7月の間宮晃戦でのTKO勝ち以来、2年2カ月ぶりの参戦となる。
インタビューで『デビルマン』のTシャツを着用する小谷は、「憧れとかなりたいとかではないけど、主人公は過酷な運命を背負わなければならない」と、自身を人生の主人公とし、「結構、いい歳(38歳)なんですけど、もうデビュー戦の若手ぐらいのつもりで、激しい試合をしたいと思います」と意気込みを語る。
対する植田は、昨年末、山本琢也とのライト級タイトルマッチで2R TKO負けを喫したものの、2020年3月に岸本篤史に2R リアネイキドチョークで一本勝ちして復活。再度ベルトを狙う。
今回の小谷との対戦を、「MMA界で(小谷を)知らない人はいない、強い選手だと思う。ここから上に行くためには越えなきゃいけない相手で、ようやく意味のある試合が回ってきたかなと」と、待ち望んでいた戦いだとし、「積み上げるって作業を辞めたことは一瞬でも無かった。爆発するような試合を見せたいなと思っています」と、格闘技に真摯に向き合ってきた成果を、小谷戦で爆発させたいと語った。
「立ち止まらず、今を精一杯生きる」──とテーマに掲げた大会トレーラー。GRACHAN再開で、どんな勝者と敗者が生まれるか。
なお、同大会では、リアルタイムスポーツ実況アプリ『GayaR』を活用した実況・解説(ゲスト解説は阪本洋平=初代GRACHANライト級王者&第2代GRACHANフェザー級王者)を実施。
また、GRACHANでは、各試合の「プレゼンター」も募集している。『1試合のネーミング権利&VIP席2枚付き』で、大会当日のパンフレット、試合映像などあらゆる場面で、プレゼンター名や会社名がアナウンスされる。試合では、勝利者トロフィーの贈呈を務め、勝者&ラウンドガールとの写真がプレゼントされる(※判定ドローの場合は贈呈無し。9月5日募集終了)。
GRACHAN CHALLENGE参加選手募集
「第18回 GRACHAN Challenge」が、9月20日大田区産業プラザPIOにて本戦後、開催される。「GRACHAN」本戦を目指す選手発掘と経験の場となる。
■試合形態:ワンマッチ(経験・希望体重を考慮しマッチメイク)
■出場資格:一般 高校生以上の健康な男子(初心者~中級者)
■出場クラス:フライ級(56.7kg)、バンタム級(61.2kg)、フェザー級(65.8kg)、ライト級(70.3kg)、ウェルター級(77.1kg)、ミドル級(83.9kg)、ライトヘビー級(93kg)、ヘビー級(無差別)
□GRACHAN MMA / Aクラス(肘あり※両者合意の上ヘットギア有り/無し)
Bクラス(肘なし※ヘットギア有り)
試合時間:3分2R
防具:(主催者準備)肘パット(本人準備)膝パット・レガース・マウスピース・鉄製のファールカップ
※各クラス延長はなし・判定ドロー
■大会出場費:5,000円
■抗原検査費:6,000円
■申込み締切:9月3日 ※参加人数により早めに締め切りも。
【申込み方法】
■申込フォームから応募