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【K-1】認め合う両者、武尊は「決着をつけるいい機会」レオナは「真っ向勝負で勝つ」

2020/08/25 10:08
 2020年11月3日(火・祝)福岡国際センターで開催される『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』の記者会見が8月25日(火)都内にて行われ、対戦カード第一弾が発表された。  K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と、Krush同級王者レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS)の激突が決定。この試合は武尊が保持するK-1王座を懸けてのタイトルマッチとして行われる。  レオナは7月に武尊の盟友である大岩龍矢を判定に下して2度目の防衛に成功すると、「Krushにはもう相手がいないので武尊選手、僕とやりませんか?」とリング上からアピール。すると武尊がリングに姿を現し「やろうぜ」と対戦を承諾し、今回の実現に至った。  会見に出席したレオナは「この一戦はパフォーマンスとかそういうのでたどり着ける試合ではありますが、そのパフォーマンスをしてきたのではなくて、実力でたどり着いたのは僕だけなので、この先を何とか頑張ります。この先を切り開きたいと思います」と、武尊戦に実力で漕ぎつけたと胸を張る。  武尊は「試合がずっとできない期間があって、ついに試合が決まってやっとみんなに見てもらえることを嬉しく思います。初の福岡でタイトルマッチが出来るのが嬉しい。レオナ選手も60kgで実力を示していて、アマチュアで2回やって1勝1敗なので、いい意味で決着戦になると思うのでこの試合は凄く面白い試合になるのかなと思います。皆さん期待してください」と、3月以来の試合を喜ぶと共にこの試合は“決着戦”だとした。  今回の対戦は7月のやり取りがあってのことだが、武尊は「あの時は僕の親友である大岩龍矢が負けたのが悔しかったのと、その龍矢の強さを知っているからこそ、強さを出させなかったレオナ選手の強さを認めるところはある。ずっと僕と対戦したいと言ってくれていたのでやったら面白いと思って僕も応えました」と、挑戦を了承した理由を話す。  それぞれ相手の印象を聞くと武尊は「レオナ選手のイメージはパンチで距離を詰めて倒しているイメージですが、細かいテクニックがあって、パンチも蹴りも持っている。そこを警戒しているし、選手として凄いと思っています」と最大限の警戒を口にし、レオナは「気持ちが凄く強いなって思っていて、39戦していて1敗しかしていない。それだけでもめちゃ強いと分かる通り本当に凄いなと思いますね」と、互いにリスペクトしあっているようだ。  では、互いに相手に優っていると思う部分はとの質問にレオナは「優っているのは身長だけですかね(レオナ175cm、武尊168cm)。今まで試合した中で対策したことがなくて。今回は本気で命を懸けて全部を懸けて戦おうと思って初めて対策もしようと思っています。優っていない部分を対策で全部引っ繰り返そうと思っています」と答える。  武尊は「アマチュアでやった時とは全くお互い別物になっていると思うので、やってみないと分からないですね。今までスピードやパワーなので優っている相手とやったとしても、気持ちで全部勝ってきているのでそこは絶対に負けないです」と“気持ち”だと答えた。  7月29日に29歳となって20代最後の1年を迎えることについて武尊は「この顔で29歳ってビックリされるんですが(笑)。年齢は気にしてないですが、29歳らしからぬ若々しいファイトをしたいと思っています」と、年齢は関係ないとした。  これまでレオナは執拗に武尊へ挑戦を迫り、挑発的な発言もあったが、武尊は「気にしていなかった」という。 「レオナ選手はK-1の60kgの中でこれだけ結果を残してきて、Krushの王者を獲ってK-1でもあれだけKOを重ねてきた。それを見ていたら戦いたい欲も出てきました。アマの時も1勝1敗。ルールが違うし、試合時間も短いので、それが全てとは言い切れないですが1敗は1敗なので、その決着をつけるのにはいい機会だと思っています」と、レオナを認めて決着をつけたいとした。  また、レオナからは「K-1王者よりKrush王者の僕の方が強い」との発言があったが、「チャンピオンはチャンピオンなので差があるかは分かりません。ただレオナ選手はKrush王者になってからの方が格段に強くなっていると思います。背負う男の強さがそうさせているのでは。どっちが強いかは試合で決まることです。チャンピオンが2人いるなら対戦すればどっちが強いか分かる。僕はK-1王者の方が強いことを証明します」と、この試合で証明したいとする。  この言葉を受けてレオナは「それだけの自信が僕にはあるので、Krush王者の方が強いことを証明します」と一歩も譲らず。  それでもいつもと比べると強気な発言が出てこないレオナになぜかと聞くと、「それは純粋に武尊選手が強いからです。自分が挑む側だと思っているので、自分の方が100%強いとは普段のようには言い切れない。準備期間に一瞬でも気を抜いたらやられると思っています。認めているからこそ、強気な発言ができないと思っています」と、武尊の強さを認めているからだとした。  レオナはタイトル挑戦を目前にして敗れるなどポカが多い選手との見方もあるが、「確かに今まで大事なところでポカしていますが最近はないし、自分をコントロールできていると思います。K-1王者になるには本当にテクニックとかじゃなく真っ向勝負でいいかなと思っていて。真っ向勝負して勝ってこそ初めてK-1チャンピオン。そこで勝つためにやらないといけない。気持ちを引き締めて臨めばポカはしないと思う」と、その心配はなく真っ向勝負すると宣言した。  K-1王者vs Krush王者という頂上対決となったが、武尊は「今までやって来たのも強い選手ばかりなのでそこは毎回一緒。誰が相手でも死ぬほどプレッシャーはあるし、そう思って戦うので変わらないです」と、誰が相手でも最強の挑戦者だと思って戦うと語った。
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